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月夜に誓いし師匠

え~と……前回サブタイ詐称しました。

すいません…………


ホントは長くするつもりだったんだけど…………どういうこっちゃ?

noside~


マフジー・ディノ・パールそしてセイルがキラを探しているまさにその時、キラは町外れの荒野である者と対峙していた…………

相手は黒いローブを羽織っており、フードを深く被っていたため顔は確認出来なかった…………


「さてと…………俺を此処へ呼び出した理由は何かな?」


すると対峙してた者はくぐもった声でこう要求した。


「…………山崎匠を此方側に渡してもらう。」


「(タクミのフルネームを知っている…………何者なんだ……)悪いがアイツは俺の最愛の弟子だ。誰にも渡さねぇ……もう、弟子を手離したくないんだよ…………」


「そうか……残念だ…………








































大人しく渡せば命が助かったものを!燃え上がれ……極炎魔球!!」


相手はキラと距離を取ると自身の杖から巨大な炎の玉をキラに向かって打ち出した


「ッ!?強大なる盾よ……此処に降臨せよ!巨大盾(グレイトシールド)ッ!!」


ゴウッ!


「くっ…………」


キラも負けじと剣を地面に突き刺し、両手をつき出すと大きく透明な盾が現れて炎の玉からキラを守った。


「…………流石は鉄壁の守護者キラと言われるだけはあるな。盾が堅い。」


「生憎、誉めても何も出ないよ?でも……そちらの炎の玉もかなり強力だったよ…………幾ら不意を突かれたとは言え俺が威力で押しきられそうになったんだからよ」


キラは苦笑いしていた。その足元には守りきったとは言え足が押されていた跡が残っていた…………


「フッ…………今日の所は一先ず引かせてもらおう。例え、今のまま攻撃しても先に魔力の切れるのは此方だろうしな…………おっと、そうだ1つ良いことを教えてやろう。」


相手はキラにとんでもない事を口にした。








































「いずれ山崎匠は自分から此方側に来ることになる…………」


そう言い残し敵は去っていく…………


「何!?どういうことだ!!吹き荒れる風よ!その者の動きを止めよ!ウィンドチェーン!!」


キラは風の鎖を呼び出し去っていった方向へ飛ばしたが手応えは無かった…………


「どういう事だよ…………タクミが自ら俺の傍を離れるって…………」


キラはただ、呆然と立ち尽くすだけだった…………


☆☆☆★★★


こんなことが起きているとは露知らずマフジー達はキラを捜していた……その時にセイルが素朴な疑問をぶつけた。


「そう言えば…………キラさんとマフジーさん、ディノさんって何時ぐらいから知りあったんですか?」


すると先を走っていたマフジーがディノに(ささや)くとディノがコクンと頷いて走っていき、マフジーはそこで立ち止まった。


「そうだな……俺とキラ、そして……ディノが出会ったのは…………キラが初めてこの世界に来たとき…………そう、キラが心の闇を取り払えてない時なんだ…………


☆☆☆noside★★★


今から3年前……


「此処は…………何処だろう?」


キラ(15才)は途方に暮れていた。

メールに返信しただけで突然この世界に送り込まれたのだから…………

するといつの間にか近寄ってきた老人に声を掛けられた……


「お主…………この世界、ソルティリアに来たのは初めてじゃな?」


「ソルティ……リア?」


「そう。お主の様に心に闇を抱える者がその闇を払拭するための世界じゃ。お主、知り合いはいるのかの?」


その老人の問いにキラは顔を老人から背けながら首を横に振った。


「信頼出来る知り合いは居ません。居たとしても本人がどう思ってるかなんて分からないですし…………そもそもこの世界に居るのかなんて検討もつきません。」


すると老人は顎髭を撫でつつこう語った


「ならば……この近くの町……リティアに救済センターがあるはずじゃ。そこで救済メンバーを募集するとよい。場所は他のもんに聞いてくれい。じゃが…………きっとお主の役に立つであろう仲間がおる筈じゃ…………」


そう呟くと老人は静かに去っていった…………


「救済……センター…………か。」


☆☆☆★★★


「救済センターって……キラさんが教えてくれたあの場所ですか?」


「確か「彼処でコレを見せたら俺達の仲間になれるから!」って言って紙を渡されたんだよな…………」


セイルとパールは数日前の出来事を思い返していた。

それを見たマフジーはコクンと頷き……


「そうだよ。……続けるね?


