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魔天創記 (弐)  作者: ちゃすけ丸
第1章
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~ 1 ~

「アンシティフよ、まだ見つからないのか?」



「申し訳ありません、アスモダイ様。探してはいるのですが……」



 暗い部屋の中では互いの距離すら確認できない。



「封印を解く最後の楔なのだ」



「心得ております」



 ただ静かに二人の会話が続いていた。



「全ての封印をメフィストに解かれたとなれば、ルシファー様が蘇った時に顔向けできぬ」



「おっしゃるとおりでございます」



「それに、噂によると我々にとって厄介な人間が出てきたらしいからな。 あまり時間も無い。 急げよ、アンシティフ」



「かしこまりました。すぐに探しに向かいます」

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