今日はお泊まり会です。
本日2回目の更新です。
「シロちゃん!わたくし一緒にルミエリナ様のお家でお泊まりしに来ましたの。ちょうど明日お休みでしたから」
ユナリアナの分もハーブティーを用意してルミエリナは同じテーブルへと腰を下ろした。
「ねぇ、ユナ、私...もうあそこに帰るのやめる。ここで前みたいにお師匠様と一緒に暮らすよ。」
シロの姿だったら猫耳をペタンとしているであろうエミリーに悶える気持ちを抑えてユナリアナが「何故」かと問う。
「だってだって!カイルに一方的に怒っちゃったから...」
(顔を合わせずらい...嫌われたかもしれないし)
「カイル兄様は大丈夫ですわ。」
「まぁエミリーがまたここで暮らしたいのなら、妾は何も言わぬよ。」
「ちょっと!ルミエリナ様、シロちゃんにここに住んで欲しいからって惑わせるような発言はやめて頂けます!?」
「エミリーがここにいたいと言っておるのだ。良いではないか。」
ポンポンと優しくエミリーを撫でる。
「わたくしだってシロちゃんと一緒に住みたいですわ!でも、ここは気軽に来れるような場所では無いし...シロちゃんも良く猫の姿でここまで来れますわね。」
「あぁ!それはね、騎士寮の近くの林にお師匠様が作ってくれたここまですぐに来れるドアを作ってくれたの。私以外には見えないようになってるらしいから安全なんだ!」
「まぁそうでしたのね。だから、馬で来ても追い付かなかったのね。納得だわ。」
テーブルに用意されたクッキーをつまみながら言った。
「だから、ここに住んでもユナの元へはすぐに行けるし街のみんなにも会えるから大丈夫だよ。」
「うーん、それはそうだと思うのだけど...そうじゃないと言うか...。ねぇシロちゃん、もしもカイル兄様がここへシロちゃんを迎えに来たらあちらで住むかしら?そのドアがあるのならここへもいつだって来れるのでしょう?」
「カイルが...迎えに...もしも、そうなったら帰る...と思う。」
「...カイル兄様早く来い!ですわ。」
「さぁ、もう夜は遅い。ゆっくり休みなさい。」
2人は「はーい」と良い返事をした。
ここまで読んで下さってありがとうございます。