柚希17才と洋平29歳の場合~
すごく愛していた。
あの人のことを。
彼を知る人は、ものすごく忌み嫌い避けて通るか、盲目的に好意を抱き近づいていくか、その2つしか選べない。
そのくらい、強烈な引力を持ったひとだった。
私は、病気で高校を中退後、リハビリもかねて、コーヒーの味だけは自信があるとゆう古びた喫茶店で
ウエイトレスとして働いていて、
で、彼はそこのお客さんだった。
たまにきては、初老の店長と話し、毎回アメリカンを頼み、PCで時に難しい顔をしながら、時に心底楽しそうに、なにかを打っていた。
そんな彼をウエイトレスとして働きながら、観察するのが日常になってた。
(なんで、初夏にウエスタンブーツ?)
(煙草吸いすぎ。。。)
(たまに一人でブツブツ言ってる。)
(雰囲気あってかっこいいけど、かなり変で怖そうなひと!)
近づいたらあかん奴!と脳内で決定したところで、
お呼びがかかった。その男から。
しごと!しごと!と瞬時に笑顔を貼り付け、「はーい。お待たせ致しましたー。」とにっこりと注文を聞く。
「ひまわりみたいやな。」
「???」
「いや、笑うとな、君、ひまわりみたいやな。ってな。それだけや。カプチーノひとつ。」
注文の復唱もできず、赤面して逃げた私に「俺は好きやな。」と笑って追い討ちをかける。
17の、男に全く免疫のない小娘でしかなかった私に、愚かであろうが、恋に落ちるなとは無理な話だった。
男は洋平と名乗り、29歳で家具屋で働いていて、空いた時間で小説を書いているらしい。
小説家になりたいんよ。と男は言った。「で、ひまわりちゃんの名前は?」
「柚希…」
とりあえず、一話目です。
WEB小説、初投稿なので、暖かい目で見てくれると幸いです。
ちょっとどこで、切ったらいいかわかんないです><