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「そろそろ終わりにしよう」
レイヴァンが悪魔に剣をまっすぐ突きつけると相手は笑いなら応じた。
「面白い。 それは刃向かう貴様を殺し、封印の楔を解き放ち、この地を我らが統べる。 即ち人間どもの終わりということだな?」
「都合の良い解釈だ」
お互い同時に間合いを詰める。
剣が交わると今までで一番大きな衝撃波が空気を振るわせた。
負った怪我もあり迫り合いは完全に悪魔が優勢だった。
レイヴァンが押し切られ体勢を崩すと、ここぞとばかりに悪魔がもう片方の手で火の球を生み出す。
「特大の一撃をお見舞いしてくれよう」
「その言葉、すべて返す」
悪魔が腕を振るうよりも前にレイヴァンは右手を相手にかざしていた。
そして「閃光の槍よ!」と端的な呪文を紡ぐと、眩い光の槍が放たれ悪魔の腹を貫いた。
その一撃は今日一番の手応えだった。
このまま押し切ろうと相手との間合いを詰めようとするが右手に激痛が走る。
その強い痛みに思わず表情が歪んだ。
もう少しなんだ、持ちこたえてくれ。
心の中で呟くと剣を握る左手に力を込める。
そして珍しく声を荒らげて剣を振るうと悪魔も負けじと声を上げて応戦してきた。
「貴様、呪印を刻まれているな」
悪魔は剣を受け止めると口を開いた。
「感じるぞ、メフィストの強力な呪いだ」
何とも気になることを言う。
だが今は剣を持たない手に意識を集中しなくては。
自分に言い聞かせながら鋭い視線を送ると悪魔の片手は傷口を押さえている。
その手の指に煌めく光があった。
その指輪か!
レイヴァンは今一度気を吐くと痛みの引かない右手を相手にかざした。




