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東方交換録  作者: シン
27/31

本気の力~託す者、託される者~

~霊夢Side~


「さぁ、先手は譲ろう。誰から来る?」

「さっきと変わらずふてぶてしいやつだねぇ・・・」

「そろそろその余裕の表情を曇らせなきゃねぇ」

「貴女たち、神様なのにずいぶんと舐められてたのね」

「そう思うんなら、あんたからやってもいいんだよ?」

「私はまだ様子見よ。何が起こるか分からないんですもの。しっかりと状況把握できる人間は必要でしょ?」

「モノは言いようね。まぁ、私もそのつもりよ」

「なら、ここは質より量。手数で攻めるべきね。そういうわけで因幡、それにてゐ、あんたら行きなさい」

「は、はい!」

「もう~お姫様ったら兎使いが荒いなぁ~」

「お燐、パルスィ。貴女たちもお願い出来ますか?」

「はい!さとり様!」

「さっきの今で疲れてるってのに・・・まぁ、やってやるわよ」

「パチェ、貴女も手伝ってあげなさい」

「あら?私は数合わせみたいな扱いかしら?」

「まさか。これで決められるなら決めていいわ」

「無茶を言うわね。私の親友は・・・ま、それでこそだけどね」

「アンタには最初にコケにされたからね。はなっから全力でいかせてもらうわよ」

「まさか先手を譲って6人しか来ないとはな・・・いいのか?それで」

「お前らずいぶんと舐められてるぞ」

「その妬ましいくらいの余裕・・・すぐにぶっ潰してやるわよ!」


 ほんといけすかないわね・・・でも、あの神二人の本気でもあの程度のダメージしか無かったみたいだし、何よりも私も相当イラついてるもの、これで終わらせるつもりでやらないとね。


「行きます!『幻朧月睨ルナティックレッドアイズ』」

「私も!『エンシェントデューパー』」

「アタイも行くよ!贖罪『昔時の針と痛がる怨霊』」

「避けきれるかしら?恨符『丑の刻参り』」

「妹様には負けてられないものね。日符『ロイヤルフレア』」

「これで最後!境界『二重弾幕結界』」

「これはなかなか壮観な光景だな。じゃあ手始めに、さっきの答えあわせと行こうかな?」

「何を・・・」

「今のはそこの神様二人に言ったんだよ」

「へ?きゃあっ!!」

「「てゐ!!」」

「『永夜返し -明けの明星-』」

「滅罪『正直者の死』」

「流石に反応が早いな。だが・・・」

「外した!今度はどこに・・・」

「この力が相手じゃどうしようもないな」

「んにゃっ!?」

「お燐!!」

「は、速すぎよ!!」

「いいえ、違うわね」

「レミリア?」


 一瞬だった・・・。6人ものスペカでの弾幕。その全てを無傷で避けたどころか、その直後の一瞬で2人が倒された・・・。どういうことよ・・・明らかに動きが速すぎるどころか、動き始めるのすら見えなかったわよ・・・。でも、この感じ・・・どこかで・・・


「その感覚覚えがあるわね。それもごく身近に」

「なるほどね・・・そりゃあ攻撃も当たらないはずよね」

「それってどういう・・・っ!!そういえばここにはいないから忘れてたけど、とんでもない能力持ってるやつがいたわね」

「流石に自分の従者のことはすぐに分かるか。その通り、これは『時を止める程度の能力』を使わせてもらった」

「そりゃそんなの使えば弾幕なんか当たるわけ無いわけだ」

「だからあの時は使うのを遠慮してやっただろ?今はこんな人数差なんだ。卑怯だなんて言わないよな?」

「もちろん、そんなことは言わないわ。存分に使いなさい」

「えらく余裕ね・・・あの能力があったら私達の攻撃なんてほぼ全部当たらないってのに」

「あら、そんなの当たり前じゃない。私は攻撃を当てられるんだから」

「ほう?強気じゃないかお嬢さん」

「本当に大丈夫なのよね?相当きついわよ?」

「信用が無いわね。まぁ、普通なら無理でしょうね。でも、私にはその程度、造作でもないのよ」


 『時を止める程度の能力』・・・改めて敵にするととんでもない能力ね・・・普段の人間である咲夜が使うときですらあれだけきついってのに、こんなただでさえ化け物みたいなやつが使ってくると手がつけられないわね。でも、レミリアのやつ本当にあれを止めれるのかしら?えらい自信だけど。


