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渦巻く孤独

作者: 白萩アキラ

どうやらこれは渦らしい

誰かが私を掠めて流れる

私も誰かに掠めて漂う

そうやって巡りめぐって

最後は戻っていくらしい

どうやらこれが渦らしい


今は彼らは渦の中

二人は互いに外に寄り

各々顔も見せぬという

それも一つの愛らしい

そうしていつかは身を任せて流されて

再び巡り会うことを知っている

どうやらそれも渦らしい


いつ溺れるかも知れないままで

ひっくり返っては踠いている

私は沈んで諦めることを恐れる

たった一人の漂流者だ

そこらそこらにポツンと漂う渦の中

私はそれらに混じった一つの点で

どうにか顔を出しては私を発する

これこそ私の渦らしい


今は誰もが渦の中

それでも中を突っ切って

共に沈む二人がいるという

そこらのやつらは近付かないが

これも一つの愛らしい

また一つ、小さな渦を巻いたという

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