死にたい勇者
初めて方は始めまして、他の作品の読者の方こんにちは
今回はテーマを生にしてお送りします
難しいです、作者は基本バカやってれば幸せなので大変です
人生なんかクソくらいだ、生きていても意味などない
「被告人前」
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俺は法廷の真ん中にいる、世間でも話題の中心にいるようだが、そんなこと俺にはどうでもいい
「俺を早く死刑にしてくれよ、………死にたいんだよ、その為にあんなことしたんだから」
ガヤガヤ
後ろで五月蝿い声が聞こえる、しらない俺には関係ない
「なんだそう言いぐさは」
「明を帰してよ」
「悪魔」
「うぁ~お母さんを帰してよ」
ふっくだらない………俺は死にたいんだ、自分以外のだれがどうなろうとも、か・ん・け・い・ない
だが俺は自分の求めている、判決に満足している一方で、どこが虚しい気持ちでいっぱいだった。
なぜ俺がこんな事件をしてしまったか、そうあれは半年前
いつものように、学校に登校して、荷物を自分の机に置くと、昨日のテレビの話をするために、それなりに仲の良い仲間の元に向っていった
「おはよう」
「………」
最初は俺の挨拶が、聞こえていないのかと思っていた、だがそんなことはなかった
一人二人と仲間だと思っていた、そう思っていた奴らから、俺は無視をされるようになった………そして俺は引きこもってしまった
あれから何日が経過したのかわからない、もしかしたら一週間かもしれないし、一ヶ月かもしれない、もうわからないほど、この部屋から出ていない
「あぁ~誰も俺のこと分かってくれない」
俺は薄暗い部屋で一人蹲っていた、最初こそ、気にしていた担任も、今ではもう連絡すら寄こさない、引きこもりの相手などできないらしい
ふと外が騒がしいと思い、カーテンを開けると、三日ぶりの日の光と共に、とても楽しそうな声が聞こえてきた。
「まって~よ」
「きゃはははは」
「早く来いよ」
うるさいなと思いながら窓を開けると小学生が楽しそうに下校している
「俺もあのころは楽しかったな」
たぶん、どこかで対人関係を失敗してしまったのだろう
「あ~すればよかったのか」
嫉み、嫉妬、絶望、自分に対しての失望、俺は子供達の声を聞いていると、色々な感情で心が壊れそうになる
「ぐぁあぁあぁあぁあぁぁあああああ」
叫び声をあげた瞬間何かが、壊れた
「なんで俺が………」
その言葉は心に残っていたある意味、最後のまともな感情だったのだろう
だがもう俺の心に生に対して、俺は何も感じなくなってしまった、はぁ早く死にたいだが死ぬのは怖い、どうすれば
それから数日がたったある日、爆弾の作りかたがサイトに乗っているのを、俺は見つけることができた
これだと、これでやつらに仕返しを
それからは早かった部品を集めるために、直ぐに行動した
ついに俺は爆弾を作り出すことができた
「ぐふふふ」
部屋で爆弾を持っている俺は、もう狂気しかなかったのだろう
その後の惨劇は・・・・
爆弾を通勤時間の駅に仕掛けた、もちろん最初は自分もこの爆弾で死ぬつもりだった
だがいざ仕掛けて、タイマーをセットすると怖くなってしまった
「死ぬのが怖い」
どうせこの爆弾が爆発すれば、俺は死刑になるのでは、しかもニュースになればあいつに復讐できるかも
俺は自分勝手な考えにいったて、その場を後にした、その五分後日本でもっとも多くの死者が出る無差別爆弾テロが起こった
すぐに日本中の注目の的になった
「俺すげ~」
テレビを見ながら、俺は自分の行いをどこか他人事のように見ていた
ドンドン
誰かが自宅のドアを叩く音がする、ついに俺は死ねるのか
その後は分かると思うが、警察に捕まり今まさに判決を待っている
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「被告人は死刑に処する」
「ふははははやったーぞ、これでこんな俺を認めてくれない、世界からお別れだ」
「地獄に落ちろ」
「苦しんで死ね」
「死んで楽になるなんか許さない」
「はん、俺はもう関係ないな、裁判長俺はいつ死ねるんだ、明日か明後日か」
高笑いをしながら、その場を後にした
早くこんなくそみたいな世界から、開放してくれよ
「村中正義被告の判決がただいま出たもようです」
テレビで俺の死刑判決が出た日、その日のニュースは俺の事でいっぱいだった
世間が皆俺の死を望んだ………そう奴以外は
奴は被害者の家族だったらしい、ただ奴は他のやつとは違い、俺の死ではなく、苦しむことを願った、俺の苦しみ………それは生きること、もう何も考えないで死んでいたい、だが奴は奴だけはそれに本当の意味で気がつき、俺を呪って生きることを願った
