表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月下の白猫  作者: nekomaru
3/67

出会い

「ディート体調はどうだ?」


 低めの声がすぐ近くに聞こえてきてこの白馬の主が来たのだとすぐに分かった。


(この子はディートと言うのね)


「なぁカイル!俺も一緒に行くー」


 少し先からもう1人男性の声が聞こえてきた。そちらは少し高めの声である。


(なんか、チャラそう...ディートの主は生真面目そうね)


 ディートの背の上でここへ来た2人の男性の声の分析をしているとディートが歩き出した。

 生真面目の男性は カイル と言うらしい。そのカイルがディートを連れ出したのだろう。


(うーん、どうしよう)


 ここから降りるのが良いのかこのまま乗ってて気づいてもらう方が良いのか考えていたら


「ん?なぁカイル、なんかディートの背中になんか乗ってね?」

「...ん?なんだこれは?」


(あ、バレた...飼わなくて良いから餌くれないかな~)


「これ猫じゃね?野良かな?」

「...野良にしては真っ白で綺麗だぞ?」


(餌頂戴)

「にゃーん」


「ディートが白いから同じだと思って近づいたんじゃねぇの?」

「...」


 チャラそうな男性が私の身体をつんつんとつついてきたが、餌を貰えるならとそのままにしておいた。

 カイルは私の方をじっと見て動かない。


「...来るか?」

「...は!?え?何?飼う気?」

「野良なら外は可哀想だろ」

「...綺麗過ぎるってお前自分で言ってたろ。飼い猫かもよ」

「お前は...野良か?」


(そうよ)

「にゃん」


「そうか、なら飼っても構わないな。寮長と隊長達に相談するか」

「え、何!?通じ合ったのか!?...つか、猫が返事って...」

「賢いな」

「そう言う問題じゃねぇーだろ」


 カイルはディートをチャラそうな男性に任せて私を抱き上げ宿舎と思われる建物へと向かい始めた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