「そこまで言うなら見てみようか。さぁ、どこからでも掛かってきてみな。お嬢さん?」

「ええ、言われなくてもね。神槍『スピア・ザ・グングニル』!!」

「速いな・・・だが」


 レミリアがスペルカードを使い、巨大な槍を投擲する。凄まじい速さで飛んでいくが、ミクスの表情は崩れない。そして槍が直前まで近付いた次の瞬間だった。


「っ!!まさか本当に動けるとは思いもしなかったな!」

「言ったでしょう?造作もないってね。私は紅魔館の主・・・従者の能力程度打ち破れないわけがないでしょう?」

「ははっ、恐れ入ったよ。次からはしっかり気をつけるとしよう」

「な、何が起きたってのよ・・・」

「簡単な話よ。あいつが時間を止めて私を倒そうと近付いた。それに対して私が上手くカウンターを決めたのよ。その止められた時間の中でね」

「そんなことが出来るならさっさとやっときなさいよ!」

「あいつが『時を止める程度の能力』を使ってると分かったからこそ出来たことよ」

「でも、一体どうやったのかしら?」

「簡単なことよ。私の『運命』の中に、私の時が止まるなんて運命は無いのよ」

「なるほど・・・そういうことだったか・・・これは気をつけないとな」


 普段は全然気にしてないけど、あいつの『運命を操る程度の能力』って、案外出来ること多いのよね・・・。今回は本当に助かったわね。これで『時を止める程度の能力』もある程度抑制できる。さて、ここからね。


「次は、どうするのかしら?」

「レディを相手に自分から攻撃するなんて真似はしたくないんだ。手は考えてるから、そちらからドンドン来てくれないかな?」

「ずいぶんと紳士的だな。私なんか女として扱うのも微妙なもんだぞ?」

「その通りね。女捨てて生きてるようなもんだし」

「人生捨ててるお前に言われるほどじゃねぇけどな」

「二人とも、俺からすればしっかりとしたレディだよ。さぁ、そんな風に無駄話をするならこっちからいこうか?」

「この二人を女性扱いなんて素敵ね。それじゃ、そんな色男さんの言葉に甘えてこちらから行かせてもらおうかしら?」

「姫様も妹紅さんも、いつまでもけんかしてないで、そろそろ行きますよ!」

「あら?私がただただ喧嘩してただけだと思うのかしら?」

「ったく・・・それに合わせるこっちの身にもなれよな・・・」

「おっと・・・なかなか手癖の悪いお姫様だな」


 馬鹿みたいな喧嘩を続けてると思いきや、気付けばミクスの回りをかなりの数の弾幕が囲っている。この規則性を見る限り、感知型結界の一種みたいね。会話をしながらここまでの物を準備するなんて、やっぱりこいつも手馴れてるわね・・・。


「さてさて、囲まれてしまったとはいえ、これはさっき小町に破られたんじゃなかったか?能力を使える以上俺にだって可能なわけだが、どうするつもりかな?」

「一度破られたのをそのままにするわけ無いでしょ?というか、小町に使った時は不完全だっただけよ。私の能力が無かったからね」

「そうか、『永遠と須臾を操る程度の能力』ならば、永遠を操る・・・つまりは結界そのものを永遠のものに出来るわけか。確かにそれならどうしようもないな」

「そういうことよ。永琳、イナバ、援護は任せたわ。妹紅、合わせなさいよね」

「誰に向かって言ってんだ?お前こそ、今度こそしくじるんじゃねぇぞ?」

「姫様、肩の傷も治ってないんですから、無理はなさらないでくださいね」

「やる気十分って感じだな。でも、そう簡単にいくかな?」

「何を言って・・・っ!!どういうこと!?感知機能が働いてない!?」

「そんな!?結界を破壊する能力なんて・・・」

「フランの能力ね・・・『ありとあらゆる物を破壊する程度の能力』。あれなら破壊できるでしょうね。たとえ能力で補強され、永遠となったものだとしても、元は弾幕なんですもの・・・その一端さえ破壊されれば脆いものよ。それに、こいつは過去に人間が作った物とはいえ結界を破壊している。効果はほぼ見込めないでしょうね」

「ほんと・・・面倒な能力ね・・・いいわ、それなら・・・」

「こうする・・・か?」

「え?」

「っ!イナバ!」

「便利な能力だな。こんなに堂々と動いたのに誰も気付かないなんてな。ま、これも一回限りの不意打ちにしか使えないんだけどな。そうだろう?お姫様?」

「えぇ・・・そうね・・・部下が二人も倒されて・・・自らの能力をも逆手に取られて・・・それを笑って許したんじゃあ、上に立つ人間として・・・いえ・・・蓬莱山輝夜としての名折れなのよ。あんた・・・ただで済むとは思わないことね!」

「熱くなるな・・・ってのも無理な話だな。いいぜ、合わせてやる。本気で行くぞ」

「姫様、相手は何をしてくるか分かりません。細心の注意を払ってくださいね」


 一瞬だった・・・。囲った弾幕はそのままに、結界の効力が消えたのが分かった。レミリアの説明の通り、フランドールの能力を使ったんでしょうね。そして、次の瞬間には、あいつはもううどんげの目の前にいた・・・。言葉を聞く限り、輝夜の能力を使ったみたいね。そう考えるとやっぱりあいつの能力もとんでもないわ・・・。でも、それを全部使えるあいつはやっぱり相当ヤバイわね。