ある神社で一人の男が、血の涙を出しながら俺を呪っていた
「村中正義は死ぬくらいでは許さない、奴に地獄で生きることが、この世界で生きることが嫌って理由で俺の息子を奪った、奴の願いなど、………神よ悪魔よ奴が苦しんで生きる事を俺は望む………叶うならこの命くれてやる」
男はそういい残して死んだ
その願いを一人の悪魔が聞いていた
俺は刑務所の独房で、死刑の日をまだかと楽しみにしていた
いきなり、目の前に知らない男が立っていた
「ははは悪いけど、君の望みは叶えられないな、もうすでに君の生きることを願った、人がいるから」
「なんだおまえは、それにどういうことだ、俺は死刑が確定しているんだ、この世界から死ねるんだよ」
「本当に 君は人の話を聞かないね、まぁいい僕の名前はラプラスの悪魔、気安くラプラスと呼んでくれたまえ、あぁ安心してくれこの世界からはいなくなれるよ」
ラプラスの悪魔という男の格好は、頭の長いシルクハット、後杖を持っていて、執事服のようなものを着ている、この刑務所には場違いな格好だ
「悪魔なのか、確かにここに入るには可笑しな格好だな、おい悪魔なら早く俺を殺してくれよ」
「うん、はははは、君は本当に話を聞かないね、この薬を飲んでみなよ、世界が変わって楽しくなれるかもよ」
「毒かそうなんだな、早くよこせ、俺は死にたいんだ」
「はははそれはどうかな」
ラプラスは胸ポケットから一つの小瓶を出して、俺に渡してきた、その小瓶には液体が少し入っていて、これで楽になれると俺は、薬を飲み干した
「ぐっ」
俺は胸の苦しみを感じながら、やっと死ねるとこんな世界から、解放されると思い満足していた………そして俺は死んだ、くそみたいな人生から開放されたんだ
その様子をラプラスは笑顔見ていた
ある世界のある国のある草原
一人の冒険者がギルドからの依頼で、モンスターの討伐途中だった
「もう、これだけ掃除したら、当分は大丈夫だろう」
冒険者が歩いていると、目の前に行き倒れている人間を発見した、幸い息はしているようだ
「う~ん」
「君大丈夫かい?」
目を覚ますと目の前に変な格好の男がいた
ここはどこだ、なんで俺は生きているんだ?、それにこの目の前にいる男の格好は、ゲームに出てきそうな格好だ
「良かったな、この辺は危険な生物がいるんだぞ、でも安心しろ俺はガッツ、ランクBの冒険者だ、俺がいれば町まで安心だな」
冒険者だといよいよゲームの世界だな………でもそんなことより俺は
「なんで生きているんだ」
「うん?どうした」
ガッツとか言う男はあれの顔を見ながら笑いかけてきた、こいつもあいつらと一緒だ
あぁそんなことより、俺は死にたいんだ、もう疲れたんだ、別にこんな世界望んでいない
「混乱でもしているのかい?、よしとりあえず、俺と一緒に行こう」
男は俺の手を取って立たせようとしてきた、ほっといてくれよ
ふと男の腰に目をむくと
!それは剣だな、男の腰に武器のような物が見える、ゲームみたいな世界だから、これで死ねる
男のすきをみて、腰の武器を奪うことのことに成功した
「おい危ないぞいきなり、ほら返せよ俺の武器っおぃどうするつもりだ、止めろ自分で自分をおぃ武器をこっちに返せ」
知るか、俺は死ぬんだ
剣を喉に突き立てた、あぁ鮮血が舞う………これで死ねる
そして俺は意識を失った、今度こそ死ぬために
世界が崩壊した
気がつくと目の前にラプラスがいやがった
「もう、いきなり死なないでよ、せっかく僕の世界の一つに連れて行ったのに、説明する前に死んでしまうんだ
もん、ビックリだよ」
「やはりおまえのせいなんだな、なんだここは俺は早く死にたいんだ、あんな世界になんか行きたくない」
「まぁ僕も説明する前に、送ってしまったのも悪いよね、でも安心して、さっきの世界はもうないから」
世界がない?
「どういうことだ」
「これから、君が死にたくないって、生きて生きたいと心のそこから、本当に思うまで死んでも、別の世界で生き返ります、でねその時いた世界は君が死んでしまったら滅びます、まさに運命共同体、一人の命より世界の命のほうが軽いんですってね」
「はぁ?そんなことすれば、俺が死なないって思っているのか、関係ね、俺は楽になりたいんだ」
「別にいいよ、いっぱいあるし、飽きるまで死になよ、これから色々な人と出会っていくけど、関係ないよね、関係ないなら、気にせず死んでしまえばいいよ、これはね君に対しての罰なんだ」
なんだそれは、くっそいつになったら俺は楽になれるんだ
「いつだろうね、ではそろそろ次の世界に出発だね、今度は死ねるといいね」
クソくらいだ、また俺の意識はそこで途切れた、こんなことしても考えなど変わらない、死んでやる
実際に犯罪など、やってはいけませんよ
楽しくないですもんね