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最強の娘と虚名を得た俺は、乱世から逃れられないので終わらせる!  作者: 楼手印
1章 拾った娘と美人の為に生きたいだけなのに、アレもコレも俺の手柄にしないで!
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1章まとめ!

1章分をまとめました

これを読んだら2章へ飛んでも問題は無い!……はず

 太陽神と月の女神の創造した世界。


 獣の頭と人間の体を持つ獣人、それにゴブリンの国と戦うバキラ王国の片隅でユーマは育った。

 山の中の一軒家で、成人するまでは1人での外出もままならず、家族は両親と犬のみ。

 たまに訪れる親の友人である行商人から、外の話を聞くのが何より楽しみな生活を18年を過ごした。

 だが、不運な事故により両親はこの世を去る。

 

 父が主張する成人年齢は20歳だった。

 だが母に聞いた成人年齢は慣例で12歳、法で15歳。

 間を取って18歳ならば、外に出ても良いだろう。

 そう判断したユーマは育った山を旅立つ。

 博識であり、様々な技術も持っていた両親に教わった物があれば大丈夫なはずだと。


 旅に出てしばらく。

 ユーマは近隣最大の都市、城門都市サイトへと到着していた。

 異種族との戦争で劣勢に立った人間が、山脈に囲まれた地域の入り口に作った要塞の様なその都市で、ユーマは捨てられた奴隷コボルトのタロ、無銭飲食で捕まった妖精ミア、馬車に跳ねられた騎士見習いジローと出会う。

 父親の作った怪我が治り、腹の膨れるダンゴを3人に与えて救ったユーマは、彼らと共に国境を越える事にする。

 山脈の外側は異種族との戦乱の最中、内側は安全だと聞いていたからだ。


 途中、騎士見習いのジローと喧嘩や仲直りをしたり、傭兵団に追いかけられたりしたユーマ。

 そのせいで街道を外れて道に迷い、かつて滅びた帝国の遺跡に辿り着く。

 緑色の円筒が立ち並ぶ部屋、その奥の光る円筒の中で自分を待つ幼女に手を差し伸べる。

 その瞬間、円筒は割れ、ユーマの腕に飛び込んできたのはミュリエルという名の女の子だった。

 

 ミュリエルを連れて遺跡を出たユーマ達は、遺跡を管理しているという女性に出会う。

 美人だった。

 そして胸がとても大きかった。

 だから一目惚れをしたユーマは、彼女の村について行く。


 村とその周囲は水を貯める事が出来ないという異常現象に見舞われていた。

 そこでユーマが一目惚れをした美人ソフィアは、類稀な魔法の才能で村を支えている。

 だが、1人で村を支えるのは限界がある。

 ソフィアにプロポーズをしつつ、村を何とかしてみせると宣言するユーマ。

 

 村は王族の直轄領であった為、まずは王都で陳情を行う。

 その成果か、2人の人材が派遣されてきた。

 1人は王都で別れてすぐの騎士見習いジロー。

 もう1人は左遷された官僚のテオドールだ。

 彼らと共に、村の状況を改善する為に父親譲りの能力を駆使し、ユーマは3年を村で過ごした。


 3年後。

 ユーマはミュリエルを養女とし、ミュリエルは7歳ほどに成長していた。

 同じ家には妖精のミアとコボルトのタロも同居し、忙しいながらも楽しく生活している。


 ミュリエルは人間では考えられないほどの魔力を体内に宿し、尋常ではない魔法の才能も持っていた。

 娘と共にソフィアに弟子入りし魔法を習い、また自警団を組織して訓練も行う。

 さらに村への移住者に対する対応を任されるなど、忙しい毎日を送るユーマ。


 周辺の町との揉め事を収め、村の周囲に強固な防壁を築き、農地を拡大、そしてミュリエルの魔力を借りてのゴーレム量産。

 徐々に周囲に認められていくユーマだが、村には不穏な影が近づいていた。


 突如村を野盗の群れが襲撃したのだ。

 その数は300、老人や女子供をも含めた村の人口と同数である。


 その目的は量産したゴーレム……ではなく、製作に大量の魔力を必要とするゴーレムを量産できる『何か』。

 狙われているのはミュリエル、だが村も滅ぼさんとする勢いで攻める野盗に村独力では太刀打ちできない。


 王族の直轄領である事から、王都へ援軍を求めに行くユーマ。

 王都では、王女と名乗るハーフエルフの少女レティシアと出会い、失言から怒りを買う。

 だが困っているユーマを見かねたレティシアは、国王も騎士団長である王太子もいないが、人を動かせそうな人物に紹介できると王宮へ案内する。

 王女の案内とはいえ、冒険じみた不法侵入の末、ひとつの部屋にレティシアによって蹴り入れられたユーマ。

 そこにいたのは、レティシアの姉であるフェリシア王女だった。


 チェンジリングで被差別種族であるハーフエルフとして産まれたレティシアと違い、双子の姉のフェリシアは人間で国民からの人気も高い。

 しかもユーマの村は国王からフェリシアへと与えられていた。

 フェリシア王女がユーマ達の領主だったのだ。


 兵を率いる権限が無い、と援軍派遣を断られるユーマだが、フェリシアは弱冠12歳であり仕方がないと項垂れる。

 だがよく分からない問答の末、フェリシアは笑いながら兵を率いて賊討伐に出ている国王へ手紙を出してくれるという。

 さらにまとまった数の傭兵団への紹介状をしたため、ユーマへと手渡すのだった。


 一方村では、ソフィアやテオドール、村人たちの奮戦も虚しく、防壁が破られようとしていた。

 まもなく破られる正門に村人を集め、自分が先頭に立って戦うというテオドール。

 だがその脇を駆け抜け、底なしの魔力で竜巻を起こして正門ごと野盗の群れを吹っ飛ばす者がいた。

 「私が先頭で戦う!」そう宣言したのは、魔力を集め、体を12歳程度に成長させたミュリエルである。


 ミュリエルの活躍、そして実家の男爵領から援軍を連れてきたジローによって野盗軍は押され、ユーマが率いる傭兵団も到着し、敵は総崩れとなった。

 だが野盗を率いていた者達の狙いはミュリエル。

 連戦で疲労した隙を付かれたミュリエルは拉致され、高台にある村から連れ去られる。

 

 それを途中で遮ったのは、野盗の本隊を傭兵団に任せて単身駆け込んだユーマだった。

 ストーンゴーレムを生身で打ち倒す野盗の頭を、ミアの助けを借りて圧倒するユーマ。

 危なげもなく野盗を率いる者達を討ち倒したユーマ達は、この危機も乗り越えたのだった。


 2章へ続く!

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