表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/91

第五十八話 朝ごはんを食べよう ~出発前の朝の出来事の件~

 朝目覚めるとなんだか、もふもふしたものが顔の近くにあった。


「ん? 何だ?」


 俺を抱き枕のようにしている寝ているのは……。

 ノル。


「ちょ、っちょ、ノル!」

「ん? ニャ?」


 最近は無かったから安心してたのに、なんでベッドに入ってきたんだ?

 し、しかも、下着姿。

 トラ模様のパンツとブラジャー。

 なんでトラなんだ?

 ノルは下着姿のまましがみついて離れない。


「ちょ、ちょっとカール助け……」


 隣のベッドを見るとカールは居なかった……。


「何事ですか? アルス殿?」


 アイラが部屋に入ってきた。

 ノルは下着姿のまま俺のベッドに居る。


「アルス殿! ハ、ハレンチな! 離れなさい! ノル!」


 アイラはベッドに近づいて来ると……。

 転んだ。

 そして、俺の顔面はお決まりのアイラのメロンのようなオッパイに挟まれている。

 こ、このパターンは……。


「どうしたの? アルス」

「ふぅわああああ! ひゅ、ひゅれいや! もごももももぉぉ」


 アイラのおっぱいで声が出せない。

 苦しい。

 扉の所にはフレイヤが立って顔を赤らめている。


「ア、アルス!

 最近、落ち着いたと思ったらこんな!」


 フレイヤはベッドに駆け寄って来ると転んでそのままベッドにダイブしてきた。

 ちょ、フレイヤなんで!


「うわあああああああああ!」

「きゃあああああああああ!」


 全員ベッドから転げ落ちると全員体が絡み合った。

 な、なんだ。これ?

 ノルの尻尾が絡んで、俺の顔面にはアイラのおっぱいが。

 か、下半身にフレイヤの顔が……。


「こ、こっちみないで! アルス!」


 顔を真っ赤にしてフレイヤが叫ぶ。


「ん? お前ら何やってんの?」


 部屋に戻ってきたカールは絡み合った俺達を見て不思議そうに言った。



---



「助かったよ。カール」

「何やってんだよ。アルス」

「いや、不可抗力というか……」


 カールがみんなをほどいてくれたので助かった。

 みんなで朝食を取りに食堂へと来た。

 顔を赤くしてフレイヤはまだ怒っている。


「さあ、食べな!」


 エゼルさんは朝から豪快だ。

 両手には大皿を持っている。

 更には沢山のソーセージ、目玉焼きがのっている。


「こ、こちらもどうぞ」


 大皿を両手で持って恐る恐るサラダを運んできた。

 ヘルだ。


「ヘル! 昨日は見かけなかったけど元気に働いているんだな」

「はい、昨日は早くに寝てしまったので、その分、朝早くから働いているんです」


 ヘルは元気そうに言った。


「この子は、朝早くから掃除に洗濯と頑張ってくれててね。

 本当に助かってるよ」


 エゼルさんがそう言うとフレイヤはヘルに笑顔を向けた。


「頑張ってるのね。安心したわ」


 フレイヤは嬉しそうに言った。

 もう機嫌も直ったんだろうか?


「う、うん。よかった。本当に。フレイヤも喜んでるしな」


 チラッとフレイヤを見ると冷たい目線でこちらを見ていた。

 まだ、怒ってるみたいだ……。

 不可抗力で俺の股間にフレイヤの顔がうずくまっただけなのだが……。

 それは、怒るか……。



---



 俺達は次の層へ向かうためエゼルさんとヘルに別れを告げて宿を出た。

 神々が住むと言われる『ヴァナヘイムの層』へ行くためディシデリーズの塔へと向かった。

 塔には魔物が出ずトラップも無くなっていたので、ただひたすら歩いて登るだけだった。


「フレイヤ、今朝はごめん」


 階段を登りながらフレイヤへ話かけた。


「私こそごめんなさい。恥ずかしかったのとそれに……」

「それに?」

「また、今度教えてあげる」


 フレイヤは照れたように言った。


「また、今度って気になるよ」

「女の子にしつこく聞いちゃダメよ」


 フレイヤは俺のくちびるに人差し指をあてて言った。

 やっぱり、かわいい……。


「ん~? アルス、なんで顔赤いニャ!」


 後ろから追いついて来たノルが顔をのぞかせて言った。


「な、なんでもないよ!」

「あやしいニャ!」


 ノルはぴょんぴょん跳ねて面白がって聞いてくる。


「ノル! 静かにしてくれよ!」

「シッ!」


 突然、先頭を歩いていたカールが立ち止まった。

 俺が騒ぎすぎたから怒った?


「この先に誰か居る」


 俺も集中して先のフロアを探った。

 これまでに感じたことが無いほどの禍々しい存在感。

 探るだけでも恐怖で侵食されそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後までお読みいただきありがとうございます!
もしよければ、

上の☆☆☆☆☆評価欄に

★★★★★で、応援していただけるとすごく喜びます!


ブクマもぜひお願いします!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