大会当日~試合前~
ラストに一部の作者さんがたが名前だけですが登場します;
けどまだこれといって確定した出番は無いです;
すいません;;
おっ?私の出番かな~……
こんにちは、パールだよ~。
にしても……昨日は色々あったよなぁ;
そして今日はいよいよ大会当日なんだ。
にしても……当日なのによくオーケーしてくれたよなぁ、あの主催者…………
「パール……聞いてる?」
「あっ; すまんすまん;」
キラ君に怒られた;
今は作戦会議の最中なんだよね;
「取り合えず同じチームからマルチに出る3人とシングルトーナメントに出る1人を必ず選抜しないといけないらしい。そして更に一人は必ず傷ついた時の為に残して置かないといけないってルールらしいから、セイルは回復係で登録するぞ?」
「分かりました!」
「んで……マルチブロックの方だが…………俺とタクミ、それと…………パール……頼めるか?」
ふぇ?全く予想してなかったんですけど…………上手いこと出ない方に仕向けとかないと…………;
「私はさ、チームの中でも戦闘能力が低い方だからさ、向いてないと思うんだ。だから今回は見送りって事でダメかな?代わりに…………ディノとか良いんじゃない?」
これならいけるかも……?
「僕もキラ兄さんと一緒に戦いたいです!…………」
よっしゃあ。上手く誘導出来た…………
ん?何かボソボソ言ってるけど何いってるのか聞こえないぞ?
「ハハハ……;
分かった分かった。それじゃあマフジーはシングルトーナメントで良いかな?」
聞こえてたのか?やっぱり地獄耳だなぁ……;
ってか何だったんだよ;
「ああ。構わないぜ!…………所でディノはさっきなんて言ってたんだ?」
いや聞いちゃう?そこ…………
「え…………秘密です!」
あっさり言い切るなぁ…………納得するか分からないのに…………「そっか。」え?分かっちゃったパターン?これ…………;
「ハハハ…………そんじゃ、一応決めとくか?今日の料理当番…………」
そういって竹串(尖ってる所を切ったもの)を先端が赤色になってるものを含めて6本用意…………って6本?
「今日からはタクミもこれに参加するからな?」
とキラ君は当然と言わんばかりに竹でできた筒のなかに6本全部入れてカチャカチャとかき回した。
「さてと……一斉に引くよ?」
『おう(はい)…………』
みんな精神統一してるな…………
『せーのっ!!』
私のは…………白だ。
誰が赤を引いたんだ…………?
「又かよ;」
キラ君でした。確かもう2回は少なくともやってるよな…………引き強いよな。うん。
「もうこれで合計何回目だろうか…………;」
「少なくとも300は越えるな。」
え?マフジー君何かとてつもなく凄いこと言ってなかった?
セイルさんやタクミ君もキョトンとしてるし;
「もうキラ兄さんが引く確率は90%は越えてるよね。」
…………話について行けねぇ;
っと、取り合えず用紙を提出しとかないとな…………
「私達が用紙を本部に届けてくるね。」
「あ……ああ、頼むよ。俺は買い物済ませてから本部に向かうからよ…………」
そう言ってキラ君は冷蔵庫(一応あるよ。)の中を簡単に確認したのち出掛けていった…………
「さてと……私達も行くか。」
「おう(はい)!」
そうして私達は大会本部へと歩いていった(勿論、家の鍵は掛けていく。鍵は全員が持ってるから鍵を掛けても大丈夫だしね)
大会本部~
…………歩いて10分ぐらいの所にあるコロシアム…………の隣にあるプレハブ小屋が大会本部だ。
私は受け付けにいる男性に申込用紙を渡した。
「チームボンドオブハートです。大会に出場します。」
「…………うん。確かに受け取ったよ。バトルの組合せ抽選は後30分位したらここで始まるからリーダーの人に宜しく伝えてね。」
「はい。…………皆は控え室で待っててね~。私もキラ君に要件を簡単に伝えたら行くから……」
「分かりました。じゃあ皆さん行きますか…………」
ディノが皆を促して行った……キラ君早く来てくれよ…………?
15分後~
「パール!」
「よっす。ここで抽選会があるから此処で待機しててとさ。」
「了解!パールも控え室に行っとけよ。」
「ん。じゃあ後程な。」
さてと…………キラ君の引きの強さは如何程かな?
