25 冷静
料理をこの頃学んでるんですけど、いつか取り入れたいな
「ちょっと待ってよぉぉぉ!!!」
──いや、冷静に行かなくちゃいけないよね。
クルモが言ってた言葉をルアナは、思い出していた。
そうだ、カイを助けた時も、ドラゴンの時も冷静さと戦闘力が足りなかった
──もう仲間を死なせない。
茶髪の少年を思い出していた。
「今の私には、オンリースキルがある、大丈夫」
その時通路の闇の中から、人の声がした。
「いやぁ、2人の侵入者といっても、大丈夫だろ!たった2人だぞ?」
若い軍隊の服を着た男がこっちに歩いてきて言った。
「油断は、大敵だ」
目が細く銃を持った男が言った。
やばい、こっちに来るッ──────!
「先手必勝!!!記模貼溜!!!」
ルアナが通路に響くように叫んぶとなにも起きなかったと思ったら男達がルアナを見た。
「ッ魔物!?」
「いや!待て!こいつ例のS級のだぞ!」
「こやっ?」
ルアナがすっとボケる。
「やるしかねぇなぁ!!!毒槍!」
そうするとルアナに向かって毒の槍が3個飛んで来た。
やばっ!
やっぱ攻撃してきますよねぇ!?
「幽霊!」
その時槍がルアナの体をすり抜けた。
「はっ!?すり抜けた?!」
「バカがっ!精神喰い!」
黒い化け物がルアナを喰らおうとする。
それ、やばそうじゃない!?
さっきのでスキルがバレて。
クルモの時と同じなら。
この攻撃は、通ってしまう!
咄嗟にルアナが後ろに避ける。
仲間が来る前に片付けたいけど、どうしようかな。
いや、まず考えないと。
まずなんでさっきは、オンリースキルが発動しなかったのか。
条件があるとしたら。
仮説1そのスキルを一度食らう。
仮説2そのスキルを一度見る。
仮説3その人の許可がいる。
だけど、有力は、食らうか見るだよね!
だとすると、今お二方のスキルは、見てる!すり抜けたけど受けてはいる!
さぁ、対照実験といこうか!!!
ルアナがわくわくしながら戦闘体制になる。
まずは、君!元気な毒の槍の子から!
「記模貼溜!!!」
<スキル 毒槍をコピーしました>
できたっ!!!
えっとステータスの方はと。
________________________________
種族名 ツキミヤ 個体名ルアナ
属性 全
オンリースキル
記模貼溜
スキル
幽霊友達
獣友達
虫友達
魚友達
狐火
嗅覚強化
魂操
火炎耐性
毒耐性
雷耐性
精神攻撃耐性
幽霊
麻痺耐性
擬態
声変
臨機応変
自動回復
万能収納
肉体強化
翻訳
火の鳥
毒槍59:47
従魔
ブルーソウル
レッドソウル
________________________________
ちゃんと1時間は、書いてあると言う事かな、これは。
やばい。
コレは。
なんというか。
楽しい!!!
「なんだよ、この魔物!なにしやがった!」
こやっはっは!んじゃあ、自分のスキルを食らってもらうかな?
ルアナが高笑いをして手をかざす。
「毒槍!」
「はっ!?」
その時毒の槍が6個出てその男が避けるが一つ擦る。
「クソがッッッ!!!」
「冷静になれ!」
細目の男が叫んだ。
では、精神喰いとやらも試しに、食らってない方だけど、どうなるかな?
ルアナが手をかざす。
「記模貼溜!!!」
「またかっ!この狐!!!」
細目の男が精神喰いで黒い化け物を出すがルアナが避ける。
<スキル 精神喰いをコピーしました>
来たっ!
ステータス!
________________________________
種族名 ツキミヤ 個体名ルアナ
属性 全
オンリースキル
記模貼溜
スキル
幽霊友達
獣友達
虫友達
魚友達
狐火
嗅覚強化
魂操
火炎耐性
毒耐性
雷耐性
精神攻撃耐性
幽霊
麻痺耐性
擬態
声変
臨機応変
自動回復
万能収納
肉体強化
翻訳
火の鳥
毒槍59:35
精神喰い 00:58
従魔
ブルーソウル
レッドソウル
________________________________
1分!?!?!まぁ、それもそうか…。
結果としては
すり抜けても当たった判定で、見てないといけない。
そして見ただけだと、1分、当たると1時間って事だ!
