集うべき少年少女
とある時代、5人の少年少女が誰もが恐れる神社の神を呼び起こした。数年後、彼らは再びこの地に集う。一人の少年が消えたことを発端に神社の神「人間猫・咲神祇」は現れた。日常に垣間見える非日常の影。少年少女はこの地の平穏を守れるか。
プロローグ
ニャーニャー。
猫の鳴き声が聞こえた。
その少年は真面目で、臆病だった。
「ねぇやめようよー、カンヌシさんにおこられちゃうよー?」
その少年は横柄で、好奇心の塊だった。
「みつからなきゃいーんだよ!びびってんなら一人でかえれよ!」
その少年は理知的で、合理主義だった。
「それに・・・いまさらひきかえしてもムダだとおもう」
その少女は恐れを知らず、大きな秘密を抱えていた。
「とりあえずいってみようよ、ひまつぶしに」
その神社は古臭く、とある噂があった。
「『サイオウのトビラ』ってこれだよな・・・?」
ある者は狂信的に、又ある者は恐怖心で神社の噂を信じた。
「ジンジャのオクのトビラっていったら、これしかないもん」
この地の者は誰しもが恐れ、敬い、崇め、奉る。
「じゃぁここにいるんだよね、きっと」
人々はその噂をこう呼ぶ。
「”ニンゲンネコさま”、が!」
ニャ゛ーニャ゛ー。
猫の泣き声が聴こえた。