本来の姿
なんとか誤解は解けてやっと話が進む
「さて、揶揄うのはこのくらいにして話を進めようか。まずはエミリーについてかな?」
「...そうして下さい。」
カイルは疲れた顔をしながら話を進めてくれとルミエリナを促す。
「妾は精霊の世界へ唯一許されている。そして、お主達よりも長生きしているのは知っておるか?」
「ええ、それは魔女様だからでは?と思っていたのだけど違うのです?」
「ふむ、人間の中で類稀に魔力がある者が生まれてその者が魔女等と言われておるな。だからなのか、魔力を持っていない人間よりは歳とる速さが緩やかで長生きとされておる。しかし、妾は違うのだ。魔力を持った人間はルディのようになるかそのまま人間と同じで年寄りになる。だが...妾はそれよりも歳をとる速さがもっと緩やかなのだ。」
「もっと緩やか...もしや」
カイルが何か思い付いたのかルミエリナを見る。
「間違い無いと思うぞ。妾はハーフエルフじゃ。」
「まぁ!そうだったのですか。」
「やっぱ俺ここにいちゃいけない気がするんだけど!」
「やはり」
「だから?ハーフエルフだと何か問題あるの?」
キョトンと首を傾げるエミリーを皆が見る。
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