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「しょうがねぇから、ちょっくら身体で払ってもらおうってなったわけよ!」
「わかる!?」
「三人で代わる代わる話されると五月蝿くて堪らないな」
レイヴァンは再び修道女へと視線を移した。
「そこの女。 俺たちもオールトの街へ行く用事がある。 話を聞く限り、この男たちより俺たちを雇ったらどうだ?身の安全は保障するぞ?」
「是非ともお願いいたします」
「なら、決まりだな」
彼は目の前の男たちを完全に無視して通過すると、奥にいた修道女を連れ出して元の位置へと戻った。
あまりにも突拍子も無い行動に男たちは呆然としていたが、我に返ると剣をかざし次々と襲い掛かってきた。
「勝手に、話決めてんじゃねぇ!」
「女をミスミス渡してたまるか!」
「てめぇは、ぶっ殺す!」
勢い良く向かってくる男たち。
それに対し目の前のレイヴァンはすばやく剣を抜いて地面を薙ぎ払った。
切っ先から放たれた光の刃によって地面は大きく抉られる。
彼らは出来た溝に足を取られ、情けない声と共に次々と前のめりに倒れ込んだ。
「続けるか?」
レイヴァンの質問に男たちは何度も首を横に振った。
倒れているところに剣を突きつけられては、どうしようもない。
「しばらくそうしていろ」
鋭い視線に射抜かれた男たちは、倒れたまま小さな悲鳴を上げた。
「ブライト、行くぞ」
「お、おう」
「状況を把握しないまま突っ込まないでもらいたい」
「すまねぇ…… だが、女の子の悲鳴を無視ってたら男が廃るってもんだろう?」
「別に助けるなとは言っていない、少しは考えて行動しろと言っている」
「考えるのは苦手なんだよ」




