少年と仲間達との出会い
題名通り、作者さん達(主人公組)の登場です!
…………キャラが崩壊してないかとても心配ですが……;
ここはとある一軒の家。そこに学校帰りと思われる少女がその家の前に立ち、庭で花に水をあげている女性に声を掛けた。
「こんにちは!おばさん!」
「あら……小夜子ちゃん。今日もノートを届けに来てくれたの?いつも悪いわね……」
「ううん。匠君の気持ち……分かるもん。目の前で親友が死んでしまったら……私だって辛いもん。そう言えば匠君の記憶は…………」
「ううん。まだまだみたいね…………小夜子ちゃんは強いわね。うちの匠にも見習って欲しいわね。」
と軽く微笑む匠母の言葉に小夜子は伏し目がちになり…………
「そんなこと…………無いですよ…………それじゃあ失礼しますね!」
「いつもありがとうね!」
「私だって…………しんどいんだよ…………なのに…………匠君…………記憶喪失だなんて…………ズルいよ。」
少女……小夜子がそう呟いていた頃、とある部屋では少年……匠がボーっとベッドに座っていた。
「……………………」
コンコン……
「匠ー!小夜子ちゃんがノート持ってきてくれたわよ!…………ドアノブに掛けとくからね!ちゃんと勉強しとくのよ?」
タッタッタッ……
「…………」
匠は机の上に置いてあった一枚の写真を眺めていた。
そこには二人の少年達が笑いながら肩を組んでいる光景が写し出されていた…………
「……………………何故だろう…………この写真を見ていると…………胸が…………苦しくなる…………写真は笑ってるのに…………どうして…………?」
ピコン
すると匠の部屋にあるパソコンに一件のメールが届いた。
「?何だろう…………知らないメルアド…………なのになんで懐かしい感じがするんだろう。」
匠はその一通のメールを開く……すると文面にはこう書かれていた
『貴方の記憶を探す旅に出掛けてみませんか?
旅に出たいのでしたらこのメルアドに空メールをお願いします。』
「俺の…………記憶…………」
匠は何かに吸い寄せられるかの如くそのメルアドに空メールを送信した。
すると……突然パソコンから光が溢れだし匠を包み込んだ!
「えっ!?何これ!?」
匠が慌てているのもつかの間その光はあっという間にパソコンへと入っていった…………
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「うわぁっ!?…………あれ?ここどこ!?」
少年が目を覚ますとそこは無機質な石のブロックで出来た部屋のベッドのうえだった……
「ここは…………一体…………」
「おっ?目ぇ覚ましたか?タクミ……」
少年……タクミが声のする方を向くと白いローブのようなものを身に纏った青年がいた。
「貴方は…………誰ですか?」
俺は警戒しながら質問をした。
すると青年は頭をむしりながら溜め息を付くとこう続けた
「…………やっぱり記憶を失ったまま……か。一応知り合いだぞ?」
「…………貴方は俺の名前を知ってても俺が貴方の名前を知らないのは少し理不尽だと思うんですが…………」
「はぁ…………んじゃ自己紹介だな。俺は今のところは生憎本名を名乗れないのでな……そうだな、キラとでも呼んでくれよ。んで、タクミの師匠……って所かな?いっつも兄さんっつって慕ってたんだぞ?」
「キラ……兄さん。」
そう呟くと煌めく星……キラはほっとした表情になり……
「良かった……いつもの呼び方だ。さぁ!こっちへこいよ!俺の仲間を紹介するぜ!」
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俺がキラ兄さんに付いてロビー(広さ的にも多分合ってる)へいくと2人の男性と一人の女性が椅子に座っていた。
「あっキラ!どうだった?」
「ああ、無事に目を覚ましたよ。ほら……挨拶しときな!」
「えと…………タクミ……です。」
俺が簡潔に自己紹介を済ませると手前の椅子に座ってた銀色の鎧を着た男性が喋り出した。
「君がタクミ君だね。俺はマフジー。職業としては戦士だ。宜しくね。」
と、今度は水色のローブを着用した女性が挨拶してくれた。
「初めまして、タクミさん。私はセイル。僧侶をしています。宜しくお願いしますね。」
すると更に奥にいた青い鎧を着た男性が近付いてきて……
「初めまして!僕はディノって言います。マフジーさんと同じく戦士です!宜しくお願いします!」
と言うと最後に耳元でこう呟いた。
「……キラ兄さんを困らせたら承知しませんからね?」
「…………!?」
ちょ……なにこの人…………怖すぎ…………
「ディノ……一応言っとくがコイツは俺の弟子だぞ?タクミを困らせないでくれよ…………」
するとディノさんはすぐ俺から離れると
「はい。すいません、キラ兄さん。」
謝ってた。何だろう……凄くオンオフのかわりやすい人なのかな??
