第6話 惑星クリスタへ
少し短いです。
ギャレンはリーシャにディアマンテにはさらに上があると知らされた。その際にロックの解除方法を聞かれたリーシャの返答にギャレンはディアマンテに乗りながら思い出し心を燃やしていた。
『ロックの解除方法はディアマンテに認められること』
『認められること?それってどういう?』
『このディアマンテには乗り手を判断するAIが搭載されてる。そのAIはディアマンテの乗り手として適正ありかどうかを判断し適正ありと認められるまでロックは解除はできない』
ロックの解除はディアマンテに乗り手として認められること。つまりまだ現状のギャレンでは物足りないという証。
「まさかアンドアーマー側から試される時が来るなんてな。でもこれも面白い。絶対に認めさせてやるからな。待ってろディアマンテ!」
ちなみにディアマンテの資料にはそのことは記載されていなかったことを告げるとリーシャは、
『知らない。口頭で伝えたほうがインパクトがあるからじゃない?』
とそっけなく返答した。どうやらリーシャは興味がないことにはドライなようだ。そんなギャレンがディアマンテに乗っていると三つ子のひとりがギャレンを呼びに来る。
「団長!もうすぐ着きますよー!」
「わかった!今行く!」
ギャレンたちは正式に傭兵になるために近くの傭兵ギルドに向かっていた。目指している場所は惑星クリスタのルビル国。
ウィーン
「バーグ。どんな感じ?」
宇宙戦艦を操作する操縦室にギャレンが到着する。そこではバーグの指示のもとゴードンのみんなが宇宙戦艦を動かしていた。
「順調だ。宇宙海賊たちも出ねえから思っていたよりも安全な航海になってるぜ」
「そうか。それはうれしい反面おれとしては残念でもあるかな」
ギャレンのその言葉に三つ子が文句を言う。
「そういうこと言わないでくださいよ~。団長はいいかもしれないけど俺たちも戦わされるんですからね!」
「団長だけでいいのに"任せっきりはゴードンの恥"だとか言ってバーグさんに出撃は絶対とか言われたし」
「そんなこと言ってたら本当に宇宙海賊がやってきたりして」
ちなみに団長になった影響かほとんどのゴードンから敬語で話しかけられているギャレン。ギャレンは18歳とリーシャ以外には年下ということもあり特に求めていることじゃないのだがなぜかそれが定着した。
敬語じゃないゴードンはリーシャとバーグのみ。
もう少しで目的の場所に到着するということで操縦室に和やかな雰囲気が流れ出すが、しかしギャレンの言葉かそれとも最後のググの言葉かどちらかの言葉がフラグとして立ったらしい。
するとオペレーターのピナが不穏な言葉を吐く。
「これは……団長!一隻の戦艦がこちらに近づいてきます!」
操縦室はそのピナの一言に緊張感が走る。艦長席に座っていたギャレンはピナに問う。
「それが宇宙海賊かわかる?」
「スキャンします!」
宇宙海賊とは自らの戦艦を改造しオリジナルの一隻とすることが誇りでありそれ故に指名手配されているような宇宙海賊のほとんどは戦艦をスキャンするだけでその戦艦名や海賊名が判別する。
「出ました!戦艦名【アフォーク】!宇宙海賊コーザです!」
「準備する。ここはバーグに任せた」
「了解!おい!ガガ*ギギ*ググ!お前らも速攻で準備しろ!」
「「「了解」」」
間延びしてやる気のなさそうな三つ子。しぶしぶと言った様子で準備に向かう。
「まったくあいつらときたら」
「まあでも出撃を拒否されるよりはいいんじゃないですか?」
「団長がいる今こそ経験を積めるチャンスだと思わんのか。 そういえばリーシャはどうした?」
そうバーグは思い出したかのようにリーシャについて尋ねた。
「部屋にこもってますよ。アイディアが沸いたとか何とかで」
「またか。あいつは。 これだから天才はってのは」
そうこうしているうちに向こうの戦艦から6機のアンドアーマーが出撃した。メイン武器はレーザーアサルト。
「敵は6機!解析の結果、改造されていますがベースはランクス社のデントマーク3だと思われます!」
「その情報を団長と三つ子に送れ!」
「了解!」
一方でギャレンたちはパイロットスーツを着用し自身の機体にも乗り込んでいた。
『アンドアーマーってどうも苦手なんだよな~』
『身体の感覚通りに動いてくれないしな?』
『でも感度を上げすぎたら操縦できないし』
『『『生身なら自信があるんだけど』』』
その言葉を聞いていたギャレンが三つ子に問いかける。
『喧嘩が得意なのか?』
『そういえば言ってなかったでしたっけ?俺たちゴードンは』
説明しようとしたときにピナから敵の情報が届く。
『敵はすでに向かってきています!』
『こっちはいつでも出撃できる!』
『『『俺たちもいけるぜ!』』』
これよりギャレンによるディアマンテの第二戦が行われる。
短いですがちょうどいいのでここで。
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