実家に帰ってきました。
「...なんで、こんなに胸が痛いのかな」
エミリーはシロの姿となり師匠であるルミエリナの所へとやってきた。
「ほれ」
夜遅くにやってきたエミリーを暖かく迎え入れてエミリーから話始めるまで口を開かずに自家製のハーブティーを出す。
「ねぇ、お師匠様」
「ん?なんじゃ」
「変なの」
「何がじゃ」
「なんか、ここがキューってするの」
と胸に手を当てる。
「どんな時にそうなるんじゃ?」
「うーん、カイルと会えない時とか」
「...なら妾と会えぬ時やユナリアナやジークなどはどうじゃ?」
「ならないの。さっきもね、ユナにカイルの部屋に行けば良いって言われて部屋に行ったの。なのにね、カイルに帰れって言われたの...そしたら、ここが苦しくなって...それでツラくなってお師匠様の家に来ちゃった。」
「...ユナリアナも強引に行ったのぉ。」
コンコン
「ふふふ、わたくしですわ。シロちゃんいやっしゃる?」
「おるが...お主が来よったのか」
「カイル兄様がヘタレでしたので、わたくしが来ちゃいましたの。」
「お主は急かし過ぎなのじゃ。まぁそのお陰でエミリーは自覚しつつあるがな。」
「あらあらあら!カイル兄様と良い感じになってくれればシロちゃんはわたくしの姉になるんですわよ。まぁその兄はヘタレすぎてどうしようも無いからわたくしがシロちゃんを頂こうかと」
「お主やカイルにエミリーが貰われなくても妾がおるから心配せんで良いのだが。」
「あれ?ユナも来たの?」
奥から誰が来たのか気になったエミリーが顔を出した。
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