ってかキラ兄さんって事は本当の兄弟?それとも俺みたいに弟子なのかな?
「いやどちらとも違うぞ?タクミ……」
「何で心を読めたんですか!?」
俺が驚いてるとセイルさんがクスクス笑いながら教えてくれた。
「そりゃあ……フフッ。タクミさんが声に出してただけですよ。結構小声っぽかったですけど……キラさんは地獄耳ですからね。小さい声も聞き分けれるんですよ。」
そ……そうだったんだ……;
「ん?そんなことよりもパールの姿が見えないけど……?」
「ああ、パールなら買い物に出掛けてるよ。だって今日の料理当番だし……」
「ああ、そうだったな……」
そ……そんなことって…………ん?まだいるの!?ってか料理当番ってなんのこと!?
「あの……セイルさん。」
「なに?タクミさん……」
取り合えず色々聞くために近くにいたセイルさんに色々教えてもらった。
なんでもこの世界はパソコン内にある特別な世界で……色んな人がここに出入りしているらしい。
そして心の中に闇を持つ人(自殺しようとした人や何か過ちを犯した人、中には俺みたいに記憶喪失の人も含まれるらしい……)はその闇が晴れるまでここから出れないらしい(しかもこの世界にいる間実際の世界では意識不明の重体になってるらしい;)……で、その人と縁のある人物が仲間を集めてその人の手助けをしなくてはならないが手助けする人達の時間は遅くなり、何年居ても一日しか過ぎないらしい…………
んで、今回は俺に縁のあるキラ兄さんが手助けメンバーとして色々仲間を集めてくれたらしい…………ありがとう、キラ兄さん。
で、手助けチームにはそれぞれ名前が付いていて、キラ兄さんのチームはボンドオブハートっていうらしい。(長いなぁ;)
で、ボンドオブハートでは決まり事としてくじ引きをして赤のくじを引いた人が料理当番をするらしい…………で、今日はパールさんがその担当……らしい。
等と色々聞いてるうちに家のドアが開いて荷物を持ってる高身長(多分キラ兄さんと変わらない位かな)の毛皮で出来たフードの付いたローブを羽織っている(暑くないのかな;)男性が入ってきた。
「やっぱり秋になってるとはいえ残暑が厳しいね……ちょっとばかし暑いや……ん?君は……」
暑いんじゃん;
「いや……だったらそのフードを外せy「嫌だ。」……あっそ;
後、コイツは俺の弟子で今回皆を呼んだ理由の記憶喪失になってしまったタクミだ。タクミ……コイツは俺の仲間のパールだ。」
「魔法剣士のパールだよ。宜しくね~」
「宜しくお願いします……」
んと……つまり、この人達が俺を手助けしてくれるチームメンバーって訳か…………
「そーいや、さっき買い物してたときにこんなチラシを手に入れたよ~……はい、キラ君。」
「それ止めろよな; ん……チームバトルのチラシか…………最近多いな。何々……
『チームバトル
1チーム3名によるチームバトル!勝ち上がったチームには賞金○00万円!
我等こそは!というチームは○月☆□日◎時に始まりの町のセントラルスタジアムに集まれ!!』
…………か。今までで一番賞金金額が高い様だな…………」
すると
「良いんじゃ無いんですか?旅の資金は多いに越したことは無いですし♪」
セイルさんがなんかワクワクしながら出場を提案した。
「ルールは…………成る程。3人で戦うマルチブロックバトル(要は総当たり)と1対1で対戦して2勝で勝ち上がれるスタンダードトーナメントバトルか…………よし。俺達も出るか!」
うわぁ……何だか凄そう…………俺の出番は無さそうだな…………
「み……皆さん…………が……頑張って下さいね!」
するとキラ兄さんが驚愕の事実を伝えた…………
「なにいってんだ。お前も出るんだよ。タクミ!」
「え…………」
『えええええええええええええええええええっ!?』