男の俺じゃ、ダメですか?
男は、男を好きになってはいけない。
そんなこと、誰が言ったかな?
決めるのは、自分だから。
落としてあげるよ。
恋ってやつに。
あー、疲れた…。
数学は授業数が多く、それなりに生徒と接することもある。
そんな生徒の悩みとか話を聞くのも一応仕事なわけで、今から第一準備室で話を聞く…はずだったんだがな。
「…んっ……あっ、そこは…////」
「ここ…気持ちいい?」
ご褒美かなぁぁぁぁ/////
俺はゲイ?ホモ?な上に腐っているのでこういうの大好物なんだよ、最高かよ!
いやぁー、隠れるつもりはなかったんだけど、これは見ないと…
「勿体無いですよね。」
そう、勿体無いんだよー。
ん?
え。
「えっ、あっ、え?成瀬先生?」
「そうですよ。てか、アレですね。随分と楽しそうに見ていましたよね、もしかして佐々木先生は…」
「…それ以上、言わないでください。察してください。」
「…わかりました。」
「ねぇ、隠れてないで出てきたら?バレてるって。」
バレてたか……。
「隠れて見るつもりは無かった訳ではないのがそもそも呼んだのは君であって…」
「あははっ、さっちゃんテンパり過ぎー。いつもの余裕はどこかなー?…もしかして、イチャイチャしてるの見てたら興奮した?」
「なっ、んなわけっ、」
「あのねー、単刀直入に言うけど…男同士とか、アリな人でしょ。ついでに、男に片想いしてるでしょ。」
「…は?」
ヤバい、今、顔が熱くなってきてる…。
「ふーん、その様子は図星かぁ。可愛いね?なるなるが好きになるのもわかるなぁー。」
「え?」
「これは全て罠なんです。すみませんね、佐々木先生、抱かれたいって顔してんのに全然来ないもんだから、こっちから何かしら伝えようって思ったんです。もしも俺の勘違いだったら嫌だなって思ったんで、こんな形になってしまいましたが…。
俺は、佐々木先生を抱きたいって思ってます。俺の嫁になりませんか?」
ちょっと待てい。
頭がまわらん、どゆこと。
え、プロポーズ?抱きたい?え?え!?
「あっ、えっ、おっ、俺のこと、え、あ、あぁ、夢か?そもそも俺は男で成瀬先生も男だし、」
「夢じゃないですし、男だってのもちゃんとわかってます。男の俺じゃ、ダメですか?」
「ダメとかじゃなくて…嘘だろ?えっ、こんなことってあるのか…?そんな言い方されたら…い、いや、でも…」
やっと、頭が冷えてきた。
「すぐに付き合うとか嫁とか、無理だから。その、別に嫌いとかじゃないけど、お互いのことあんまり知らないし、」
「じゃあ、今度ご飯食べに行きましょう!それで、少しずつお互いを知っていくってことでどうです?」
「そ、それなら。」
「よかったー!じゃあ、連絡先交換しましょう?Qineやってます?」
「あ、あぁ、一応。」
「ヒューヒュー!」
八神春木、茶髪。笑顔がチャームポイントの生徒。
「初々しいね」
山下宏輝、黒髪。優しくて頼れると言われている生徒。多分、S。
「お前らがそんな仲だったとは知らなかった。いいのか?こんな教師で…。」
「いいよ?寧ろこっちの方が俺的にもなるなる的にもいいしー。」
ということで、俺は成瀬とご飯食べに行く予定が出来ました。
どうなんだろ、これから。
読んでくれてありがとうございますー。
ニヤニヤしました?
さぁ、少しだけ進んだ二人の関係!
ちょっとしたカップルも出ましたね。
この男子校にはそういうのが多いんです。
これからが楽しみですね。
今後ともどうかお読みください!