「熱くなってるところ悪いけど、文字通り水を差させてもらうわよ」

「っと、ずいぶんと手の早い魔法使いさんだ。お相手してもらえなかったのが寂しかったかな?」

「そうね。皆で貴方を取り合ってるようなものなんですもの。私だって混ぜてもらわないとね」

「魔法使いってのは便利だよな。弾幕やスペルカードとは別で攻撃できるんだからな。こんな風に」

「った!!なんで私なのよ!!そこの魔女にやればいいでしょ!!」

「あぁ、悪い悪い、何分慣れない能力なもんでな。ずれただけだよ」

「それに、今のは魔法じゃなくてうちの山の天狗の能力だね。言ってることとやってることがめちゃくちゃじゃないか」

「こんな胡散臭いやつの言うことを一から十まで信じるもんじゃないぞ?」

「それもそうね。で、私の相手はいつしてくれるのかしら?他の人の相手ばっかりで、妬けちゃうわね」

「そう言いながらこっちを焼こうとするのは簡便してくれないかな?熱いのは嫌いなんだ」

「今度こそ魔法・・・みたいね。にしても、相性が悪いとはいえ、不完全な魔法に私の魔法が消されるなんていい気分じゃないわね」


 不意打ち気味に放たれたパチュリーの水の槍のような魔法。当たり前のように避けるミクス。ほぼノーモーションで撃たれたってのに、こいつらほんとに化け物じみてるったら無いわよ・・・そして反撃が飛ぶかと思いきや、何故かかなり離れた位置にいたパルスィに攻撃が当たる、致命傷ではないものの、肩と足に切り傷が出来る。どこにいたって攻撃出来る。そんな風に言うつもりだったのかも。そして今度は炎の塊を打ち出すパチュリーに対し、今度は水の塊を打ち返す。一気に炎が消え、周りが蒸発した水蒸気で少し曇る。ん・・・水蒸気・・・?っ!!


「ヤバイ!!アンタたち!!早くそいつの周りから離れて備えなさい!!」

「急に何を・・・」

「それは霧状になってるけど水よ!!」

「っ!そういうことかい!!」

「推察力は流石だな、博霊の巫女。でも・・・少し遅かったな」

「っきゃあ!!」

「パチェ!!」

「油断しちゃあいけないなぁ。攻撃ってのはどこから飛んでくるか分からないから怖いんだぜ?なぁ・・・お二人さん?」

「分かってるようで!」

「何よりね!!」

「女性二人がとび蹴りに殴りかかりと、少しはしたないんじゃないかな?」

「こっちを女扱いするのが間違ってんだよ!」

「それに、この距離なら避けられないでしょ!!」

「普通なら、な?」

「っ!?そうか、小町の能力で一気に距離を取ったわけね・・・」

「あぁ、距離って言われてピンと来てな。それと、追撃はもっと早くやらなきゃだぜ?薬師さん?」

「あら、これでも早かったつもりだけど、やっぱりさとりの能力は常に使ってるのかしら?」

「どうかな?使ってたのなら、さっきのお嬢様の反撃だって受けなかっただろう?」

「そう思わせるためのブラフ・・・じゃないかしら?」

「疑り深い人だな。それくらいでないと楽しめない」

「・・・た、・・・んかに・・・」

「魔法使いのお嬢さん、もうゆっくりしてな。その傷じゃあ続行は無理だ。命を奪ったりするつもりは全く無い」

「あなた、なんかに・・・。こんな簡単に・・・」

「っ!!こりゃ・・・しっかり構えさせてもらわないとな・・・」

「私達魔法使いの全部を・・・コケにされたままで、終われるもんですか!!!!魔理紗!!私に力を貸して!!!魔符『ロイヤルスパーク』!!!!」


 こちらの忠告むなしく、パチュリーは操られた水蒸気に切り裂かれ、かなりの深手を負ってしまった。そこに追撃をした妹紅と輝夜の攻撃も、さらなる追撃をした永琳の攻撃まで見事に回避するミクス。確かに、永琳の言うとおり、あいつがさとりの力を使ってるのなら、攻撃を当てるのは相当困難だけど、もし本当に使わずにこれだったとしたら・・・。そんな思案の中、パチュリーが最後の大技に出る。自身の頭上にいつものようにロイヤルフレアを出現させ、そこから魔理紗のマスタースパークと違い、真っ赤なマスタースパークが発射される。多分火力だけで言えば魔理紗以上ね・・・そして、その攻撃を、ミクスは避けずに直撃する。