というか、なんで私こんなハイテンションなんだ?
少し楽しいからかな?
肉体強化のおかげでかなり動けるけど、さっきの男ともそうだけど王手的な必殺技的なのがないからなぁ、火の鳥が最大火力って感じかな、なら。
「クソッッッ、逃げるぞ!」
細目の男が逃げようとする。
別に殺すまではしないっての。
「嫌だ!こいつに勝てば賞金で親を楽にできるんだろ?!」
「いいから逃げるぞ!」
…親か。
「人間!
スキルを他に一つ見せてくれたらお金渡してあげてもいいよ」
「魔物がしゃべった!?」
2人が驚く。
「何を言ってるんだ!そんな事を乗るわけがないだろう!」
細目男が叫ぶ。
そりゃそっか、魔物だもんね。
こう言う時、信頼を得るには
確か、前に神社の時バックをアイテムボックスに入れてたから。
そのアイテムボックスからお金を取り出してと。
私は、アイテムボックスから手持ちのお金の10000Gの半分のお金を男の前に出した。
「ほいっ、信頼を得るために、先に報酬を渡しとく」
「なっ!?こんなに!?」
男が驚愕する。
この世界のお金は、大体1G100円だから結構な大金なんだよね。
「わかった、その信頼に応えて俺はスキルを3個見せる」
えっまじ!?やったぜっ!
「やめとけ、お前、そのあと死んだら元も子もないんだぞ!?」
細目の男が言う。
「死んだとしても、ここの信頼に応えなくちゃ親に合わす顔もないし、親を助けられるんだ、こんな基地よりマシさ」
「お前、」
良い親孝行だこと。
「今から壁に撃つぞ」
男が言うとルアナが。
「あっちょっとまって!私に撃って!」
「は?」
2人が驚く。
「いいから!」
「お前がいいなら」
そう言うと男が構える。
「岩石撃!」
30センチ程の岩石がルアナに向かって飛んできた。
幽霊
記模貼溜
<スキル 岩石撃をコピーしました>
良い感じだ。
「次お願い」
そして、私は、次のスキルを出してくれた。
氷柱撃
毒霧
なかなか良いものだった。
________________________________
種族名 ツキミヤ 個体名ルアナ
属性 全
オンリースキル
記模貼溜
スキル
幽霊友達
獣友達
虫友達
魚友達
狐火
嗅覚強化
魂操
火炎耐性
毒耐性
雷耐性
精神攻撃耐性
幽霊
麻痺耐性
擬態
声変
臨機応変
自動回復
万能収納
肉体強化
翻訳
火の鳥
毒槍55:25
氷柱撃57:36
毒霧58:32
岩石撃59:45
従魔
ブルーソウル
レッドソウル
________________________________
「うん、ありがとっ!」
ルアナが去ろうとした時だった。
「待てよ、俺らを殺さないのか?」
細目男が引き止める。
「だって殺さなかったら見返りもらえそうじゃん?」
ルアナがニコッと言う。
「ふっ、なんだよそれ」
細目男が笑う。
「私は、優しくなんかないからねぇ」
「嘘だな、お前さっきの話し聞いてお金渡したろ」
「どうだろうね」
ルアナの目が泳ぐ。
「そうかよ、んじゃまぁ、俺のとっておきスキルを見せてやる」
まじ!?!
幽霊…
「幸せのそよ風」
なにコレ、超落ち着く、気持ちいい。
「模倣しないのか?」
細目の男がクスッと言う。
「あっ!バレてた」
記模貼溜
ルアナが照れながらスキルを使った。
<スキル 幸せのそよ風をコピーしました>
ルアナが幸せに包まれたのち、その言葉が響いた。
実はルアナは、2時間ずっとぼぉーとしてる事ができ、授業をサボっていた