第4章 アメリカを離れて
飛鳥の3週間のショートスティは終了した。帰国の準備をしているとマイケルから電話があった。今晩、お別れ会をしたいと。9時にスミス家へ迎えに行くとオリビアも誘ってくれと言われた。飛鳥はそれをオリビアに伝えるとオリビアはあまり良い顔をしなかった、「飛鳥、ジーナも来るって言っていた。」オリビアは飛鳥の顔を見た。「それは聞いていない。多分来ると思いますよ。」飛鳥はオリビアの顔を見た。「わかった。それでは、私は遠慮するわ!三人でやって頂戴。」オリビアの素っ気ない顔を見せた、オリビアはキャンセルの理由は言わなかった。が飛鳥には想像が出来た。恋愛のトラブルがあった事は察していた。あまり深く追求はしなかった。7時になるとマイケルが飛鳥を迎えに来た。「今日は、お別れ会だから何時に帰宅出来るかわからない。」とオリビアに告げた。飛鳥は「なるべく早く帰る。」と言うとマイケルの車に乗った。オリビアは玄関前で車が見えなくなるまで手を振っていた。バーに着くとジーナが居た。「こんばんはジーナ!今日はわざわざ有り難うね。」飛鳥はジーナの顔を見て笑顔で微笑んだ。「いえ、仲間とのお別れくらいしなくっちゃね。」ジーナは飛鳥を見て優しく微笑んだ。マイケルが着替えを終えてカウンター内にスタンバイして、カウンターに座る二人に向かって注文を聞いた。飛鳥はカシスオレンジ。ジーナはジントニック。二人のカクテルを作り終えるとグラスをテーブルに滑らせ二人にカクテルを渡し自分はショットグラスにテキーラを入れて、三人は乾杯した。マイケルは一気にテキーラを飲み干しグラスをテーブルにパンと置いた。それを見た飛鳥はその仕草のカッコよさに自分もやってみたいと思い。ショットグラスでテキーラを頼んだ。飛鳥はカシスオレンジが半分残っていた。マイケルからのショットグラスがテーブルを流れ滑って来た。グラスを受け取ってテキーラを一気に飲み干した。少しだけむせた。でも美味しかった。つまみはビーフジャーキーとハンバーガーとソーセージの盛り合わせとフライドポテトだった。あまり期待してなかったが少しガッカリした。飛鳥はショットグラスでのテキーラの飲みやすさに2杯が3杯となり4杯が5杯になっていた。その後はグラスでテキーラを飲んでいた。ビーフジャーキーも5皿は平らげた。酔っぱらって最後の挨拶はまともにできなかった。酒癖が悪かった。マイケルもジーナも飛鳥に手を焼いた。マイケルとジーナは飛鳥からキスの嵐を受けていた。途中でオリビアが呼ばれた。「迎えに来るように」としばらくするとバーのドアを開けてオリビアが入って来た。飛鳥を抱えるとマイケルとジーナと三人で飛鳥を車に乗せた。飛鳥は理由のわからない事を口にしていた。飛鳥はマイケルとジーナと今生の別れになるとは思っても見なかった。飛鳥はマイケルとジーナとの別れの悲しさを誤魔化す為、あまり飲めないテキーラをがぶ飲みした。マイケルとジーナにさよならが言えず後悔する羽目になる。ハッカーというなんとも言えない仕事を教えてくれた仲間だった。翌日、飛鳥はスミスさんに3週間のショートスティの料金を払った。スミスさん家族が空港まで送ってくれた。「飛鳥さん。マイケルからプログラミングをちゃんと教わりましたか?」父親のジョンが飛鳥の目を見て優しく微笑んだ。「はい。確かなものを教えていただきました。日本に帰っても使えそうです。」飛鳥はジェームスの目を見て優しく微笑んだ。「飛鳥ちゃん。お元気で頑張って下さい。」オリビアは笑顔で飛鳥を送り出した。「また、きてくださいね。」母親がメアリーが飛鳥の目を見た。「はい!是非。」飛鳥はメアリーの目を見て笑顔で微笑んだ。4人はそこで別れ、飛鳥は成田国際空港行きの飛行機に乗った。短いアメリカ滞在だったが収穫はデカいものだった。中西飛鳥の生活をガラリと変えてしまうのであった。フライト12時間で成田国際空港に着いた。到着は夜9時だった。その日は成田のホテルに泊まって次の日から新居を探すことになる。スマホで人気の街を調べると茨城県つくば市と守谷市が出て来た。どちらかにしようと調べると土地の値段がつくば市の方が安く住みやすそうだった。飛鳥は別に東京へ通勤するわけではないのでつくば市に決めた。翌日、ホテルを引きはらい、つくば市へと向かってくつばエクスプレスに飛び乗った。空いて居たので座れた。早速、スマホでつくば駅周辺のレンタカーを探し、送迎してくれるというレンタカー屋に目が止まり、ウェブ上で予約を入れた。つくば駅を降りると指定された場所に女性が立っていた。女性に近寄り、「予約した中西です。」伝えると女性は「お待ちしておりました。お車にお乗り下さい。どうぞ!」助手席のドアを開けてくれた。車に乗ると事務所へと連れて行かれ、手続きをした。6時間1900円だった。取り敢えず6時間で軽自動車を借りた。ナビ付で不動産屋と入力すると近い所から攻めていった。取り敢えず飛びこみであたるつもりでいた。1件、2件と廻って話を聞いた。良い物件が合ったのは1件目の不動産の違う支店にあった。が「つくば市内を廻って見る」とその場所を保留し自分の足でつくば市内を走り抜けた。やはり、中心地は