「はぁ・・・はぁ・・・っ、はぁ・・・」

「パチェ!無茶しすぎよ!!」

「いいのよ・・・この・・・くらい・・・私達、魔法使いの・・・全部を出し切らなきゃ・・・っ」

「パチェ!!」

「見事な攻撃だったよ」

「っ!!今のでも・・・!」

「流石に無傷とはいかなかったがな・・・魔法使いとしての意地、見せてもらったよ」

「今のを真っ向から耐えられるなんて・・・かなりショックね・・・」

「そっちが万全だったなら、もっとやばかったかもな」

「ふふっ・・・そうかもね・・・っ!レミィ・・・後は・・・任せていいかしら・・・?」

「えぇ、大丈夫よ。ゆっくり休んでちょうだい」

「頼んだわよ・・・私の・・・親友・・・」

「任せなさい・・・私の親友」


 あの攻撃に対し、真っ向から受けきったミクス。多分膨大な妖力を放出して相殺したんでしょうけど・・・今のであの程度のダメージ・・・これは本当にヤバイんじゃないかしら・・・。そして、パチュリーもダウンし、これで残るのは10人。どうする・・・?


「そろそろ休憩も十分かねぇ。私達も第2ラウンドと行こうじゃないか」

「そうだね。神様相手にあそこまで啖呵切ったんだ。このままってわけにはいかないよね」

「おっと、神様二人が復活か、これは厳しくなりそうだな」

「思ってもないこと言うんじゃないよ。それに、今度は私達だけじゃあないよ」

「ここには今天と地を司る神に、天と地からの使者もいるんだからね」

「そういうことよ。さとり、それにパルスィ・・・だったかしら?いけるわね?」

「いつの間にかずいぶんと丸くなったみたいだけど・・・それは終わってから全部聞かせてもらうわ」

「こちらもいけます」

「そういうことだ。この幻想卿の天地の力」

「受け切れるなら、受け切ってみなよ!!」

「さっきの鉄の輪か、芸が無いんじゃないか?」

「それはこれを見ても同じことが言える?」

「おっ・・・と・・・これは予想外だな・・・能力を返したのは間違いだったかな?」

「今さら後悔しても遅いよ!!」


 今度は神二人と天と地底の連合みたいになったわね。まずは小手調べと諏訪子が鉄の輪を二つほど投げる。手から離れて操られる鉄の輪を、簡単にかわすミクスの軽口に対して、諏訪子は大地から同じ鉄の輪をさらに3つ追加し、合計5つの鉄の輪がミクスの周りを飛び交う。余裕の表情こそ崩さないものの、軽く冷や汗を掻いているミクスに、さらに追撃をする神二人。神奈子の近接攻撃に合わせて的確に急所を狙った諏訪子の鉄の輪の連撃。伊達に長年一緒にいるわけじゃないわね・・・。


「ほらほら!さっきみたいな反撃が無いんじゃないかい?」

「無茶を言ってくれるな・・・!これを掻い潜って反撃なんて、そうそうできるもんじゃないぞ・・・っと」

「軽口言いながらよくもそこまで動けるもんだよ。でも、まだまだいくよ!!」

「ちっ、本当に邪魔だな。さて、どうす・・・っ!壁!?」

「私達がいるの、忘れてるんじゃない?」

「そういうことか!!」

「よくやったよ!!はぁっ!!」

「流石にくらえないな」

「なっ!?ぐっ!」

「神奈子!!くっ!逃がさないよ!!」

「っと、それも、お断りだ」

「弾かれた!?そうか、同じ性質を付けたのか」

「それにその崩れ落ちた土の壁、さっき私達が戦ってた幽々子って人の能力ね。土が死ぬ・・・つまりは腐敗したってわけね」

「なかなかお利口なお嬢さんだ。正解だよ」

「あんたに褒められても嬉しくないわね」


 数十秒に渡る攻防の中、鉄の輪を避けたミクスの横と後ろの3方向を、天子の作り出した土の壁が覆う。そこに神奈子の攻撃が届く直前、その土の壁が一瞬で崩れさり、ミクスはそのまま後ろに倒れこむ。突然のことに驚愕し、空振りの体勢から立て直すのが一瞬遅れた神奈子に対し、そのまま腹を蹴り上げて吹き飛ばす。ほんの一瞬遅れて諏訪子が鉄の輪で追撃するも、今度は避けずに諏訪子と同じ能力で鉄の輪と同じ性質を手に付与し、そのまま弾き飛ばす。たった数秒の攻防で、一気に形勢が傾いたような状態だった。


