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最強の娘と虚名を得た俺は、乱世から逃れられないので終わらせる!  作者: 楼手印
2章 勇者なんて虚名です、神竜より強いわけ無いじゃないですか!
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011話 テオドール顧問への報告

「私が傲慢!? 冗談ではない!」

「俺に言われても」


 ほら、やっぱり怒った。

 歩兵も合わせて100人規模の傭兵団と共に村に帰って来た俺は、頼まれていた調査の報告をテオドール顧問に伝えている。


 村の人口が増えた事による、高齢者や先の襲撃や親の事故、病気で生まれた孤児の支援策を練ってたみたいだが、それを中断して報告を急かした辺りよほど気になってたんだろう。

 ちなみにそういった弱者への食料配給が絡むので、農業顧問の仕事の内という事になっている。

 顧問がこの仕事を重視しているのはジローの様に良心からではなく、老後を保証した方が活気が出るとか、将来の労働力確保なんて理由からだそうだ。


「いえ私への評価が低いというのはある程度予想をしていたのです。しかし、傲慢? それも自惚れているなどと」

「実際顧問の才覚は村の人間で認めてない人はいないからな、自惚れってのはただの中傷だと俺も思う」


 傲慢はおいといて。

 俺も顧問からは低く評価されてる1人だからな。


 どうもテオドール顧問、人は持っている才能を発揮すべきという信念みたいな物があるらしい。

 そして世俗での力なり名誉なりを得るのが正しい姿だと。

 そういった面で上昇志向に欠ける俺は、時々クイッとやってるお眼鏡に適わないのだ。


「博覧強記にして品性に優れ身辺を清めて自らの事情をもって政治に支障をきたさないという点で私はグレゴワール宰相を、義に厚く兵の心を掴み蓄えた経験をもって些細なミスをも潰し確実性の高い戦をするという点でユベール将軍を、そして雄姿が傑出し王覇の才略を遺憾なく発揮している点でリシャール王太子殿下をそれぞれ尊敬しています。その私が傲慢であるなどとどうして言えるのか!」


 早口だ⁉

 よく淀みもなくそれだけの言葉を並べられるなあ……。

 尊敬してるってのは本当なのかもしれない。


「その他の取るに足らない者達の評判など全く些細な事、ユーマ殿には無駄足を踏ませてしまいましたね」

「そういうとこだぞ」


 左遷前からこの調子だったと思うと、評判も仕方ないとこがあるのでは? 

 しかも村に来てから気をつけてる節もあってのコレだからな。

 でもお任せできる環境なら有能なのは間違いないんだ。


「顧問なら帝国時代に生きても自信満々なんだろうな」

「そのような才を持って生まれましたので」

 

 真顔で言ってのける才能もか、多才でうらやましいよ。

 

「やはりまだ功績を積み上げなければ王都へ戻っても同じ事の繰り返し、ユーマ殿にも活躍していただきますよ」

「素直に自分の名前でやって欲しいとこだよ、また竜殺しの依頼とか来たらたまったもんじゃない」


 あの子はまだ余裕がありそうだったけど、切羽詰まった人に無理な依頼されたら困るだろ?

 新規移住の希望者を断り続けるのが、どれだけ辛かったと思ってるんだ。

 ……顧問なら平然と拒否しそうだな、この悩みは分からないか。


「師匠や家族との時間が俺にとって最重要なのは覚えてて欲しいな、最近特に削れがちだから」

「ふむ……私用で働いていただいた御礼に、ひとつお教えしましょう。ソフィア殿がしばらく前に村の外から手紙を受け取り、憂鬱な表情を見せていたそうですよ?」

「俺の留守中に? それは師匠も相談出来る相手がいなくて困ったろうな」

「あなたも十分に才をお持ちですよ」


 褒めるなよ、顧問に言われると照れるから。

 しかし憂鬱か、師匠との距離を詰める……もとい力になるチャンスなんだが。

 村の外からの手紙となると、おそらく師匠の過去に関わる事だな。


 師匠はそこに関してガードが固いから、話してくれるか? という疑問がある。

 いや、ここで一歩踏み込めば大きく進展が期待できるな。

 

「良い情報だ、ありがとう顧問!」

「その姿勢を立身にも生かしていいのですよ?」


 家族と師匠の為に必要になったら考えとくよ。

ブクマ、評価、感想、誤字訂正等いつもありがとうございます!

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俺とポンコツ幼馴染と冒険とパンツ
― 新着の感想 ―
[一言] 顧問は言葉の選び方と説明が足りない節がありますね多分…
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