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▼どうやらこの世界は、バグってしまったようです。  作者: すみっこ
▼旅の途中で色んな物がバグっていました。
10/81

▼旅の途中で色んな物がバグっていました。【Lv2】

感想・評価、または誤字・脱字指摘、ドシドシ受け付けます!

というか下さい!m(_ _)m


「ようし、こっち終わり!そっちは~?」

「終了しました。」

「バッチリだよ~っ」


慌てて最後の物をリュックに入れると「こっちも終わりました!」と

立ち上が……

           ……れない。

色々な物を詰め込み過ぎて重さがハンパないのだ。

何で皆はそんな小さくて軽いの?!


「パッパカパーン。それではカケルさんへの特典でーす。」

いきなりミワさんが片手でヒョイとリュックを持ち上げた。

一瞬固まってしまったが【力量スキル】も極めているであろう彼女には、

この重さは大した量では無いかもしれない。くそう。


「…で、特典って何ですか。無限に物が入るバックでも貰えるんですk…

って おおっ?!」

途中まで言うと再び莫大な重力が背中に乗ってくる。

ミワさんが手を離したのだ。


「ちょっ!これ初心者にはスッゴく重いんですから気をつけて下さい!

どうしたんですかいきなり?!」


[▼てってれれ~♪

【カケル】の力量スキルが10upした!]


「うわぁめっちゃ上がった!何かちょっと楽になりましたよ ねぇ?!」

「そのためのスキルですからね。」

「ですよねーっ!」


ようやくエコさんが合いの手を入れてくれて、ずっと黙っていたミワさんは

「まいっか。」と今度はリュックに手を掛けた。

尋常じゃない程の力で押さえつけてくる。


[▼てってれれ~♪

【カケル】の力量スキルが15upした!]

[▼てってれれ~♪

【カケル】の力量スキルが13upした!]

[▼てってれれ~♪

【カケル】の力量スキルが16upした!]


「うわぁぁぁぁぁぁぁどんどん上がってるんですけど?!

何やっているんですかミワさん!」

「特典上げられる位まで強制的にスキル上げしてる。」

「一番楽な方法ですね!」


画面に文字が表示される度に負担が軽くなり、その一瞬後には

ミワさんがギアを上げてくるものだから、

終わった頃には初心者には信じられない位の数値になっていた。


「じゃ、今度こそ特典プレゼント。」

「出来る限り早くして下さい…精神的に疲れました…」

「OK。じゃ、【収納魔法 拡張呪文】発動!」


しゅるるるるるるるるるるるるるんっ!


リュックの中身が底へ吸い込まれていくような音がして、布が縮む。

先程スキル上げしたからか、まるでこの世の物とは思えないくらいに

軽かった。

何だコレは…何なんだいコレは?!


「さっきカケル君が言ってたでしょ、“無限に物が入るバッグ”って。

つまりはそういう事。」

「うわぁ…スゴイ、軽いっ…!!スゴイですよミワさんっ!」

「ふふん、まあね♪でも喜んでいられるのはいつまでかなっ☆」

「へ?」


カシャッ


いつのまにかレイちゃんさん(見た目年下なのでどちらで呼べば良いのか

分からない。)が手首と足に“重り”を付けていた。


「なぁぁぁぁぁっ?!」

「落ち着いて…貴方を拘束しようとは思ってない…これも修行……」

「私は別にいいと思ったんだけどね~、ガルが断固譲らなくてさ~、」

「ちなみに一個1キロだからな。」


なぬっ?!てことは、全部で4キロぉ?!

「安心して、私達も付けるから。一個10キロくらいn」

「愚痴言ってすみません反省します。」

「カケルくんてホントに面白いねーっ」


ルフさんがゲラゲラと笑いながらナップザックを肩に掛ける。

「さて問題。偏って力量が上がるとダウンしてしまうのは

どのスキルでしょう?」

「ちょ、跳躍スキルと疾走スキル?」

「正解!と言う訳でこの町の入り口までダッシュね!」

「おっ、いいなソレ。」

「せいぜい頑張って……」

「え?え?」


水槽からリリさんがぬらりと出てきて宙を泳ぎ、ドア付近で止まった。

ちょっと待って重り付けて走るの?結構距離あるよ?


「よーい…ドンッ!」


ミワさんのかけ声で皆が走り出す。

なんかもう旅の最初からくじけそうなんですけど__?!



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