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天刑    作者: 黒月紅夜
1/1

第零真 反射は本能の証

 教室に二人が居た。

 否、正確には二人と一匹。揚羽蝶が、窓ガラスを叩いている。彼等の手にはシャープペンシル、手の下には数学のテスト用紙。

 ふいに、片方の少年が立つ。もう片方の少年は、椅子の音に驚き、「本能的に」顔を上げた。

そのとき、彼の答案用紙は表を向いていた。顔を上げた少年の目に入ってきたのは、その名前記入欄だった。しかし―――そこに在るはずの物が、無い。


 彼の答案には、名が書かれていなかった。

 終限の鐘が鳴る。

 蝶が、逃げた。


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