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第18話


 …



 聞こえ…ない…?



 …


 …嘘でしょ?




 でも、そんな…バカな…




 「聞こえるかい?」


 「…いえ」




 納得できなかった。


 首の下に流れている頸動脈に指を当てる。


 その方が、よりはっきりと心臓の鼓動を読み取れるからだ。


 でも…




 聞こえ…ない…?



 彼の目を見た。


 自然と、彼の方を見てしまった感じだった。


 目が合うなり、彼は視線を落とす。


 その仕草はどこかぎこちなく、暗い面持ちだった。


 さっきまでのハイテンションが嘘のようだった。

 

 バツが悪そうな、…というか、どこか、具合が悪そうな。




 「なんで…?」



 思いっきり摩ってみる。


 いや、摩っても意味ないのはわかってるんだけどさ?


 再度胸の周りを探るように指を動かしてみた。


 聞こえないはずがないと思った。


 シャツ越しに、彼の肌の温もりが感じられる。


 ぷにぷにした肉の触感が、布の生地の下に感じられる。


 体に血が通ってないと、こうはならない。


 目の色も、肌の質感も。

 


 …もしかして、人造人間(アンドロイド)の可能性がある?


 それとも、やっぱりサイボーグ?



 そんな突拍子もない発想が不意に頭に掠めてしまったのは、心臓の“気配”が、どこにも感じられなかったからだ。


 体の、——どこにも。



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