新しい出会い
待てど待てど会話が途切れず。
(どうしよう困った。そして飽きた~)
「っと!もうこんな時間じゃねぇか。早く朝飯食いに行こうぜ。」
「あぁ」
「シロも一緒に朝飯行こうなぁ」
マッチョ男なのに私に向ける顔は緩みすぎている。
(え、ディートの所行けない。)
「なぁーん」
「なぁシロは頭良いから今日の巡回に連れて行かないか?」
「は?何言ってんだよユリウス」
「いくら頭は良くても危険だ」
「そういう問題じゃねぇーよ!」
食堂へ行くまで私を連れてく連れてかないで3人揉めているがユリウスは一向に私を離してくれない。
そして何故か私を連れての巡回の許可がおりてカイル、ジーク、ユリウスに着いていく事になった。
(なんでこうなるの!?結局ディートの所に行けない)
とりあえず迷子にならないようにカイルの横を歩いてく。
(やっぱり王都だから活気があるのね。...お師匠様ちゃんとお城行ってるかな?行ってなさそうだなぁ)
(お前誰だ!?)
「み゛ゃーん!」
少し低い声が聞こえて来た。聞こえた方に顔を向けると少し威嚇モードの大きめな黒猫がいた。
(私?えーとシロよ)
「にゃーん」
(シロ?ここは俺の縄張りだ!)
「に゛ゃん!!!」
(そうなの?ここに住むつもりじゃなくて騎士の人と巡回中なの。気にしないで)
「にゃん、にゃーん」
(騎士...あそこにいる奴らか?アイツらに飼われてるのか?)
「み゛ゃん...にゃー」