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メイドと女の子

宿屋を探すためにとりあえず町中をぶらぶらしてみよう。

私は冒険者ギルドから出て右に曲がり宿屋を探す。来る時の道にはなかったので違う道を探す。

宿屋を探して歩いているが何も見つけることが出来ず、誰かに聞こうと思い始めていた。


「ちょっと、やめて!」


なんか路地裏から声が聞こえてきた。しかも女の子の・・・・・・荒事かな。助けた方がいいよね。私も女だけど・・・・・・襲われないよね?

助けると決め、路地裏に入りすぐの曲がり角を曲がった先に1人の女の子と下衆な顔した男二人が詰め寄ってる状態だった。


「ちょっと、あんたらその子に何してんの!」


私に気づいたのか男二人は少し慌てたが相手が女だとわかるといい獲物が来た、みたいな感じで気持ち悪い顔してる。


「いい女じゃねぇか、俺が可愛がってやるよ」

「今日はなかなか豊作だぜ、ふひひ」

「気持ち悪い!はやくその子を解放しな!」

「それは出来ねぇ相談だ、お前は俺たちに捕まるからな」


男1人が私に向かってくる。流石に武器で殴るのはダメだよな・・・・・・蹴るか。

男が私に近づいてきて手を伸ばしてきたのでその手を蹴りあげて顔面に蹴りを入れる。1人が倒れたことにより慌てて逃げようとしたところを後ろから蹴りを入れて気絶させる。 男二人を気絶させたけどここに居るのもまずいので女の子の手を引き路地裏から出る。そのまま少し歩きベンチを見つけたのでそこに腰をかけ一息つく。


「大丈夫?」

「・・・・・・怖った」

「もう大丈夫だよ」

「うん、ぐずっ、ずっ」


最初は戸惑ってた感じだけど徐々に状況を理解したのか、涙が溢れてきて泣き始めた。怖ったんだろうなぁ。私は落ち着かせるため頭を撫でて泣き止むまで撫で続けた。

それからしばらくして落ち着いたみたいだ。


「ありがと」

「君、名前は?」

「イア」

「イアか、1人?お母さんとかは?」

「今日は1人、お母さんは家かな」

「場所わかる?」

「大丈夫、迷子じゃないから」

「じゃあ一緒に家まで行こうか、守ってあげるよ」

「ウチのメイドさん?」

「違うと思うよ」


え・・・・・・メイドがいる家系の人、どうしよう、すごく会いづらい。少なくとも冒険者が会っていい感じじゃない。


「私はミヤビ。冒険者よ」

「メイドさんが冒険者?変なの、まぁいいやとにかく行こ!」


イアに引っ張られ、イアの家に向かう。



イアの家は町の中心から少し外れた丘の上にあった。周りは柵で囲まれていて結構大きな屋敷が建っている。やっぱり偉いお家の人なんだな。

イアに連れられて門に行くと門番の人に止められた。


「イア様、お帰りなさい」

「ただいま!」

「こちらのメイドは?屋敷の中にいましたっけ?」


やっぱり屋敷の者か確認された。まぁこの屋敷だもんね、メイドくらいいるからそりゃ迷うか。


「ううん、この人に助けて貰ったの!」

「助けてもらった?」

「さっき連れてかれそうになってんだ」

「なに!?」

「それで私が通りかかったから助けた感じ」

「なるほど、イア様を助けてくれて感謝する」

「気にしないで、じゃあ私はこれで」


イアとはその場で別れた。私の目的は彼女を家まで送ること。だから私は続きの宿屋探しをし始めた。


それから人に聞いて宿屋を見つけた。

『フラワの宿』私はこの宿に入った。住民が言うにはフラワの店主フラットさんが作る料理は美味しいらしく人気が高いと言われている。


「いらっしゃい、泊まりですか?休憩ですか?」


出てきたのは若い女の人だった。娘さんかな?


