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▼どうやらこの世界は、バグってしまったようです。  作者: すみっこ
▼旅の途中で色んな物がバグっていました。
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▼旅の途中で色んな物がバグっていました。【Lv23】


「はいっ!二人共お疲れさま!! もう終わっていいよ!」

「え、もう?」


パンッと軽快に手を叩きミワさんが言った時刻は、珍しく夕方くらいだ。

いつもは夜まで継続して特訓するのに。眠くても笑顔で叩き起こされる位なのに。


「カケル君もサタニアも、もう上行っても大丈夫!明日には出発だよ!」

「っ…!ほ、ホントですか?!」

「レベルが500まで上がってるなら もう充分!」

「……ん?」


ごひゃく?


「俺もサタニアも、まだ200前後なんだが。」

「ああ、それね。それはね…」


ミワさんが隣に居たエコさんに合図を送ると、「えーっ、もう良いんですかあ?」と言いながら

手で何か操作する仕草を見せた。瞬間、


[▼【カケル】 Lv521]


「どえええええええええええええええええええええっ?!」

「私の【自己オリジナルスキル】が【デジタルジャック】、つまりは情報の外見を塗り替える事が

可能なんですよ。それでお二人方の情報をちょいと弄らせて貰ったワケです★」

「ナニ勝手にやってくれてるんですか!! 」

「ってかこんなに強ッ…?!」


びっくりした。こんなにレベル上がっていたんだ。

「最初のダンジョンを三日で攻略しちゃうんだもん。そりゃ短時間でも上がるよ~っ!」

「ああ、あの頃は夜明けまで付き合わされましたからね…」


今思うと、メンバーの中で一番厳しかったのはミワさんかもしれない。

でも内容は凄く充実していて、あまり苦じゃなかったのも事実だ。


「私は手助けしただけ。カケル君とサタニアの「強くなりたい」って思いが強かったから、

レベルもそれに比例したんだと思うよ?」


ニッコリと笑って、彼女は言った。


「じゃあ今日はこれにて終了!! ガルお母さんが美味しい料理を作って待ってるよ!」

「さっさと帰って食事にしましょー、私もうお腹ペコペコです。」


歩き出す二人の背中を見て、サタニアと目を合わせクスリと笑う。

彼女…いや、彼とは結構 親密度が高くなったようだ。



「おー、おかえり。」

「今…つまみぐい……しようと…したのに…」


テーブルに所狭しと並べられている料理の一つに手を伸ばしかけているレイさんを見ると、

ほんとにギリギリだったようだ。ちゃんとガルさんの手が止めているけど。


そばに居たルフさんがケラケラと笑いながら いつものようにからかう。

「駄目だよレイちゃ~ん、このパーティーでの大食い専門はエk…」

「黙りやがって下さい【サンダーフォール】!!」


一息にエコさんが言うと、黒い稲妻が凄い音を立ててルフさんの居た場所に落ちた。

最近では いつもこうなので慣れている。


「…あっぶないなぁ~~何すんの?」


別の場所に移動したルフさんの目は、殺気で満ちている。完全にキレたようだ。

「貴方が一言余計だからでしょう…?」

そしてエコさんも当然の如く怒っていて。この二人、仲が良いのか悪いのか。


「はーい二人とも…落ち着いて……」

いつの間にか二人の中間に居たレイさんが二人を抱え上げ なだめる。


ん?抱え……


「ああ見えてもレイは一番の力持ちなんだ。まあ【ポルターガイスト】があるから役に立たない

ってぼやいているけどね。」

最近ちゃんと話すようになってきたリリさんが教えてくれる。


「ああ…そうなんですか…へえ…」

だからって『ヒョイッ』と持ち上げるか 『ヒョイッ』と?!


「まあ…なんだ、とりあえず料理が冷める前に食うぞ。ほら席につけ。」

「わ~豪華ですね~」


いただきます、と手を合わせ モグモグとポテトサラダを頬張るとふいに実感が襲う。

この前までは【キングバニィ】と同じくらいのレベルだったのに今では500前後。

人の成長とは恐ろしいものだ。


(【魔族】の国かぁ~…どんな所だろ?)


空中都市の更に上にいる この世界の創造主【魔王】。

言葉で言い表せないくらいの期待に、背筋がゾクリとなった。


次回からついに空中都市に行っちゃいますよ~っ!


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