表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔天創記 (弐)  作者: ちゃすけ丸
第2章
13/74

~ 12 ~

 しばらくしてレイヴァンたちは修道院の門前に辿り着いた。



「こいつはでかいな」



「大きいです」



 目の前に広がる大きくて厳かな雰囲気に包まれた建造物にブライトとリルは息を飲んだ。



 思わず立ち尽くしてしまうとレイヴァンに歩むことを促される。



 三人は同時に門をくぐり敷地内に入ろうとしたのだが目の前には二人の男が現れた。



「待たれよ」と声を発する彼らは青を基調とした服に軽量の鎧を身に纏っており、長い槍を交差してレイヴァンたちの行く手を遮ってしまう。



 突然のことに驚いていると相手は「この修道院内では、何人たりとも帯剣することは認められない。その剣は我々が預からせてもらう」と一人がレイヴァンの腰を指差した。



「いきなり何を言い出すんですか! ご主人様は剣士です! 剣が無いと困るに決まっているじゃないですか!」



 リルが叫ぶと男は彼女の問いにもすかさず答える。



「我々は、このルーヴィエ修道院を護る騎士団である。 院内では我々の指示に従ってもらう」



「ここから立ち去るときには返してもらえるんだろうな」



「無論だ、そこの詰め所に剣は置いておく。 帰る際に立ち寄るが良い」



 レイヴァンは納得すると携えた剣を腰から取り外し騎士の男に差し出した。



 騎士は大きな声で活舌良く話すとレイヴァンの差し出した剣を受け取り、詰め所へと歩いていった。



「まったく、修道院に騎士団があるなんて驚きだな」



「なんでもいいさ、それよりあの建物に向かうぞ」



 レイヴァンが視線を送った先には、修道院内の中央に建っている大聖堂があった。



「ここのお偉いさんに会って、話を聞こうってことか?」



「そんなところだ」



「リルは大きな建物の中に何があるのか、わくわくするです!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