~ 3 ~
しばらくして麓の町へと辿り着いた。
酒場を求め早速町の中心地へ足を向けると日が落ちる前にも関わらず人通りは少なく、歩いている人たちの年齢層も高めだった。
「田舎町では期待できないか」
思わずため息が漏れる。
がっくりとうなだれていると、ふと女性の声が耳に入ってきた。
その声は垂らした顔を勢い良く起こす内容だった。
「この声は、まさに若い女の子の悲鳴! 若い子が助けを呼んでいる! 助けに行かねば!」
すぐに悲鳴が聞こえる方へと駆け出すと、遅れを取った二人もすぐに後を追ってきた。
だが、可愛い女の子を一番最初に助けるのは俺の勤めだ。
「ねぇちゃんよぉ! 減るもんじゃねぇし、ちょっとぐらい良いじゃねぇか!」
「嫌です! 放して下さい!」
会話からして、悪魔が暴れているわけではないようだ。
駆けつけると、袋小路の一番奥で三人の男たちが一人の女の子を囲んでいた。
全身を白い服でまとめた彼女。
小さな身体を縮めて震えてその場から頑なに動こうとしない彼女。
是が非でも助けなければ!
「そこまでだ、悪党ども!」
威勢良く叫ぶと彼らは一斉に振り向いた。
その誰もが強面で身体も大きく逞しかった。
自分も身体が大きい方なのだが、それに負けず劣らずの大きさだ。
「なんだ、てめぇ! こっちは今取り込んでんだよ!」
「邪魔しないで、もらおうか!」
一斉に腰に携えていた剣を抜いて詰め寄られると、その気迫に押され思わず足が引けた。
「なんだお前、威勢良く叫んだくせにビビってんのか?」
「いや、そういうわけでは……」
たじろいでいると、後ろからリルの声が聞こえてくる。
「ブライトは相変わらずアホです」
「……アホとか言わないでくれよ」
「だから、よく考えてから行動しなさいってご主人様に言われるんです」
「いや、まさか強面が三人もいるとは思わないだろ?」
「その発言こそ考えていない証拠だ」
一番最後にやってきたレイヴァンはリルを追い越し、俺の前に躍り出た。




