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魔女の気まま暮らし~元勇者は不老で最強になってました~  作者: ゆっき
第2章 新たな住民と人族と魔族

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1つの斜め上な勝利案

「どうした! 防戦一方では潰れるのを待つだけだぞ」


 敵はその豪腕を振り回しながら挑発してくる。

 すでに、こうして回避し続けているだけで時間がそこそこ過ぎてしまっていた。

 ただ、武器で攻撃してみたもののやはり鎧を通さずにどうすればいいかといった状態になっている。


「せめて、魔法さえ使えれば」

「魔法通るんですかね?」

「火属性魔法使い続ければ、あの鎧が金属なのは明らかだし熱を持ってくれる可能性はあるわ。ただ……いかんせん二次被害が現状は多すぎるから」

「まあたしかに。そうなると……本当にどうしましょうね」

「一旦退きたい所だけど、警戒されたら手がかなり出しにくくなるから、ここで片付けたいのが本音かしらね」


 相手の豪腕は、少なくともあたしとアリアさんなら現状は回避ができる状態だ。ただ、時たま木にぶつかっている時の威力をみると、あたったらまず重傷を負うのもわかってしまっている。

 私に使える何かで方法はないだろうか。

 そういえば、かなり前に読んだ隷属魔法ならどうなのかしら。今まで無意識に避けてたけど。

 回避をしながらもよく思い出していると、いくつかの魔法を思い出した。禁術すれすれの物だけれど、今はこれしか方法はない。

 操霊魔法も覚えているけど、ゴーレムを作るには時間と余裕がなさすぎる。

 というより、思いの外あたしって自分の力を過信してたのかもしれない。だって、火属性魔法と土属性魔法ばかり使ってたものね。


「アリアさん、ひとつだけ見逃してくれる前提でいいなら方法が思いついたのだけれど」

「なんですかその怖い提案は。でもノリますよ!」

「ありがとう。それじゃあ、あいつのどこか一部分でいいから肌を露出させて」

「難しい注文ですがやってみます」


 隷属魔法の中に、肌に直接紋様を刻み込んで強引に洗脳するものがあった。かなり高度な魔法だけれど、適性もあるしあたしは覚えていたはず。

 実際に使って効果があるかは試してないし試しようがないから出たとこ勝負だけど、無理やり頭を操れば勝機はある。

 我ながらあくどいし非合法な雰囲気もある方法だけれど、命より大切なものはない。かといって、シグニアさんの危険を取り除かないわけにもいかない。

 それならあたしが悪になろうってことである。

 まあ、怒られたらその時だ。

 あたしはそう思いながら、魔法のための準備を戦いつつ始めた。


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