▼旅の途中で色んな物がバグっていました。【Lv8】
リリさんがオトコだって分かった。
「…マジですか?」
「うん。」
「ホントですか?」
「うん。」
「嘘じゃないんですか?」
「うん。」
「正気ですか?」
「うん。殴るよ。」
顔色一つ変えず淡々とあかべこのように首を振るリリさん。
どう見ても冗談には見えない。最後のを含めて。
「っはぁ~!もう、分かってるよ。この姿を選ぶのが異常だって事くらい。
でもしょうがないだろ?僕はこっちの方が楽なんだ。男同士の友情なんか、暑苦しいだけでさ」
頭をワシャワシャかきむしりながらリリさんは言った。
「いえ…なんかもう逆に可愛ささえ感じてます。ギャップ萌えってヤツでしょうか。」
「…気持ち悪いな。」
ホントに「しっしっ」と手で追い払うジェスチャーを取っている。ツンデレだろうか(違う)。
「…どうしよう、カケル君が戸惑いすぎて変態化しちゃってるよ……」
「まあその内慣れるだろ。それより、その服どーにかしねーとな。」
ビームで焦げた服を見る(火傷は回復ついでにリリさんが治してくれたらしい)。
確かに、もう使い物にならないかもしれない。そもそも初心者用だし。
「じゃあその辺の町でザッと買い物しようか。」
「え?この辺に町なんてありませんよ?」
まさか初心者の町に戻るのか、という考えがチラリと頭に浮かぶ。
だって距離的にそれしか考えられない。
…そんな考えを知っているのかいないのか、ミワさんはチョーカーについている
真っ赤な【賢者の石】をちょいと上げて呟いた。
「【竜宮国 深海エレベーター前】まで連れて行って。」
しゅんっ
今回はカケルが変態でした。あんな子じゃないです。彼は至って誠実です。




