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「…でさー、あの時…」


ー学校、30分の昼休憩。


特にする事もないデスランは、今朝の出来事に思いを馳せる。


(…わそーさん、だったっけ。まさか、あんな所で会うとはなぁ。)



「恐怖」との、突然の再会。


それは、デスランを怯えさせるのに十分な出来事だった。


(…登下校のルート、変えようかな。)


春の日差しは、相も変わらず生温い。


そう、まるで デスランの不安を刺激するかのように。



「ねえ、聞いた?猫食いお化けの噂!」


「えー、何それ?」


同級生の声が、デスランの耳に留まった。


ー猫食いお化け?



お化け…。猫…。


どうしても、「彼女」が脳裏を過ってしまう。



「都市伝説みたいなものなんだけどさ、最近この辺…」


「ぎゃー!!ちょっとチヒロー!怖い話はNGー!」


「まあ最後まで聞いてよ なんかね、最近この辺で、よく野良猫に餌をやってる女の子が目撃されてるらしくて。」



(…猫に、餌を?)


デスランの耳がピクリと動く。


「一見普通の女の子なんだけど、実はその子…」


「何何何!?」


「…猫に餌をあげて、太らせて食べようとしてる妖怪なんだって!」


(…ッ!)




妖怪…!?


「えー、なんか思ったより怖くなくなーい?」


「まだ続きがあるんだって!それでね、その女の子…」


デスランの心拍数が跳ね上がる。


「猫じゃ物足りなくなって、最近は人間を探してるんだって」


「何それ!ヤバくない!?」


「それでね、その女の子と目が合った人は…」


「目が合った人は…?」






「その女の子の胃袋に収まるまで、永遠に追い掛けられるんだって!」



ーパリィィィィィン!!!


けたたましい音と共に飛び散る窓ガラス。


何が起きたのか理解するまで、そう時間はかからなかった。




(追いかけてきたんだ…「彼女」が!)


「ワ゛ラ゛ワ゛ノ゛イ゛ケ゛ニ゛エ゛ハ゛ド゛コ゛ワ゛ソ゛カ゛!!!」



一体どうなってしまうのか?

おやすみなさい

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