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私の知らないところで、私は結婚させられた!

作者: 七瀬








私はインドの山奥で、知らないうちに知らない男性と

結婚させられていた。



私が産まれたばかりの時に、両親が私を連れてインドに海外旅行に

行ったのだ!

その時、私はインド人に攫われる。

勿論! 私の両親も必死に私を探してくれただろうが、私を見つけ出す

事はできなかった。

しぶしぶ両親も日本に帰り、日本政府に頼んで私を探してくれたが

それでも私を見つける事は出来なかった。

今でも私の両親は1年に一度、インドに来て私を探してくれている。

あれから14年も経った今でもだ!






・・・でも? その後、私はあちこちにたらい回しにされ貧しい村で

“召使いのように”扱き使われながら生活していた。

寝る場所は、豚小屋でブタと一緒に寝起きする。

食事も皆と一緒にだべる事はない!

一人豚と同じご飯を食べさせられる。

コメくずとヤギの牛乳を煮込んだ貧しい食事。

仕事は朝から夜遅くまで働かされる。

毎日体が動かなくなるまで働くのだ!






しかしある時? 私は白髪の老いぼれたおじいさんの妻になった!

私の知らないところで、勝手に話が進み私はおじいさんの妻になる。

数百円とヤギ2頭で話が決まったらしい。




『今日からこの男性ひとがお前の旦那さんだよ。』

『・・・そ、そんな、私! 何でもします、どうかここに置いてください!』

『ダメだ! もう決まった事なんだよ!』

『良かったじゃないの! イイ人みたいだし!』

『まだ私は14歳ですよ、結婚なんて早すぎます!』

『この国では当たり前の事なの! 黙ってこの男性と結婚しないさい!』

『・・・でも、私は、』

『アンタに断る権利なんてないのよ! “元々私達がアンタを金で買った

んだからさ!』

『・・・・・・』

『“若い女のおなごはワシは好きじゃ~』

『それはそれは良かった! 私達の代わりに可愛がってあげてください!』

『勿論じゃ! ワシが可愛がってやる!』

『さあ、荷物をまとめて出て行きな!』

『・・・そ、そんな、』







・・・私はまた売られて別の場所に行く。

こんな場所でも私の居場所だと思っていたのに。

もう私の居場所はここにはないのだ!

私はこのおじいさんと結婚して、子供をたくさん産まされるだろう。

子供を産んだ後は? “また召使いのように扱き使われる!”

私の人権など、この国ではないと知った。


【誰か、私を助けて!】









 *






【ドンドン】


『誰じゃ?』

『私の娘がココに居ると聞いてきました。』

『マーン』

『琉偉! 琉偉なの?』

『マーン』

『コイツはワシの嫁じゃ何をする!』

『“この子はれっきとした私達の娘です!”』

『日本へ帰ろう。』

『・・・ううん。』







間一髪のところで私は、“本当の両親と出会い日本へ帰る事が出来た!”

奇跡が起きたのよ!

やっと日本へ帰れる。

本当のお父さんとお母さんに会う事ができたわ!

これからは家族と一緒に幸せに暮らしていきたい。

今までの時間を取り戻すように、日本でお父さんやお母さんと一緒に、、、。


最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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