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ボンドオブハートのその後

今回でラストになります!ではどうぞ!!

side川崎匠


「匠~ご飯よ~!」


「はぁい!」


僕はあれから無事に記憶を取り戻しました。

セイルさんから貰ったペンダントは僕の宝物。大概は首に掛けているんだ!

母さんは(川崎淑子さんと言って真由子さんの伯母さんに当たる人らしい)誰に貰ったのかしつこく聞いてきたけどその度に「お世話になった人に貰った。」としか答えていない。だって魔法とか信じて貰えそうに無いもん。


今日はあのメールが来てから一ヶ月……世間では夏休みだけど僕は今まで休んでた分を取り返す為に毎日図書館で小夜子ちゃんが届けてくれたノートを見ながら勉強してる。

今日もお昼ご飯を食べたら図書館で勉強をしなくちゃ…………と思ってたら母さんがふとこんなことを口にした。


「……実はね?匠……今日新しい家族になる人が来るの。」


「え??」


母さんの言ってる意味が全然分かんない…………


「養子をね。これからは貴方のお兄さんになってくれるからキチンと挨拶をするのよ?」


「はぁい!」


新しい家族……かぁ。

年上の人の様だしちゃんと挨拶しないとね…………っとそろそろ待ち合わせの時間だ!


「それじゃあ母さん!行ってくるね!!」


僕は母さん手作りの水色の手提げカバンを片手に家を出る。


「気を付けるのよ!!」


「分かってるよ!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


そして待ち合わせの場所に到着。

待ち合わせの相手は…………


「小夜ちゃん!」


「あ、匠くん!」


そう、小夜子ちゃんだ。

今日はピアノのお稽古が無いらしくって勉強を教えてくれる事になってたんだ。


「それじゃあ行こっ!」


「うん!」


僕らは仲良く図書館へと入った…………と思うと


「あれ?タクミさん?」


懐かしい声が聞こえたので振り返ると…………


「やっぱりタクミさんだ!」


「すげぇな!後ろ姿だけで見分けたのかよ……」


「でも……まさかここで会うとは驚きですね。」


「私達の事、覚えてるかい?」


姿は違えど……懐かしいボンドオブハートの人達がそこに居たんです!!

僕は満面の笑みで頷くと大きな声でこう言った。


「勿論ですよ!お久しぶりです!!」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

noside


「皆さんこの地域にお住まいだったんですね…………意外です。」


あれから匠達は色々話し込んでいた。


「えっと……初めまして!私匠くんの同じクラスの小橋小夜子って言います。宜しくお願いします!」


「私は星野流々(ほしのるる)って言います。宜しくね。」


最初に挨拶をしたのは桃色のワンピースを着て、頭にピンクのカチューシャをつけているセイル……改め流々はニコッと笑いながら自己紹介をした。


「俺は富士正義(ふじまさよし)って言うんだ。宜しくな!」


次に挨拶をしたのは銀縁眼鏡で制服姿のマフジー……もとい正義が片手を挙げながら挨拶をする。


「私は玉城真(たまきまこと)。宜しくね~。」


そして次は正義と同じ制服を着用しているパール……真が握手をしながら挨拶をした。


「僕は野坂・ディル・健太。宜しくっ!一応母さんがアメリカ人なんだ。」


最後はブルーのシャツにジーンズ姿で金色の髪のディノ……ディルが微笑みながら挨拶をした…………


「それにしても……匠君に彼女が居るなんてねぇ~…………流々のライバルかな?」


真がボソッと何かを呟いていたが…………


「真さん?な・に・か?」


しっかりと流々には聞こえていたようだ…………

真は苦笑いをしていた…………


「そういやキラ兄さんとはあれから会ってます?」


ディルが匠にキラの近況を聞いたが匠は首を横に振りながら……


「いいえ……でも時々文通してるので元気にはしているそうです。」


「そっかぁ…………無事なのか……」


匠の答えにホッとするディルだった……


「あのぉ……皆さん匠くんとどういった関係なんですか?」


「うん?あるときにね。ちょっと仲良くなったのさ。」


「そうなんですか…………」


小夜子はそう呟くと普通に色んな話を正義とするようになった。


「そんじゃあ……折角だし匠君の勉強を皆で教えようよ。」


「それ良いですね!」


「分からない所があったら教えますね。」


「そんじゃ勉強会スタートだな!」


そうして色んな人を交えた勉強会は夕方まで続けられたのだった…………


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「え?新しいお兄さん??」


「はい。今日来るらしくって……」


「誰なんでしょうね…………」


勉強会を終えたメンバーは小夜子と別れて匠の家に向かっていた。何でも匠の母に知り合いと会ったことを話すと「それなら家でご飯を食べてってもらったら?」と言うことになったらしく……みんな家族からの了承を得たため全員で匠の家に向かっている最中である。

ついでに匠は各々の家の場所も教えてもらっていた…………


「流々さんの家って……僕の家とかなり近いんですね…………」


「そうですねぇ……でも正義さんや真さんの家も結構近いですよ?ディルさんは図書館の方が近いですけど…………」


そんな話をしながら家に入る5人……


「ただいま~!」


「「「「「お邪魔しまーす!」」」」」


すると奥から出てきたのは……


「あらあら、いらっしゃい。結構いらっしゃるのね。でもちょっと多目に作ってたし、ちょうど良いかも。さぁ、入って!」


匠の母だ。

匠の母はみんなを家にあげると新しい家族について簡単に説明した。


「実は新しい家族の子がね、今日の料理を担当してくれてるのよ。」


「そうなんだぁ……」


そう言いながら匠はテーブルに着く。

そこにはとても美味しそうなカレーとサラダが並んでいた……


「すげぇ旨そうだな~」


「結構本格的ですね……」


「誰なんだろうな?」


「美味しそう…………」


因みに上から真、流々、正義、ディルだ。


するとキッチンから出てきた青年が…………


「これは俺の得意料理だからね!」


「「「「「「え?」」」」」」


みんなが振り向くとオレンジのシャツにジーンズ姿の青年が……しかも驚くことにその青年は…………


「キラ!?」

「キラさん!?」

「「キラ兄さん!?」」

「キラ君!?」


そう。キラだったのだ!

キラはニカッと笑うとこう言った


「みんな!久しぶり!!星岡吉良(ほしおかきら)改め、川崎吉良!宜しくな。後、君を付けるなよ?」

最後は実はみんなが近所に住んでいてリーダーがそこに引っ越すという無理矢理展開にしちゃいました;;









大分駆け足投稿になりましたが無事に完結致しました。


ここまでの御愛読ありがとうございました。


この小説に限らず様々な小説を投稿しておりますので是非ご覧になってください。

今回は本当にありがとうございました!!!

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