2 幽霊狐は、チートだった
もし異世界行っても、普通スキルって最初使い方分からない気がしてきた
街に着くとカイが
なにやら門番らしき人と話していた。
「カイ、何話してるの?」
ルアナが不思議そうにカイに尋ねる。
「ルアナさんを入れる許可をもらってたんです。」
カイが答える
そっか、確かに狐だし… 。
「どうやって許可もらったの?」
「あっ、従魔って言いました」
カイが答えた。
「えっ?」
ルアナがちょっと引いているような目で見た。
「引かないでくださいよ…
…なんか、ごめんなさい!」
カイが申し訳そうに言う
「ううん、大丈夫だよ」
ルアナが言った。
そうだよね、確かにカイがいなかったら入れないよね
そんな事を考えてると門番らしき人が
「可愛い狐だな」
門番らしき人が撫でながら言ってきた。
「こやぁ!?…やめろぉ…!」
照れながら言い、振り払った。
「おっと、ごめんね
、嫌だったかな?」
そうしているとカイが言う
「では、ルアナさん行きますよ」
撫でられるのは、あまりされた事ないから、新鮮なのよね
…それより
異世界の街、楽しみだ…!
ルアナとカイが門を通った。
「ここが、街…!」
ルアナが上を見ながら言う
街はデカいし、はなびらかで真ん中にお城?らしき建物があった。
「そういえばカイは何か用事があって来たんじゃないの?」
というとカイは青ざめた顔になった。
「そうだった…!」
「…大丈夫なの?」
「やばい…!そっそれじゃまたいつか会ったらよろしくね!」
カイが走りさってしまった。
まったく、どうすればいいのだ、私は
あれから私は街を見て回っていた。
途中子供に絡まれたりしたけど
見てるとギルドがあった。
そういやこういう
ファンタジー!って
スキル!とか
ステータス!とか
あるんだけどなぁ…
どうやって見るのだろうか
もしかしたら、ステータス!とかいえばいいのかな?
「ステータス!」
まっそんな簡単じゃないか…
そんな事を言うと
ステータス表が出てきた。
出てきた!?
えっとぉ… 。
________________________________
種族名 ツキミヤ 個体名ルアナ
属性 全
オンリースキル
記模貼溜
スキル
幽霊友達
獣友達
虫友達
魚友達
狐火
嗅覚強化
魂操
火炎耐性
毒耐性
雷耐性
精神攻撃耐性
幽霊
麻痺耐性
擬態
声変
臨機応変
自動回復
万能収納
従魔
ブルーソウル
レッドソウル
________________________________
なんじゃこのチートステータスわぁ!?
というか種族名ツキミヤって
絶対苗字からとったじゃん…!
オンリースキルもあったけど…
見てもよくわからんし…
てか人魂、従獣だったんだ… 。
えっとぉ、スキルには
嗅覚強化?
これのおかげで鼻が効くのかな…?
うーん…
よく、使い方分からないな… 。
頭を傾げてると
お腹が鳴った。
「お腹へったぁ、パンもうほとんど食べちゃったからなぁ…」
ギルドの方を見る。
「食べ物って、ギルドとかで冒険者になればもらえるのかな」
ふと自分の体を見て
「流石に狐じゃ、ダメか…」
あぁあ、地球の人間社会なら…
学校とか、会社とか、行かなくても生きるのに
だって、きのみとかそこら辺の草を食べればいいのだ!
だが!
この世界は、そもそも食べれるかわからん物ばっか…!
人間関係?めんどうだよ?
だが!狐にするのはダメでしょぉ… 。
お金をレモンからもらえたのはいいけど…
狐だから使えんて!
狐が食べ物買いに来たら…
捕まって、従魔?になって…
そんなのいやだぁ…!
ん…?そういえば困った時は鞄見てね!
とか
書いてあったようなぁ…
どこか人目がつかない場所は
わたしは人目のつかない路地裏に来ていた。
「ここでいいかな…」
鞄をおろし開いた。
中には綺麗な虹色の石と
ブラシに本、お金、カメラなど
様々な物が入っていた。
…ブラシ、前から確認しとくべきだったぁ
それにこの綺麗な石に、カメラ!?
何故…?
…あとは、この本!
ルアナって表紙に書かれているけど…
なぜわたしの名前…?
「えっと…」
白紙だ…!
白紙て…どうしろと!!!
鑑定!とか
賢者!とかで教えてくれるとかないよね
スキルにも鑑定系統がなかったし…
本当におかしいよ、異世界の知識が
ほとんどない赤ん坊同然の私を異世界に来させるなんて…
しかも、狐だし
まぁ、私が楽しい世界に行きたい
とか言ったせいなんだけどね…。
食べ物もあと少ないし
住む場所もない。
そう思うと、結構やばい状況…?
「よし…!」
そんな事考えても、ネガティブになるだけだし…
とりあえず今は、今後どうするかを考えよう。
ルアナの狐時の全長は、60ぴったり
じゃなく、0.1ちっちゃい
尻尾は、45とデカめ
カイの身長は、155ぴったり
じゃなくて0.1でかい