1.神の間と呼ばれる場所
キキィーーー
ドンッ
私は暁雪菜、双子の妹がいる。妹の名前は暁雪音でとっても可愛い天使なんだよ。
「ここは…。」
「お姉様、ここはどこでしょう。」
そう言うと、雪音は手を握ってきた。
「ここは神の間と呼ばれる場所よ。」
そう言って、現れたのは金髪碧眼の美女だった。
「あなたは?」
「私は、ライネルという世界の創造神リリスよ。」
「創造神…、ということは神様ですか?」
「そうよ」
「何故私たちは、この場所にいるんですか?」
「あなたたちは、車に轢かれて亡くなってしまったの。でも、あなたたちの魂が綺麗だったから私が呼び寄せたのよ」
「死んだ…、そっか。」
「2人とも…、驚いたり悲しんだりしないの?まだ15歳だったのに。」
「はい、あまり生きていても未練とかありませんでしたから。私1人だったら雪音が心配で成仏できなかったかもしれませんけど…」
「私もお姉様と一緒なら悲しくありません」
「…そっか。あのね、2人にはこれからライネルに転生してもらいます。」
「転生…」
「お姉様が一緒なら大丈夫です」
「私も雪音と一緒なら、わかりました。」
「フフッ、ありがとう。じゃあ、まずは、容姿を決めさせてもらうわね」
「容姿って、両親のところに産まれるのではないのですか?」
「ごめんなさいね。あなたたちの魂は綺麗すぎて、この世界の両親に産まれることができないの」
「分かりました」
「お姉様とそっくりならなんでもいいです」
「じゃあ、始まりは7歳ね。容姿とステータスを決めるまでちょっと待ってね」
「ステータス?」
「ライネルは、剣と魔法の世界だからね」
「なんで7歳なんですかね?」
「まぁ、なんでもいいんじゃない?」
「そうですね、お姉様」
雪音と話して待つこと数十分テ
「よし、できた」
創造神様がそう言ったあと、私たちは光に包まれて眠りに落ちていった。
「がんばってね、雪菜、雪音…」
私たちは眠りに落ちていたので、創造神様が呟いた声は聞こえなかった。