「っつつ・・・やってくれるねぇ・・・」

「流石神様、かなり本気でいったんだがな。やっぱり体勢が悪ければダウンまでは持っていけないか」

「さっきまででも十分面倒だったのに、ここまで厄介になるなんてね・・・」

「心を読んでたにしたって、ここまでの畳み掛けるような攻撃を全部かわされるんじゃ、やってらんないってのよ」

「それに関して、とても残念なことを伝えなければなりません・・・」

「ねぇ、さとり。このタイミングであんたからその言葉って、嫌な予感しかしないから冗談であってほしいんだけど?」

「残念ながら、冗談ではありません。彼は・・・まだ一度も・・・心を読む能力を使っていません・・・」

「そういうことだ。さとりが言うんだ。信じるしかないだろ?」

「ははっ、ほんとに笑えないねぇ。でも、だからって勝てませんってわけにもいかないだろう?」

「ていうか、勝てないなんて言ってないけどね」

「さとり、あいつが心を読んだらすぐに教えなさい」

「はい、分かってます」

「ったく、なんでもかんでも出来るその能力、妬ましいわね。絶対ぶっ倒してやるんだから」

「そういうのは人の目を見てはっきり言ったらどうだ?」

「うっさいわね!!絶対ぶっ倒してやるって・・・」

「パルスィ!ダメ!!!」

「えっ・・・?」

「一歩・・・遅かったな」


 吹き飛ばされた神奈子も、ダメージはあるもののまだまだ戦闘可能らしい。ただ、それよりも問題なのが、あいつがまださとりの能力を使ってないってことよね・・・。あれだけの動きを心を読むことをせずにやってのけるんですもの・・・。っと、会話の最中、突然さとりの大声が響く。さっきまでミクスと会話をしていたパルスィが突然言葉を止め、呆然と立ち尽くす。一体何が・・・?


「ちょっとパルスィ?どうし・・・」

「天子さん!!すぐに離れて!!他の皆さんも!!」

「ちょっ!何を!!」

「ふふっ・・・フフフ・・・アハハハ・・・アッハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」

「パルスィ!?」

「あの症状・・・まさか、うどんげの能力を!!」

「ご明察。すこーしいじらせてもらった。大丈夫、後でしっかり処置すれば人体に影響は一切残らないと約束しよう」

「アハハハハハハ!!全部ぜんぶゼンブ妬ましい!!!大事な仲間がいるやつも!!すごい力をもってるヤツも!!!ワタシ以外のゼンブがネタマシイ!!!だからゼンブゼンブぶっ壊してヤル!!!アッハハハハハハハハ!!!!」

「ぐっ・・・頭が・・・パルスィの狂気が頭の中に・・・」

「さとり!!・・・ごめんね、さとり。あんたの仲間、少し傷つけるかもしれないわよ」

「天子さん・・・」

「キレイな友情・・・アーーネタマシイ・・・私達地底の妖怪にはエンの無いモノ・・・ナノニ、さとりはソレをモッテル・・・妬ましいねたましいネタマシイ!!!!アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!」

「大丈夫よ、パルスィ・・・これが終わったら、私達も友達になりましょう・・・だから今は・・・」

「トモ・・・だち・・・ゆう・・・ぎ・・・」


 さとりの大声の後、突然狂ったように叫びだすパルスィ。永琳の言うとおり、うどんげの能力で強制的に狂気を呼び出されたみたいね。狂ったように弾幕を撒き散らし、叫び続けるパルスィ。その心の声が聞こえてしまうのか、さとりが苦悶の表情を浮かべる。それを見かねた天子は、一気にパルスィに接近、それを敵と判断したパルスィの弾幕を掻い潜り、持ってる剣の柄の部分でパルスィを殴り、気絶させることに成功する。あの叫びは・・・どこまでが本当だったのか・・・なんて、無粋よね。そして、天子はその剣の切っ先を真っ直ぐにミクスに向ける。