「泊まりで、とりあえず1泊」

「かしこまりました、先払い1000ルピアです」

「これで」


私はポケットから財布を取り出して1000ルピア出す。

このお金、何故かポケットに財布が入っていて、ゲーム時代の金額が入っている。流石に銀行に預けてたぶんはどこか消えたけど手持ちのお金はそのままルピアに換金されて入ってる。


「はい、夕食は18時から21時までになりますので、お腹空きましたら来てください。お部屋は2階です」


若い女の人から鍵をもらい、2階に行き自分の部屋に入る。

部屋は8畳くらいあるかな、1人部屋としては結構広くて使いやすそう。部屋には鏡も置いてあったので自分のメイド服がどんなもんなのか気になってたので前に立つ。

わぁ、膝上までのミニスカメイド服か、これは普通に仕えるメイドさんの服じゃないね。ゲームとかでよく見るオシャレなメイド服だ。

それに私の容姿が・・・・・・ゲーム時代とはやっぱり違う。身長は前の私と同じだ。髪は短いポニテの黒髪、瞳の色はゲームの時同様の翡翠色の目。目が死んでたのに今の私は目がキラキラしてる。輪郭も現実────前の私にそっくりだった。

うん、色々混ざってこの世界に来たってことか、本来なら神様や召喚とかそういうもので呼ばれるのが普通だと思ってたけど、私はそんなことに関係なく、ゲームにログインしようとしてここに来てしまった。全くわからないけど、前の世界より楽しめそうだし、とりあえずいいや。


さてお昼食べてないし、お腹すいたけどまだ時間までもう少しあるんだよなぁ。少し私のスキルや装備の確認でもしとこうかな、いざって時何も出来ないと困るからね。

えーとなになに、異世界翻訳に関しては大丈夫、さっき見たし体験したから大丈夫。次はメイドの心得かな?


メイドの心得・・・紅茶を入れるのが上手くなる。戦闘中敵の弱点が見える。


へー、弱点が見えるのか、紅茶を入れるのが上手くなるとか別にいらないけど・・・・・・。

次は装備か。


至高のメイド服・・・メイド服の中で最上級の素材で出来ており服が切れたりボロボロになることは無い。自分の使う武器の扱いが上手くなる。


なるほど、これがあれば服はいらないと、そういうことかな?武器の扱いに関してはまぁ、昔と変わってないので何とかなるでしょ。


聖戦戦斧・・・聖なる力で覆われた戦斧。???を宿す。


え・・・・・・それだけ?私が使ってた時はもう少し強かったよ!自動回復とか衝撃波とか発生してたのに、なんで何もついてないのさ、スキルもほとんど失っちゃったし、どうすれば戻るかな?

この世界にも魔法はあるんだよね。冒険者ギルドに魔法使いみたいなローブ着てた人いたし。

まぁ、おいおい情報収集して行けばいいか。とりあえずまずはご飯!


宿屋1回に降りてきて、さっきの若い子から・・・・・・私も若いけどね!こう言い方がね、店主でもないし、その娘みたいな子だからさ、名前も知らないし、しょうがないよ!

夕飯はパンとスープと肉だ。野菜がないのが私としてはなんか彩り少なくて微妙な感じだけど異世界だし、しょうがないよね!


「いただきます」


私はスープから飲んだ。結構薄味だった。ちょっと私としては濃い方がいいけど、まぁ仕方ないかな。肉は豚肉みたいな味だった。味付けはこっちも薄かった。パンはフランスパンみたいに硬いし、ちょっと外れだったかな。明日は別の宿探してみよ。


「ごちそうさま」


私は食器などをそのままカウンター越しに渡す。

そのまま2階の部屋に戻り、体を拭いて下着のまま寝ることにした。メイド服は後ろに大きなリボンがついてて寝る時押されてちょっと寝ずらいから脱ぐことにした。

明日パジャマとかも買わないとだな〜

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