☆☆☆キラ(15)side★★★


……俺はさっきの老人の言葉通り救済センターなる場所に辿り着いた…………そして扉を開けると目の前に広がったのは色んな人々……剣を持つ者がいれば……杖を持ってる人……鎧を着ている者や……ローブを羽織っている者、色んな人がいたが全員に共通してることがあった…………みんな、笑顔だった。俺は取り合えず受付と思われる場所へと向かった。


「いらっしゃいませ!チーム登録ですか?それとも救済メンバーの募集ですか?」


「えっと……救済メンバー募集で…………」


「了解しました。では募集要項をお書きください。」


そう言って受付の人は紙と鉛筆を手渡してくれた。


そこには…………

欲しいメンバー職業と書かれており、どうやら5人まで選べるらしい…………取り合えず戦力になってくれそうな戦士を2人、回復役の僧侶を一人、それと……魔法使いと魔法剣士を一人ずつと書いて受付に渡した。


「……はい。確かに受理致しました。こちらでメンバーを選択しますので今しばらくお待ちください。」


数十分後~


受付の人に待つように言われてからある程度時間が経ったとき……


「君が……今回の依頼主かい?」


そう声を掛けられたから振り返ると男性5人が立っていた。


「あ……はい。えっと…………キラって言います。宜しくお願いします。」


「宜しく。それじゃトビーから自己紹介!」


俺が自己紹介をすると背の低めの男の子(?)が近くに寄ってきて……


「ボクはトビーだよっ!魔法使いで、チームアルフェッドの一員なんだ!よろしくねっ!!次はマフジーだよっ!!」


そしたら次は銀色の鎧を着た男性が話し掛けてきた。


「俺はマフジーって言うんだ。職業は戦士だ。特にチームには所属してないけど宜しくな!次はディノ!」


すると今度は蒼い鎧を着た男性が近付いてきた。


「僕はディノって言います。僕も戦士で未所属です。宜しくお願いします!…………あの、キラさん……」


「え……何か?」


「キラ兄さんって呼んでも良いですか?」


「…………え?」


「あ、すいません。僕の実際の兄さんにそっくりだったので……」


「…………ううん!俺は構わないよ!宜しく。ディノ!」


「それじゃあ改めて……宜しくお願いします!キラ兄さん!!」


すると今度は顔立ちの似ている二人が近寄ってきて……


「最後に俺が魔法剣士のアイルと……」


「俺が僧侶のカイルだ。因みにアイルとは双子で俺が兄だ。勿論俺らはチームアルフェッドの一員だし、俺がリーダーだ。」


「よ……宜しくお願いします!!」


☆☆☆★★★


…………って感じだな!」


「へぇ…………」


「成る程…………」


「マフジーさん!!」


マフジーが話終えて、パールとセイルが納得しているとディノが走ってきた。


「どうだった?」


「うん…………それが家に戻ってたんだ。」


ディノの回答に3人は思わずキョトンとした


『え??』


ガチャッ……


4人が家に戻るとキラが椅子に座っていた


「ん?……おう!お前らも散歩か?珍しいな!…………今日は早めに寝るわ。眠いしな!」


と、笑っていながら寝室へと向かったが…………


「何かあったのか?」


というマフジーの声にキラは立ち止まり、こう呟いた。


「大丈夫だよ。…………大丈夫。」


そう言ってキラはリビングを出た…………


☆☆☆★★★


ども、キラだ。

さっきはああいったけど…………大丈夫な訳がない。だってタクミが自ら離れるなんて誰が信じられるかよ…………あの事かも知れないが…………あの事は俺しか知らない筈だ。

ふと気が付くと俺はタクミと共同で使ってる部屋に着いていた……


部屋に入るとタクミがスヤスヤと寝息をたてながら寝ていた。

俺はタクミの手を優しく握る……そして月夜を仰ぎながらこう決意した。









































絶対にこの手を離さない!何があったとしても!!

次回予告(今度は大丈夫……な筈だ;)CV.マフジー


色々あった前日とは違い緊迫したムードが漂う大会開催フィールド。

控え室でキラから聞いた強者の存在…………一体どんなやつらなんだ?


次回!

大会当日(試合前)!

嘘だろ!?強者って…………まさか!

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