「私の大切な友人へのこの仕打ち・・・絶対にただじゃすまさないわよ!!」

「狂気を操る瞳が効かない・・・それほどまでに強い精神力なのか、はたまたすでに狂気に囚われているのか・・・どちらにせよ、この能力はもう使えそうにないな」

「天子さん、私やパルスィはもう大丈夫です。無理だけはしないでくださいね」

「馬鹿言ってんじゃないわよ。無理の一つや二つしないであんなやつ相手に勝てるもんですか。全力で行くわよ」

「その通りだね。正直言ってかなりきついのが現状だ。無理しないで、なんてのはそれこそ無理な話さ」

「こっちの手は大部分が潰されて、向こうはまだまだ余力がある。こりゃあ相当なピンチってやつだよ」

「そうだな。で、どうするんだ?この状況を」

「そっちが体勢を立て直す暇が無いほどに」

「全力で攻めてやるだけよ!!」

「別に忘れてたわけじゃないが、いきなり来られると驚くな。だが、そんな単調な攻めじゃあ体勢を立て直す必要も無いぞ?」

「分かってるわよ!!だから」

「こうするってことだね!」

「っ!3人分の近接攻撃を受けながら、飛び道具2人分か、なかなかシビアじゃないか」

「モテモテでいいじゃない?色男さん?」

「そうそう、贅沢言うもんじゃないよ」

「年齢が釣り合いさえすればお相手して差し上げるんだがな」

「おいおい、女性に年齢ってのはタブーだって知らなかったかい?」

「っと、勘違いしないでくれよ?お前達じゃあ年が下だから釣り合わないって言ってるんだ。せめて後数100年は経ってからだな」

「言ってくれるわね。私たちが子供扱いなんて、そうそう無いわよ」

「神様相手にそこまで言えるなんて、ほんと大物だよ、あんたは」

「こんな話をしながらこっちの攻撃を避けてるってのが一番わけわかんないんだけどな!!」


 輝夜と妹紅の奇襲は失敗に終わり、そこからの追撃も決まらなかったものの、その二人と永琳に加え、神二人も戦闘に加わった。だが、そんな中でも軽口を叩きながらもそれらと対等に渡り合うミクス。多分今は攻撃を多少は受けられるように勇儀の能力を使ってるわね・・・。でも、このままじゃこっちもジリ貧だし、どこかで隙を見つけないとね・・・。



「怒るのは勝手だが、攻撃が大振りになって来てるぞ?」

「うるせぇな。わざと隙見せるくらいしなきゃおめぇは乗ってこねぇだろ」

「まぁ、この人数差だしな。それくらいのリスクは背負ってもらわないとな」

「妹紅!能力は治っててもこいつは何してくるか分かんないんだから!これ以上人数が減るとやばいわよ!」

「そう思うんならもっと上手く合わせろよ!動きが鈍って来てんじゃねぇか!?」

「誰に向かって言ってるのかしら?あんたこそ、隙見せるくらいなら相手の隙を作りなさいな!」

「分かってるっての!!」

「って!まだ早くなるか。そっちも結構ボロボロなのによくやるよ。だけど、そろそろかな?」

「おっと!あんたがそういうこと口にするときはろくでもないことばっかりするんだ!今度はさせないよ!!」

「流石神様、学習能力が高いな。でも、これはそういう次元の話じゃないんだよ」

「どういうことか・・・な!」

「っと、危ない危ない。いや、なに、簡単なことさ。そこの天人のお嬢さんとさとりなら覚えがあるだろう?あの勇儀と戦ってた彼女のことをな」

「美鈴の・・・?っ!!あんた達!!それ以上真っ向から打ち合うのは止めなさい!!」

「もう遅ぇよ!後数発もすりゃこの手も足も使い物にならねぇさ!!」

「あんた!気付いてたんなら!!」

「言ったろ!!これくらいしなきゃあいつから隙なんか作れやしねぇんだよ!!いいか!今度しくじりやがったらただじゃおかねぇぞ!!」

「この馬鹿・・・いいわ!!絶対やってやる!!だから死に物狂いであいつから隙を作りなさい!!」

「フォローは任せな。神を舐めきったあの根性を、いい加減叩きなおしてやらないとねぇ」

「戦ってる相手の前で堂々と作戦会議か。ずいぶん甘く見られたもんだな。それならこっちも真っ向からお相手しよう。さぁ!スパートと行こうか!」


 言葉を交わしながらの打ち合いの最中、突如として天子からの叫び。聞いていると、どうやら妹紅と輝夜の体はもはや限界に近いらしい。流石にあの鬼の力と真っ向から打ち合えば厳しいわよね・・・そして、妹紅は自分が犠牲になる代わりにミクスを止めるように指示を出す。もしこのチャンスを逃せば、こっちはかなり不利になるでしょうね・・・。そして、その瞬間は、打ち合いを再開してから数十秒で訪れた・・・。


「はぁ!!」

「おっと、神様はまだまだ元気だな。それに・・・こっちもな!」

「ちっ!」

「おらぁ!」

「もう限界が近いのによくやるもんだな。でも、今度こそだ」

「っ!?こんなとこで・・・限界かよ・・・」

「十分頑張ったほうさ。後はゆっくり休みな」

「(諏訪子いいね!?チャンスはその一瞬だよ!)」

「(言われなくても!)」

「まずは、一人だ!」

「ぐぁっ!!・・・つ、捕まえた・・・!」

「何!?なんでお前が!?」

「待ってたぜ・・・この瞬間をな!!蓬莱『凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-』!!!」

「ぐっ・・・!!」


 神奈子と諏訪子の連撃をかわし、輝夜の後ろからの攻撃も避け、そこに妹紅が飛び掛るも、それも受けきられる。そして、距離を取ろうとした直後、妹紅の身体が膝から崩れるように落ちる。どうやら限界が来たらしい・・・。そして、とどめの一撃を放つミクスと妹紅の間に輝夜が割り込み、その攻撃をもろに受けつつもその腕を掴み動きを止める。その動揺と動けない隙を見逃さず、超至近距離での妹紅のスペカが発動される。爆炎と煙で見えなくなったけど、まだ終わってない・・・。そんな気がする・・・絶対に気を緩めないように・・・。


