表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月下の白猫  作者: nekomaru
49/67

お師匠様っていったい

 

「はぁ...お主何も理解しておらぬのか。まぁ確かにこの国にいる魔女数人で魔獣やこの国に害をなそうとしている魔力ある人間やその他のものから守ってるには守ってるのぉ。」


「ほら!私だってやってるわよ。だからアンタ1人欠けようが大丈夫なのよ。アンタさえいなければあの陛下だってわたくしを見てくれたかもしれないのに。」


 動かない身体を必死に動かそうとするが全く言う事を聞いてはくれない。

 全てはそこにいるルミエリナが悪いのだ。必死で今までの思いをルミエリナにぶつけるが当の本人はその事に気にする様子はない。


 言葉を発したのは



「...いや、それは無い」



 エミリーを抱き上げているカイルだった。




「は!?何故貴方が言いきれるのよ!貴方も父親である陛下に捨てられたようなものでしょ。」


(...カイルは、この国の王子様なの...)


 ルミエリナがこの国の王のお気に入りだったり、魔女がこの国を守っているだったり、カイルが王子だったりと初めて聞く情報が多すぎる。

 自分がケット・シーの生き残りである事もつい最近知ったばかりで消化してきれて無いというのに。


(頭パンクしそうよ!!!)



「全くお主は...。カイルは自ら王位を放棄したのじゃ。それに妾はこの国の王に気にいられておる。それは確かではある。しかしな、夫婦になりたい云々では無い。彼奴が愛しておるのは王妃である妻だけじゃ...いや、妻と自分の子供らよの。」


「は!?嘘よ!!王子である地位を自ら放棄するというの!?それにアンタばかり呼び出していたじゃない!!」


「王位など欲しくも無い。」


「妾の呼び出しはこの国の為と彼奴の暇つぶしのような物じゃ。だから面倒で度々サボっていたがな。」


(あぁ!それでね。っていくらなんでもサボるのは良くないよ!お師匠様!後、どさくさに紛れて私の尻尾を撫でてないで〜)


 カイルがエミリーを抱きあげているが尻尾は腕の外に出ている為、隣にいたユナがエミリーのフワフワの尻尾を撫でていたのだ。







ここまで読んで下さってありがとうございます。


感想や誤字脱字報告ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