表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
▼どうやらこの世界は、バグってしまったようです。  作者: すみっこ
▼旅の途中で色んな物がバグっていました。
11/81

▼旅の途中で色んな物がバグっていました。【Lv3】

「っぜぇ…ぜぇ……」

「遅いよーカケルくん。そろそろ休憩タイム終わらせるよ~?」

「ちょっ、待って下さい…皆速い……」


ルフさんが軽く笑いながら水筒を差し出す。

「やーごめんごめん、反応が面白くてさ☆」

「こっちの身にもなって下さいよ……」

「ホントに悪いと思ってるって。まあ時間もないしそろそろ行くか。」


町の入り口へ(僕以外の)皆が足を向けた時。

「おーいおめーら!ちょいと待てー!!」

「武器屋のおっちゃん?!」


よすぎる体格に合わぬ華麗な疾走感で走ってくる。

おっさんのくせに…若さはこっちが上なのに……。

ふいに目の前に画面が現れる。


[▼【ダラーズ】が助っ人申請を送ってきました!助っ人にしますか?]

[はい いいえ]


「助っ人申請…?」

「ほら、俺一応 職業【情報屋】だし、武器も提供できるからよ。お前らの事だし、どうせ

魔王に会いに行くんだろ?」

「そうだけど…どうする?ミワ。」

「どうするって?」

「だからこの人を助っ人にするかって事。」


ミワさんは「何言ってるんだろう こいつら」みたいな顔で首を傾げた。

「私もともとダラーズさんを助っ人に登録してあるから別に良いんだけど。」

「え?!」

「なんかいつもごめんなさい、ダラーズさん。」

「いやいや、訳ないってことよ。ちょっと目を離したら、こりゃ良い仲間と可愛い弟子が

いるじゃねぇか。あの時はあんなに人見知りでバニィなんか「可愛すぎて倒せないっ!」

なんて言ってたのによ。」


おっちゃんはキュッと目を細めた。




「強くなったな。」




ミワさんは珍しくソワソワしながら「別に、強くなんか…」と呟いた。

周りのメンバーも、もちろん自分も頷いて助っ人申請に[はい]を選択する。


[▼【ダラーズ】を助っ人に登録しました!]


「…じゃあ、そろそろ行くことにします。」

「おう。気をつけろ。余り一人で背負うなよ。」

「はい。」


クルリとこちらを向き相変わらずでミワさんは「行こっか」と笑った。





そして始まりの門を越えて。

          僕らの前代未聞な旅が始まった。







武器屋のおっちゃん = 【ダラーズ】。


ここでさりげなく本名公開。

(カケルくんはツッコミのタイミングを見失いました)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