「姫様!妹紅!!」

「まったく・・・自分達は死なないからって、無茶をしてくれるよな・・・っつつ・・・」

「ちっ、やっぱりね、嫌な予感はよく当たるのよ」

「流石に今のは堪えたぞ・・・ほんとにお転婆なお姫様だな・・・こっちの気も知らないで二人そろって寝ちまってるよ」

「良かった・・・二人とも無事なのね・・・」

「だから言ってるだろ?誰も殺したりする気は無いって。まぁ、どのみちよっぽどが無けりゃあの変は死なないだろう・・・っ!!」

「せぇい!!!」

「ちっ!こっちの神様二人は好戦的だなほんとに!!」

「諏訪子!!」

「あいよ!!」

「会話をする気も無いってか、ずいぶんじゃないか。それに、さっきよりも鉄の輪の数が増えてるってんだから性質が悪いな!!っと」

「あんたは神を侮辱し過ぎた。だから私が今からあんたに天罰を与えてやるんだよ」

「天罰か・・・罰せられるかな?あんたで」

「それが侮辱してるって言ってるんだよ・・・神の一撃を受けな!」

「-----------っ!!!」


 煙から現れたミクスはさっきよりも手傷を負っているように見える。だけど、二人があそこまでしたってのにこの程度で済んでしまっているというのがやはり厳しい。だが、その確認も一瞬で、諏訪子と神奈子の二人が言葉もなく攻撃を仕掛ける。驚きつつも初撃をかわし、そのまま応戦するミクス。だが、先ほどまでと違い、神奈子は初撃の後に距離を取り、諏訪子が鉄の輪でミクスを攻撃し足止めをする。そして、一言の会話の後、神奈子が腕を振り下ろした直後、轟音とともに雷がミクスに向けて落とされる。あんな速度で落とされる雷を受けて、どうなるのだろうか・・・。でも、何かその轟音に混ざって大声が聞こえたような・・・。


「っはぁ・・・はぁ・・・流石に・・・ここまで神力使うのは・・・堪えるねぇ・・・」

「でも、これなら・・・」

「ダメです!!早く逃げて!!彼は直前に心を読んでます!!」

「なっ!!」

「あいつは今どこに!?」

「ここだよ」

「がっ!!」

「諏訪子!!」

「どういうこと!?どこからともなく現れて・・・」

「時を止めてない・・・どういうこと?」

「さぁ?どういうことだろうな?」

「さとり!!」

「ダメです・・・彼の心の中に心を読めないように雑音が混ざっています・・・」

「ってて・・・やってくれるじゃないのさ・・・」

「流石神様だな。でも、こっちの満身創痍の神様はどうかな?」

「はっ!舐めんじゃないよ・・・神がそう簡単に倒れられるかってんだ・・・」

「よくここまで折れないもんだ。でも、この一撃で終わりだ」

「やってみなよ・・・一端の妖怪風情が!」

「行くぞ・・・はぁっ!!!」

「ぐぁっ・・・!!っく・・・まだ・・・」

「いや、終わりだよ」

「何を・・・っ!?かはっ!!な・・・この・・・威力は・・・」

「美鈴の気を扱う程度の能力・・・こんなタイミングで使ってくるなんてね・・・!」

「神奈子!!」

「ははっ・・・神ともあろうものが・・・たかだか一人の妖怪すら・・・止められないなんて・・・笑いもんだね・・・。諏訪子・・・悪いね・・・あとは頼むよ・・・」

「・・・っは!!神奈子がいなくたって余裕だよ!起きたら全部解決してて、悔しがる神奈子の顔が見ものだよ!」

「あんた・・・確かに・・・あんたの過去も相当なものだろう・・・だけどね・・・この世界には・・・この世界の生き方があるんだ・・・それを守る人間の力・・・舐めるんじゃないよ・・・」

「肝に銘じておこう・・・ゆっくり休んでくれ、神様」

「へっ・・・どこまでも・・・いけすかないねぇ・・・」


 そう言いながら倒れ付す神奈子・・・。あの一瞬であいつは心を読み、よく分からない力を使い危機を脱した。あの力が何か分からないのも怖いけど、何よりも神奈子が倒れたのがかなり厳しい・・・。こちらのメンバーの中で一番あいつにダメージを与えていたのは間違いなく神奈子だったはず。それに人数も気付けば6人になってしまっている・・・このままじゃ・・・


