嘘だ嘘だ嘘だ
「あ!あった。」
ルミエリナに言われた通りに森で薬草を摘んでいくと、奥の方でカサカサと言う音が聞こた。
「ん?なんだろ?」
ここはルミエリナが管理している森なので危険な動物などはいない。その事を分かっているエミリーは音が鳴る方へ足を進めた。
カサカサ
カサカサ
「動物さーん?なんかあったの?」
少し背の高い草を掻き分けると
「うへっ!?!?え?え?」
「...こんな奥まで来て危険だろ」
予想だにしなかったカイルの姿があった。
「え?な、な、な、な、な、なんで!?!?」
思いもよらないカイルの登場にエミリーはパニックになり、辺りをキョロキョロしだす。
「お前の師匠の魔法ではない。」
エミリーがルミエリナが見せている魔法なんだと思い、ルミエリナを探したがそれに気付いたカイルが否定する。
「な、え?ど、どうして!?」
「...迎えに来たんだ。」
「迎え...ユナを?」
「違う。シロ、お前をだ」
「...私、を...」
カイルが言った言葉を繰り返してカイルが自分を迎えに来てくれたんだと理解した。
「...嘘だ!なんで私を迎えなんかに!?本当はユナを迎えに来ただけじゃないの?」
自分を迎えに来るはずない!とカイルに言い放ちその場を逃げるようにエミリーは去ってしまった。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
機種変更しまして画面が大きくなって
打つに慣れません...(笑)
誤字脱字ありましたら申し訳ございません。