『切り』『別の物語』
切り
安岡 憙弘
お姫様がいつものサンダルを履き、松明をもってお城の中を探検していました。まだほんの子供ですので暗いところも怖いということを知りません。
自分の部屋の扉をガチャンと閉めて、肩までちょうどのウェーブがかかった髪をゆらしながら、地下への階段をみつけて降りていきました。つきあたりの扉はたまたま鍵はかかっていませんでした。中に入ると物おき小屋らしく、貴重なのからガラクタまで木の棚につまれていました。
お姫様が古い木のテーブルを左へ回ると足もとにみたものは・・・
別の物語
お姫様がみたものは一体何だったのか・・・
しかしそれはまた別の物語
またいつか別のところで話す
ことにしよう・・・。