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微かに輝く宝石へと変わった精霊石。
そして気を失っている修道士の穏やかな表情を見てレイヴァンは核心を得た。
まったく面倒なことになってきた。
ここで見境無く暴れている奴らは、実体を持たない悪魔アガシオンに取り憑かれている。
知能・魔力共に低く悪魔の中でも下級に位置するが、取り憑いた媒体を自由に操り自由が利かなくなると次の媒体へと乗り移りながら生き長らえる特徴を持つ。
「リル、気をつけろよ。 悪魔に取り憑かれた奴らが見境無く暴れているぞ」
「はいです! で、でも、こんなにいっぱい居る状態で、どうしたらいいんですか? 火もどんどん広がっていくです!」
「悪魔をどうにかしない限り、落ち着いて火なんか消せないだろう?」
そう言うとレイヴァンは修道院の奥に向かって走り出した。
リルは慌てて主人を追いかける。
「あ! ご主人様、待って下さいです! 置いてかないで欲しいです!」
「いいか? これだけ多くの悪魔を一匹ずつ封印する時間はない!」
「なら、どうするですか?」
「簡単なことだ、これだけの数のアガシオンが偶発的に出現することはありえない」
そもそもアガシオンはここまで殺戮を好むような悪魔ではないのだ。
「操っている悪魔が必ず居るはずたから、そいつを探し出して封じる!」
「わかったです! リルもその悪魔を探すです!」
レイヴァンは悪魔に取り憑かれ戦闘を続ける者たちを払い除けながら一直線に走り続けた。
「ところで、どこを目指してるですか?」
リルの質問に彼は目前に迫った聖堂を鋭く見つめた。




