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「家着いたよ~」
タクシーが一軒家の前に止まって、中から若い男子と大人の女性が降りた。
晶が目の前にある家を見て、実感が湧かないものの、わざと楽しい声で答えた。
「あ~久しぶりの家だ!お母さん、先に入るね!」
「あ、走らないの!まだ病み上がりなんだから!」
お母さんの制止を聞かずに、晶はそのまま玄関のドアを開けて、2階にあるはずの「自分」の部屋へ向かった。
そして部屋の前着いたら後、なぜか一旦止まって、深呼吸して、まるで心の準備でもするようにすると、
ドアを開けた。
「うお.......!」
まぶしい!
晶が部屋を開けた瞬間、まるでゲームする時に、レアの宝箱を開けると同じように、まばゆい光が溢れ出た。
(いや...事前に知ったけど、ここまでとは...)
晶の目に映るのは、ピンクに包まれた部屋だった。
ピンクのベッド。ピンクの枕。ピンクのガーデン。有名のマスコットのピンクのキ〇ィちゃん。
勉強用の机もあるが、さすがに全部ピンク色に染まってはないものの、ピンク色のアクセサリーで満たされてる状態。
至るところまで、全部ピンクで飾られてる。
可愛らしい部屋。誰から見てもそういう感想出すだろう。
ただ晶ーーー真星は違和感しかなかった。
(いや、それよりも)
真星は驚く気持ちをなんとか抑えて、急いで机に置いてあるノートパソコンの電源をつけて、WEBサイトを開いた。
「あ、このパソコン、漢字入力ないや。」
いざグー〇ルのキーワードのところに入力しようとしたところ、一番の問題に気づいた。
だが、とりあえず日本語入力で”台湾””台北市””車事故””高校生”の単語を入れて、検索をかけると、
200万件以上の関連記事が出てきた。
が、自分の名前が書いてるニュースや記事はなかった。
「これだけだとだめが.......」
台湾は車事故多いから、それこそ同じこと毎日起こってると言っても過言ではない。
「なら、」
ピンポイントでさらに自分の名前「劉 真星」を入れてみると、
「あった.......!」
今度うまく検索できて、自分に関係ある記事を探せた。
「えっと、内容は.......」
”台北市〇〇區 5月24日下午5點左右發生重大車禍 一輛馬自達行經〇〇路時 疑似在沒減速的情況下直接撞上行人 ”(意訳:5月24日午後5時頃 台北市〇〇區に重大の車事故があり、マツダのドライバーが、速度落とさず通行人に衝突した疑い)
”以下是目擊者所言 『當時是綠燈 所以大家都開始過馬路 誰知道那台車直接衝過來 嚇都嚇死了』”(意訳:以下は目撃者の証言:『あの時は青信号だったから、みんな迷いなく歩き出したわ。けど、あの車はぶつかってくるなんで.......死ぬほどびっくりしたわよ!』)
”事後警方調查 初步判斷是駕駛喝醉酒造成這場車禍 ”(意訳:事故の後、警察の調べによると、初期の判断は、ドライバーの飲酒運転によって事故が発生した。)
事故原因をざっくり見て、その最後に一番重要な情報に目を移す。
”無人死亡 但是有多名傷者 其中一名重傷送往醫院進行搶救”(意訳:死亡者ゼロですが、傷者数名。その中に重症者一名病院に運ばれて、緊急手術行うことに)
そこに書いてる名前は、
”〇〇高中 劉 真星”(意訳:〇〇高校 劉 真星)
間違いなく自分の名前だった。
転職活動のため、更新めちゃ遅くなりました、、、、いや、言い訳ですね。(遠い目
でも書く気あるので、気長く待っていただければと思います。