渦巻く孤独
どうやらこれは渦らしい
誰かが私を掠めて流れる
私も誰かに掠めて漂う
そうやって巡りめぐって
最後は戻っていくらしい
どうやらこれが渦らしい
今は彼らは渦の中
二人は互いに外に寄り
各々顔も見せぬという
それも一つの愛らしい
そうしていつかは身を任せて流されて
再び巡り会うことを知っている
どうやらそれも渦らしい
いつ溺れるかも知れないままで
ひっくり返っては踠いている
私は沈んで諦めることを恐れる
たった一人の漂流者だ
そこらそこらにポツンと漂う渦の中
私はそれらに混じった一つの点で
どうにか顔を出しては私を発する
これこそ私の渦らしい
今は誰もが渦の中
それでも中を突っ切って
共に沈む二人がいるという
そこらのやつらは近付かないが
これも一つの愛らしい
また一つ、小さな渦を巻いたという