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師匠の記憶と決着

ここから一気にラストスパートがかかっているのでgdgd展開になりますがご了承ください。

sideキラ


でも……何で?何で…………お姉さんは俺の両親が車に乗ってたのを知ってたの??

俺はあの時両親が車に乗ってたって言って無いのに…………


…………そう言えば、あの時刑事の人達が言ってたな…………


回想~


キラ(当時15才)が家で落ち込んでいた時……


ピンポーン……ピンポーン……


「はぁい…………」


キラがドアを開けるとスーツ姿で若い人と年のいった人、二人の男性が立っていた……


「警察の者なんだけど……」


「……両親の事ですか?死人に口無しですが……俺で答えれる事があれば…………」


正直キラはうんざりしていた……

警察までもが両親を犯人扱いするのでは……と。

しかし…………現実は違っていた。


「それじゃあ……『君の両親を恨んでいる人間』を知っているかい?」


「…………どういう事ですか?俺の両親は……」


突然の質問に戸惑いを隠せないキラだったが…………


「君の両親は…………『何者かに殺害された可能性がある』んだ。」


「…………え?」


この言葉を受けてショックを隠せずにいた…………


「実は司法解剖の結果……何者かに薬を嗅がされて眠らされていた可能性があるんだ。それでもし情報があれば…………と思ったんだが……」


キラは目を伏せながら二階へとかけ上がり父親のデスクから一枚の走り書きで書かれた紙を持って来て……


「…………ここに父さんが出掛ける前に電話を掛けた相手の連絡先が書いてあるので……参考になるのなら…………」


そういって渡した紙には川崎文彦と書かれていた…………


回想終了~

noside~


「(まさか……?)ねぇ……幾つか質問があるんだけど……良いかな?保育所のお姉さん…………いや、川崎真由子さん?」


キラは攻撃をかわしつつその女性……川崎真由子に質問をした。


「お姉さんと呼んで欲しかったけど……何かしら?」


相変わらず不敵な笑みを浮かべてこちらを見下ろしている真由子……


「…………文彦」


「っ!?」


キラのボソッと言った名前にビクッと震えたのを見てキラの表情に変化があった。


「やっぱりね…………はっ!!」


キラの動きにキレが出始め……


キィィン!

ジャリッ!


「っ!?」


『おおっ!?』


『キラが剣を弾いたっ!!』


『『いっけぇ~!キラ(兄)さん!!』』


檻に入ってる組が賑わう中(勿論、この声も聞こえない)


「クソッ……」


タクミが剣を取ろうと走るも……


「俺が防御専門だと思ったら大間違いだよっ!光の一閃(ライトスラッシュ)ッ!!」


キラが光を纏った剣を縦に振ると光が剣を弾き……悪魔力石を破壊した後にそのまま真由子の元へと突き進んで行く…………


「チィッ!獄炎魔弾っ!」


紅い石のついた杖の先から炎の球を放ち、光を防いだが…………そのせいでフードが外れる…………とその顔はこの世の物とは思えない(みにく)い顔だった…………


「やっぱり私怨に包まれたまま死んじゃったんだね?真由子さん…………」


「…………何で分かったの?」


「山崎文彦って…………真由子さんの彼氏さんでしょ?それも……お父さんも働いていた会社で……それでお父さんが人事部で課長をしてて彼氏さん……文彦さんをクビにしてしまったんでしょ?」


『『『『え???』』』』


「…………え??」


突然の事に言葉が出ずに動きが止まる4人(現場の人には聞こえません)とタクミ…………


「……そうよ。あなたのお父さんは私の大切な人をクビにした……彼が自殺しても謝りに来なかった!!……なのにあの日……急にお仏壇に手を合わさせてくれと言ってきた!!3年もほっといて今更何で!?何でなのよ!?」


真由子がめちゃくちゃな方向に炎の球を発射するものだからキラはかわせてもタクミはかわせずに当たってしまいその衝撃でイヤリングも破壊された!


「タクミッ!!」


キラが倒れる寸前でタクミを抱えるとグッタリとしていた…………


「もう……私には何もなかった…………大切な物が奪われた…………それなのに貴方のお父さんは今更何!?可笑しかった。だから潰したのよ!ハハハハハハハハハ……」


もはや何物とも思えない笑いをする真由子だったが…………タクミを安全な所へ移動させた後のキラの怒りを買うには充分すぎた…………


「ふざけんなよ…………ふざけんなああああああああああああああああああっ!!」


「……っ!?」


「何が大切な人を奪われたから潰しただあ!?アンタは中学生の俺から大切な両親を奪ったんだぞ!?」


キラの目には涙が浮かんでたがそれに構わず叫び続けた


「俺は元々あのメモ書きをみてあんたが犯人なんじゃあって疑問に思ってた!!でも聞かなかった!!何でだか分かるか!?…………貴女の事を尊敬してたからだよ。」


「なっ…………!?」


もうキラは涙をボロボロ流しながらなおも叫び続けた


「貴女の事を尊敬してた…………だから貴女じゃないって思いたかった!!でも真相は間違ってなかった…………こんな悲しいことはないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」


するとキラの体に紫色のオーラが出てきた


『あれって…………』


『ああ。キラの真の力が引き出されようとしているんだ!(あれ?でも……前のは確かオレンジ色だったような…………?)』


『でも前にキラ君の心の闇は晴れたんじゃあ…………』


『そうでも無いんですよ。キラ兄さんの場合は悲しみによる真の力が発揮されるんです。あの時の力は暴走しやすくて…………下手したら死に至ってしまう危険な物です…………』


『『『ええっ!?』』』


『キラ兄さん……』


「俺は…………貴女を葬る!そして…………本当に父さんがしたかった事を伝えるっ!!」


そう叫ぶとキラの剣が紫色に光ったと思うと姿を変えて黄金色の槍に変わった…………


「これが…………俺の最後の一撃っ!思いでの槍(メモリアル・ランス)ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」


「くっ……魔神焔炎弾(まじんほむらえんだん)っ!!」


キラの渾身の一投を真由子も渾身の炎で受け止めようとするがあっという間につき抜けてしまい杖で受け止める…………と


「…………っ!?(な……何!?何かが頭の中に…………え!?)」


真由子は思わず杖を落としてしまい槍が真由子のお腹に突き刺さる…………そしてゆっくりと真由子が倒れた。


「…………俺の父さんはとても悔やんでいた。そして仕事を辞めてまで毎日文彦さんのお墓に手を合わせていた。そして母さんはそれに黙って着いていった…………そしてあの日は……文彦さんの命日だったんでしょ?三回忌のあの日…………父さん達は文彦さんに謝りたいと言って出掛けたんだよ。」


「い……今更……そんな……事…………ごめん…………なさい。……ごめん……なさいね…………キラ君…………」


そう呟くと真由子の体が薄くなっていき…………消えた。

その時鉄檻の扉が開き、部屋のドアが開いた…………

(ここから「」に統一します。)


「「「「キラ(君/さん/兄さん)!!!」」」」


キラが振り向くと開いたドアからディノ、マフジー、パール、セイルが走って入ってくるのを確認するとフッと力が抜けたように倒れこんだ…………


「おっと…………」


「スー……スー……」


「大丈夫か!?」


パールが走ってマフジーに安否を問うとマフジーは軽く微笑んで


「ああ。かなり体力を消耗したらしい。今は眠ってるよ。」


「タクミさんも大丈夫です。少々邪悪の気が残ってますけどこのくらいなら私が何とか出来ます。」


タクミを抱えたセイルとディノが合流して6人(2人は眠ってる)は家へと戻るのだった…………

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