深窓令嬢とバーリ家の人々
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「レックス大丈夫か!!」
アルシャードがかけつける。
「アル、すまない。今日は帰る。」
レックスは、アルシャードへそう告げると、ゆるゆると立ち上がった。
そして薫子をチラリと見て目礼し従侍をつれて退出をした。
レックスたちが出ていくと、アルシャードが薫子に向き直し、
「カオルコ様・・・ありがとうございます。」
薫子へお礼を言った。そのまま薫子の元へ向かおうとすると、
「カオルコ様!私のせいで申し訳ありませんでした。」
拳を握りしめたマーサが、ブルブル震えながら謝罪した。
薫子はゆったりお茶を飲むと、
「いいのよ。ハナエさんの分まで謝れて良かったわ。マーサのおかげね。・・・それに小公爵様がハナエさんの推しだとわかったし、ね?リリー!」
薫子は、最後おかしそうに笑うと、
「えぇそうですね。確かにそのように思います。ただ私、カオルコ様への暴言を許せそうにありません・・・」
リリーは、薫子の言葉に笑顔をみせるが目が笑っていない。
「リリー!!小公爵様へそのように話してはダメよ。ふふ、いいじゃない。マリエッタ様の外見が魅力的だとわかってもらえて!わたくしがした事ではないし、謝るだけなら誰でもできるわ。」
薫子、リリー、マーサの女子3人は、見つめ合うとにっこり笑いあった。
「こほん。失礼するよ。」
女子が団結したまさにその時、扉をノックする音がした。
「侯爵様!!!」
そこにはシャルールとリリーナが立っていた。
「マーサ、これはどういう状況かな?教えてくれ。」
マーサは、アルシャードとレックスを呼ぶようシャルールに言われたはずが、その言いつけを守れていない。
「そ、その・・・」
マーサが口ごもると、
「侯爵様!アルシャード様と小公爵様へわたくしの自己紹介をいたしました。」
薫子がニコニコして報告した。
「な、なんだって!」
「カオルコ様、どういうことですか?」
シャルールとリリーナが驚いて聞いてくる。
「言葉のままです。」
「カオルコ様がご自身の自己紹介された・・・ということでよろしいですか?」
シャルールが聞いてくる。
「はい、わたくし小侯爵様へハナエさんがしたことへの謝罪と憑依について説明しました。」
侯爵と奥様が卒倒してしまうか心配した仕様人たちだが、侯爵は意外なことを言った。
「そうでしたか、私たちもその話をレックス様へさせていただく予定でした。」
「それはよかったです。小侯爵様は、お話を聞いてくださり先ほどお帰りになりました。」
薫子はなんでもないことだと説明すると、アルシャードが引き継いだ。
「父上、母上、カオルコ様は、バーリ家のために土下座をされました。ハナエ様の醜態をご自身の罪のように謝罪されたのです。私は・・・ハナエ様を避けることしかできず、レックスを守ることもできず。・・・自分が恥ずかしいです。」
シャルールとリリーナは驚き薫子を見る。
薫子は、「そんなことないですよ。」と笑いながら、
「謝罪は確かにしました。ですが小侯爵様は帰られてしまいましたので名誉を回復できたか・・・まだわかりませんわ。」
薫子が少し寂しそうにすると、アルシャードが
「レックスはきっと大丈夫だと思う。」
と力強く宣言をした。
薫子は、「そうですか、そうなったら嬉しいです。」とアルシャードへ笑いかけた。