「このままじりじりと戦ってもいいが・・・そろそろいいか」

「何をするってのかしら?」

「今ちょうどそちらに全員が集まっているんだし、ちょうどいいな。一つ確認しておきたい、そちらの方向に人間が住んでいることはないな?」

「何よ突然・・・。えぇ、こちらの方向には誰も住んでいないわ。この神社の主である私が言うんですもの」

「それを聞けて安心した。それじゃあ次に、博霊の巫女、結界は張れるな?」

「何よさっきから。張れるに決まってるでしょ!舐めんじゃないわよ!!」

「そうか、なら今からその全員を守れるように結界を張れ、全力でだ」

「はぁ?大技を出すから防御しろなんて、どんだけ馬鹿にしてんのよ!」

「違う、今から使うのは、それくらいしてもらわなきゃ命の保証が出来ないからだ」

「な、何をしようってのよ・・・」

「俺の能力はさっきも言ったとおり『混ぜる程度の能力』だ。この能力はあらゆるものを混ぜられる。お前達の能力も、意識や記憶、もちろん、スペルカードもな」

「混ぜるものによっては大変なことにはなるでしょうね・・・それで、何を混ぜるってのよ」

「その前に一つ、今のままじゃどれほど危険か思い出せないかもしれないからな、先に思い出しておいてもらおうか」

「さっきから一人で勝手に話を進めて・・・」


 その瞬間だった。自分の中でパチンと何かが繋がったような音がした。さっきの突然現れた能力の正体、そしてこのタイミングで思い出したという事実。そして、そいつなら出来ること。そいつだから出来ること。ほんとにヤバイわよ!!!


「あんた達!!早く私の周りに来なさい!!全力で結界を張るわよ!!早く!!」

「私も今思い出したわ!!そいつのが一緒に来るってなったら相当やばいわ!!」

「気付いたみたいだな。それじゃあ、少しは加減してやる・・・死ぬなよ?」

「夢境『二重大結界』!!!」

「行くぞ、混符『ミッシングスパーク』」


 あいつがスペカの宣言する。気が付けばこちらは、暴力的なまでの光の奔流に飲まれていた。なんて・・・とんでもない力・・・結界が・・・!!


「お願い・・・!!もう少しだけ・・・!!」

「なんて威力・・・この結界がこんなに・・・!」

「ごめんね・・・さとり・・・」

「天子さん・・・?っ!!ダメです!!天子さん!!!」

「あんた達、後は頼むわね。はぁぁぁ!!!」

「あんた!!何やって・・・」


 いつ終わるのか分からない攻撃を耐え続ける中、突然さとりが大声を上げる。そして、その直後、天子の声とともに結界の背面部分が内側から破壊され、そこから天子が飛び出していく。あんの馬鹿!!!


「緋想の剣の真の力!!見せてあげるわ!!!ぐっ・・・ああああああああ!!!!」

「天子さん!!!」

「なっ!?この中を抜けて!?」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「ちっ!!はぁ!!」

「がっ!!」

「ふぅ・・・まさか・・・こんな無茶をするなんてな・・・おかげで腕を少し斬られた挙句、攻撃も中断するはめになったな・・・」

「天子さん!!なんでこんな無茶したんですか!!」

「馬鹿ね・・・こうでもしなきゃ・・・結界が持たなかったでしょ・・・?」

「まさか、あんたに助けられるなんてね・・・」

「当たり前でしょ・・・?私は誇り高き・・・天人なのよ・・・このくらい、当然なのよ・・・」

「かっこいいところを取られちゃったわね。ここまでされたんだもの、やらないわけにはいけないわよね?」

「えぇ、自分の生まれに誇りを持つその気概、気に入ったわ。あんたの分まで、あいつはぶっ飛ばしてあげるわ」

「神様として、山の主として・・・ううん、一人のこの幻想卿の住人として、止めてあげるよ」

「あんた達が言うなら・・・大丈夫そうね・・・。さとり・・・最後まで守れなくて、ごめんなさいね・・・」

「天子さん・・・大丈夫ですから・・・今度は・・・私が・・・私がここの皆を・・・幻想卿を守りますから・・・だから・・・今は、休んでてください・・・」

「あり・・・がと・・・」


 そう言ってさとりの腕の中に力なく横たわる天子・・・。あいつの持つ緋想の剣には『気質を操る程度の能力』があったわね。その力を使ってあの力と同じ気質で相殺したんでしょうね・・・でも、あまりにも相手の力が大きすぎて、完全には相殺しきれず、ほぼまともにあの力を受けてしまった・・・。ほんと・・・こいつら皆無茶ばっかりするんだから・・・。でも・・・


「ここまでされて・・・黙ってるなんて・・・もう出来そうに無いわね・・・」

「さぁ、残ったのはお前達5人だけだ・・・。聞くのも野暮だとは思うが・・・どうする?」

「決まってるわね」

「愚問ね」

「当たり前だよ」

「約束・・・しましたからね・・・」

「この世界を任されちゃったんだものね」

「「「「「アンタ(貴方)を倒す(倒します)!!」」」」」

「いいだろう・・・掛かって来い!!」


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