更に20分後~
noside
ここはボンドオブハートの控え室……
今は5人がキラの入室を心待ちにしている。すると…………
ガララ……
「よ!さっきマルチとトーナメントの抽選をしてきたよ。」
「で、結果は!?」
「マフジー……あせるなよ;
俺も詳しいことは知らんがどうやらラストだったらしくて、マルチブロックは4チームで……トーナメントは7人で行われるんだと。」
「…………マルチブロックではこの時点でベスト4か;」
「どうやらとある強豪が参戦するって専らの噂だぜ?ま、シングルトーナメントには人数の関係上出れないって噂だけどな…………」
『お待たせしました!!』
そうこうしてる間にアナウンスが聞こえてきた。どうやら抽選結果が出たようだ。
『これより対戦カードの発表を行いたいと思います!まずはマルチブロックですが…………思ったより集まらなかったため、トーナメント方式にしたいと思います;』
すると部屋にあったテレビが点いたと思うと画面に何人かの人の姿が映し出された。
『現在テレビ電話画面に映し出されているのが対戦相手となります!尚、試合会場には係員が案内しますので係員の指示に従ってください。そして対戦前には必ず武器には特殊カバーを取り付けて下さい。これは殺傷を防ぐための物ですので、武器の能力も押さえさせて頂きますが、最低限の切れ味等は残るままですのでご安心を…………』
アナウンスが終わると相手のチームの中の一人の短い黒髪で肌の黒い男が笑いながらボンドオブハートのメンバーを指差していた。
『ギャハハ!こいつらが俺達の相手かよ!マジうけるんだけど!』
すると
ドガッ
『いてぇよ……何すんだよリーダー…………』
『何すんだじゃないっ!!お前はいつもそうだ。傲慢過ぎるんだよ!』
どうやら相手チームのリーダーが笑っていた男を殴ったようだ。
すると相手のリーダーらしき人物が画面に現れた。
リーダーはクリーム色をした綺麗な長髪をポニーテールにしている色白の女性だった
『先程はうちのクルールがすまないことをした。チームメンバーの怠りはリーダーの責任だ。丁重に謝罪させてもらう。』
と相手が頭を下げようとしていたがキラがそれを拒んだ。
「いや、頭を下げないでほしい。取り合えず簡単な自己紹介と行こうじゃないか。俺はこのチームボンドオブハートのチームリーダーのキラと言う。貴女は?」
すると相手の女性は下げる途中だった頭を上げるとこう名乗った。
『そうか。私はチームブロッサムフラワーズのチームリーダーであるサクラと言う。以後お見知りおきを…………』
すると眉を少しあげたキラはこう聞いた。
「サクラ…………家族に日本人でも?」
『ああ。父親はフィンランド、母親は日本人だ。』
「成程…………では試合会場で再び会えることを祈る。」
『こちらこそ…………』
プツッ
テレビ電話が切れるとキラは自分の剣にカバーを着けながら準備を始めた。
「さてと……そろそろ行くぞ?ディノ、タクミ。」
「はいっ!もしあのクルールって野郎が出てきたら速攻で倒しに行っても良いですか?」
ディノは怒りを押さえつつ準備をしているものの、明らかにヤバそうは雰囲気を作り出していた…………
「う……うん!」
タクミもその空気に圧倒されつつも準備をしていた。
「ディノは手加減してやれよ;」
マフジーはディノを宥めていたが…………
「だってさマフジー……あいつキラ兄さんをバカにしたんだぞ?」
と、一触即発な雰囲気になってきたが…………
「はいはい!喧嘩はや・め・て!ディノさんはこれから試合なんですよ?マフジーさんもシングルトーナメントがあるんですし!」
セイルがそこを上手くとりなして危機的状況を回避することに成功した……と、パールがふと思い出したようにキラに聞いた。
「そういや……マフジー君のトーナメントはどうなってんだ?」
と、同時にトントンとドアをノックする音が聞こえたためドアに向かいながらキラは答えた。
「ん?ああ、それならトーナメント表を係員が持ってきてくれるらしい。…………んじゃそろそろ行ってくる!」
そして4人は係員に連れられて部屋の外へと出ていった。
(セイルは回復担当の為、ついていった)
数分後~
トントン……
ドアをノックする音が聞こえたためマフジーは椅子から立ち上がりドアを開けた。
「シングルトーナメント表をお持ちしました。」
「どうも。」
そしてマフジーが封筒を受け取り、戻ると係員の人が静かにドアを閉めてくれた。
「なぁ……どうなったんだろうな?」
「さぁ…………開けてみるぞ…………」
封筒の封を開けて、中に入った3つ折りの便箋を開くと…………
一回戦(登録名にて記載)
ユキvsヤブサメ
ディグvsアルタイル
ディスvsヒョウガ
マフジー・・・シード
「「…………キラ(君)引き運強っ!?」」
2人の見事に息の合った叫びが部屋の中にこだました…………
次回予告CV:タクミ
「いよいよ始まったバトル大会…………最初の相手は口の悪い人がいるチームだけど…………どんな実力が分からないし……取り合えず足手まといにならないようにしなくちゃ;
次回は『試合開始~怒りパワー炸裂!~』
絶対に勝ちたい!!」