高かった。郊外でも良いかと中心地より離れた所を散策した。研究学園という場所が気に入って不動産に尋ねると「割高になる」と言われが不動産に空き物件を案内してもらった。「中西さん。現在無職ですよね?ローンは100%通りません。したがってうちでは取り引きはできかねます。」不動産屋に面と向かって断られた。現金取り引きはしていない不動産屋だった。ローン手数料が入らないと取り引きしない悪徳業者だった。飛鳥は「あんたらの上を行っているのにふざけやがって!」ジジイの営業マンに言葉を心の中で投げ捨てた。飛鳥は違う不動産屋を尋ねようとした時、【分譲地】の看板を見つけ連絡先をスマホで記録した。ファミリーホームと言う会社だった。場所は、研究学園だった。高くても構わないと考えていた。スマホをとり電話すると営業マンが現地に来てくれた。初老女性の営業が来てくれた。二人は立ち話で飛鳥は女性から資料を渡され話を聞いた。「土地の面積は60坪を少々切る56坪で1600万円。建物2700万円を入れて4300万円になります。外囲工事は当社でサービスいたします。どうぞ、前向きにご検討お願い致します。」営業の和田さんが飛鳥の顔を見て笑顔で微笑んだ。「すいません。私、無職なのでローンが通らないと前の不動産屋から断られたのですが、こちらでは大丈夫でしょうか?」飛鳥が和田の顔を見て優しく微笑んだ。「分かりました。事務所に行きましょう?社長に判断してもらいましょう。私の後をついて来て下さい。現金になりますか?」和田は飛鳥の顔を見て笑顔で微笑んだ。「はい!」飛鳥が和田の顔を見て答えた。飛鳥は和田の車の後を追って走るとファミリーホームの事務所に着いた。自宅が事務所だった。飛鳥は事務所に通された。初老の男性がデスクの前に座っていた。「いらっしゃいませ。社長の和田です。」男性は飛鳥の顔を見て笑顔で微笑んだ。案内してくれた女性は奥さんだった。「どうぞ、お座り下さい。家内から電話でローンが組めないから現金払いにと聞きましたが間違いありませんか?」和田社長は飛鳥の顔を見て優しく微笑んだ。和田社長は用紙をすうっと飛鳥の前に出した。「そちらの用紙に記入して下さい。」和田社長は飛鳥の顔を見た。「はい。」飛鳥も返事をして用紙に記入を始めた。「中西飛鳥さん。25歳、東京都中野区にお住まいでよろしいでか?」和田社長は飛鳥の書いた用紙を見ながら言った。「はい。間違いありません。」飛鳥は手を止めて社長の顔を見て優しく微笑んだ。「お求めの土地は、つくば市上河原崎【かみかわ】と読む。◯◯番地でよろしいですか?建物は今、流行りの平屋なんていかがですか?後日モデルルームにご案内いたします。価格は安く抑えられます。当社で施工、建築いたします。」社長は飛鳥の顔を見て笑顔で微笑んだ。「社長さん。現金の件は大丈夫なんですか?」飛鳥は不安そうな顔で社長を見た。「まったく問題ありません。手付金半分を入れていただき、後は完成引き渡しの際に頂戴いただければ問題ありません。」社長は飛鳥の顔を見て優しく微笑んだ。「こちらの用紙にサインをお願い致します。建物はモデルルーム見てからでと言う事で。お願い致します。」社長は飛鳥に新たに用紙を出した。飛鳥はサインをした。「お金は明日、直接お持ちします。」飛鳥が社長の顔を見た。「中西さん。建物を決めてからで結構です。建物次第で割引させていただきます。家電とかになりますが?エアコン、テレビ、冷蔵庫等。明日来られますか?」社長は飛鳥の顔を見てニヤリ微笑んだ。「そうですか?ありがたいです。こっちのホテルに泊まるので伺えます。」飛鳥は社長の顔を見て笑顔で微笑んだ。
つくば市は自分の作品にもありますが、なかやか、読みづらい地名が多い市であり、そちらで紹介いたしました。今回も上河原崎と書いてかみかわと読む地名を使いました。面白い地名がありますので、興味がありましたら調べてみてはいかがでしょうか?作者。この上河原崎はこれから発展していく可能性が高い地域です。




