表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
傷だらけの令嬢〜逃げ出したら優しい人に助けられ、騎士様に守られてます〜  作者: 涙乃


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/70

番外編 グレッグの妄想理論セラピー

※グレッグの独自理論です。事実とは異なります


✳︎✳︎✳︎


ソフィアの部屋にて



グレッグとソフィアは並んでソファーに腰掛けている。



「ソフィア、タッピングセラピーを知っているか?」



「タッピングセラピーですか?

いいえ、聞いたことがありません……

それはどういったセラピーなのでしょうか?」



「タッピングセラピーとは、感情や感覚をつかさどる経路を、タッピングすることで、扁桃体を落ち着かせるのだ。


つらい記憶や、心理的ストレスを緩和する効果がある。


それでだな…ソフィア。


私は、タッピングセラピーの心得がある。


試させてもらえるか?   


ソフィアのつらい記憶を、忘れさせたい


のだ。


傷ついた心を、私に癒させてほしい。


ソフィアはただ黙って、身を任せてくれた


らいいから。」


「グレッグさまは、博識なのですね。私のためにありがとうございます」





「では、オホン……最初に念を押すが、これは治療なのだ。決してやましい気持ちはない」


「分かり……ました。よ、よろしくお願いします」




「では、ソフィア始める。

途中で辞めると効果が半減する。


なので、私が終わりの合図をするまで我慢してほしい。


ソフィア、まずここに座ってもらえるか?」



グレッグは、ソファーの上で胡座を組んで座り直してソフィアを誘う


「えぇっ⁉︎ そ、そこ……でないといけないのでしょうか…」


「あぁ、これも治療の一貫なのだ」


「そ、そ、そこに……座るのですね……?」


グレッグは躊躇うソフィアの腕をとると、ぐるんと回転させながら自身の足の上に座らせる。


ソフィアを背中から抱きしめて、その肩の上に顎をのせる




「まずは、耳からだ」



「ひゃっ⁉︎ あ、あの、」


ソフィアは座っている場所も落ち着かないのに、背中に密着したグレッグの顔が急接近してきて、あわあわするばかりだ。


「ソフィア、動かないで……じっとして…」


 グレッグは、ソフィアの背後から耳を軽く喰んでいく。



「動かないで」と、耳元で時折囁きながら、ゆっくりと喰んでいく。


耳、頬、首元へと順番に唇を落としつつ、喰んでいく



そして、首筋を舌でなぞると、ちゅうと勢いよく吸い付き始める



 ソフィアはチクリと首筋に軽い痛みを感じて、両手でそっとグレッグを押し退けようとする



 「いゃっ、グレッグ様、待って」



グレッグはソフィアの手を掴むと、ソフィアの身体ごとぎゅうっと抱きしめて拘束する



「あっ」


ソフィアは思わず喘ぐような声が漏れて、下腹部が疼くような感覚に戸惑っていた




あぁ、かわいい……



グレッグは、ソフィアの首筋に残る紅い跡を見て、己の独占欲が満たされていくのを感じていた




自身のソフィアへの愛の印を刻み込むことに成功したグレッグは、身体中に刻みつけたい衝動に駆られる





ソフィアの火照った身体を抱きしめて、己の昂る感情を落ち着けようとする


ソフィアだけでなく、自身へも言い聞かせるように説明の言葉を発する。


「ソフィア、これは治療なんだ。」


「グ、グレッグ様、あの、でも……なんか…私……変な……気分に…」





「ソフィア、それは治療の効果だ。さぁ、こっちの首も…」


「あっ」


グレッグはちゅうっと先程よりも強い力で吸い付いて、ソフィアの首を確認する


先程よりも鮮やかに残る自身の印を見て、満足気な笑みを浮かべる


ソフィアは、背中越しに伝わってくるグレッグの逞しい身体の温もりに、どぎまぎしていた


治療の一貫でタッチされているという感覚ではなく、もはや未知の感覚に溺れそうになっていた。


私の方がやましい気持ちになっている


こんな気持ちを知られたら、グレッグ様に嫌われてしまう……




「ソフィア、今度は私にも同じことをしてくれるね?」


「えっ!そ、そんなこととても……」



「私のことも癒してほしい…ソフィア」





















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