ドリンクで異世界へ
自動販売機の光に虫が群がる中、一つ120円のシークレットな商品に目を向けていた。
ツナギのうちぽけ内ポケットに手を入れると小銭が擦れ合う音を鳴らしながら探っているとちょうど120円を出し小銭を入れた。
「120円だから缶の飲み物かな…」
ピッ!ゴトン!
商品を自動販売機から取り出すと、ひんやりと冷えた感覚を持ち商品を見るとどこにでもある瓶の栄養ドリンクの容器だった。
白いラベルには日本語でも英語でもないこの世のものとは思えない文字が四文字書かれていた
「何だこれ?古代文字の龍体文字みたいだけどなんか違う…」
パキパキッ
恐る恐る銀の蓋を開け匂いを嗅ぐと漢方に近い独特な薬の臭いが鼻に刺さった。
「くっさ!なんだよこれ…漢方?まぁ、いいや、疲れた体に効くならドンと来いや」
息を止めて勢いで飲み終えるとじんわりと喉が暑くなると胸も暑くなり、胸元をつかみながら耐えながら悶えていた。
「(な、なんだよこれ…!く、苦しい…。
これは…ヤバい、家まであと少しだ…、早く帰って…)」
ヘルメットを被りバイクに跨ると力が尽きたようにバイクのハンドルとタンクに倒れ込んだ