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森へいってきます
コンコン
「こんな早くに...」
朝日が顔を出始めた時に扉を叩く音が聞こえた。
「来るのが早すぎなのじゃ。時間を考えてくれぬか」
眠い目を擦りながら目の前の人にルミエリナは言う。
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「...お師匠様、おはよ...」
「おはようございます」
まだ寝ぼけているエミリーとスッキリとした顔をしているユナリアナが起きてきたので、ルミエリナは用意した朝食を出す。
「エミリー、ご飯食べたらいつもの薬草を取ってきてくれぬか?」
「んー...薬草...?はーい...」
「お主は、本当に朝に弱いのぉ」
「んー...」
「ふふ、シロちゃんは何をしても可愛いですわね!」
「いってきまーす」
「気を付けるのじゃぞ!」
ルミエリナに朝、言われた通りにエミリーは今から薬草を取りに行く。
「ふふーん♪ふふーん♪ふふっふふっふふーん♪」
適当に思いついた歌を鼻歌で奏でながら森へと足を進めた。




