表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

83/91

第八十話 氷の中の戦い ~ノルとヘルヘイム~

 ヘルヘイムは次々と氷の刃を生み出しノルへ飛ばす。

 ノルはすべて瞬時に避ける。

 ブーリは離れた場所で岩陰に隠れている。


 魔女ヘルヘイムの仮面のような表情に焦りの色が見える。

 氷の刃が更に増える。


「むだにゃ!」


 ノルは余裕でかわす。

 

「終わりにゃ!」


 ノルの強烈な一撃が魔女ヘルヘイムの胴を真っ二つにした。

 地上に魔女ヘルヘイムの上半身と下半身が無残に転がった。


「やったあ!」


 ブーリが叫びながら岩陰から出てきた。

 その時、魔女ヘルヘイムの目がひらいた。


「危ないにゃ!」


 魔女ヘルヘイムの体が輝いたかと思うと、強烈な爆発が周囲をのみこんだ。



---



「大丈夫かにゃ?」

「ノルさん……。さっきの爆発は?」

「魔女ヘルヘイムが自爆したみたいだにゃ」

「危なかったです。ありがとうございます」

「よかったにゃ」


 ノルはそう言うと倒れてしまった。

 ノルの背中は爆発による熱と衝撃で黒こげになっている。


「ノルさん!」


 ノルはかろうじて目をあけると弱々しく言葉を発した。


「必ずアルスがここに来るにゃ。その時に手助けしてあげて欲しいにゃ」

「ノルさん!」


 ノルは静かに目を閉じた。



---



「ここは?」


 俺のおばあちゃんの家だ?

 現実世界の小学生の頃だ。


「にゃー」


 ヒョウのようなレオパード模様にブラウンの猫。

 おばあちゃんが飼っていたタマが近くによってくる。


「おー。かわいいな」


 背中のあたりをなでてやった。

 ゴロゴロと甘える声を出しながら体をすりよせてくる。


 おばあちゃんの家に行くとタマとよく一緒に遊んでいた。

 なんだか顔がノルに似ているし、体をすりよせて絡んでくるのもノルみたいだ。


 俺が中学生の頃にはタマは居なくなってしまっていた。 

 最後に遊んだ時もタマは、うれしそうにすりよってきていた。



---



 氷の平原は静まり返っている。

 ブーリの額から手を離した。


「ブーリ。ありがとう。全部わかったよ」

「ごめんなさい。あたしのためにノルさんが犠牲になってしまって……」

「ノルはブーリの命を救い、この世界の人達を救ったんだ。この冒険をはじめた時に覚悟もしている」


 それにノルはみんなを救えて満足そうだった。

 その気持が俺の中に流れ込んで来たんだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後までお読みいただきありがとうございます!
もしよければ、

上の☆☆☆☆☆評価欄に

★★★★★で、応援していただけるとすごく喜びます!


ブクマもぜひお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