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第14話 無双するゴードン

ギャレンが宇宙海賊カリブスの何十機ものアンドアーマーを相手に無双していた時のとこ。その場面を隠れながら映像にて見ていたゴードンの面々は驚愕していた。


「すごい……こんなに強かったんだ……」


ピナがギャレンの活躍を見て圧倒されながらつぶやく。


「団長すげえ~……マジで俺たちが邪魔だったってことじゃん……」

「本当はあの時も一瞬でどうにかできたんだな」

「俺らって……今後も戦う必要なくね?団長だけでいいじゃん」

「「確かにー!」」


三つ子のググの言葉にほかのガガ*ギギも賛同する。しかしその言葉をバーグが怒鳴り叱り付ける。


「馬鹿野郎!!お前らはそれでもゴードンか!!他人任せにしてんじゃねえ!!」

「「「すいません!?」」」

「足を引っ張ってるって感じんなら努力して強くなりゃあいいだろうが!!」

「「「はい!その通りです!」」」


三つ子はそのバーグの怒鳴りに直立不動で肯定する。そこにリーシャがボソッとつぶやく。


「……1人に任せることはリスクしかない……」


そのリーシャのつぶやきにピナが賛同する。


「そうだね。ギャレンくんも疲弊するしケガとか病気とか戦えない状況もあるかもしれないもんね」

「ふん……だいいちギャレンだけに守ってもらうのなんざ家族じゃねえだろ……」


あくまでバーグはギャレンを家族として捉えている。するとピナがにやにやとした表情でオペレーターの椅子から移動してリーシャに詰め寄る。


「それにしてもリーシャは随分とギャレンくんを信頼してるみたいだけど?もしかして~好きなの?」


そのピナをうっとうしそうに顔をそむけるリーシャ。


「別に。あの機体の性能をほぼ完ぺきに使いこなしているギャレンならいけると感じただけ……そんなことより……」


リーシャは後ろに指をさす。それにつられてピナが振り向くと持ち場を離れて関係ないことをしゃべりに行ったピナを睨むバーグがいた。


「ピナ……てめえ……今がどういう時かわかってんのか……」

「は~い……すいませ~ん……」


そうしてピナが席に戻るとギャレンの戦いも終盤。敵のアンドアーマーが次々と出てきて明らかにアジト内部が手薄となったその時。ゴードンたちの出番となった。


「行くぞ!ゴードンの強さってもんを我らが団長に見せてやろうぜ!」

「「「おう!!」」」


こうしてノヴァ傭兵団の宇宙戦艦は宇宙海賊カリブスの手薄となったアジトに強襲をかける。そこは小惑星を改造し表向きはただの小惑星と勘違いさせながらすぐ近くで潜むという巧妙さ。


ドガーン!


「なっ!?なんだこの戦艦は!?」

「こんな時にどこのどいつだ!?」

「あ!?この戦艦はこの前の!?」


突如として突撃してきた謎の戦艦にその場は騒然とする。アジトの中には大半が出払ったと言っても思いのほか数が存在した。


「こりゃあ囲まれたら面倒だな。 さっさと制圧すんぞ!」

「「「おう!」」」


ゴードンたちは自らの武器を手に持って戦艦から飛び出す。


「おらよ!」


最初に戦艦から飛び出した三つ子のガガが閃光弾を複数投擲。


ピカッ!!


「くそっ!?」

「なにも見えねえ!?」

「敵が来たぞー!?適当でいいから撃て撃て!?」


そこからアンドアーマーを使用しない戦闘の始まり。数でいえばあれだけ外に出て行ったにもかかわらずいまだに向こうのほうが上。しかし彼らゴードンは生身での戦闘であれば最強を自負する一族。彼らの使用するソウリュウ銃体術はその自負を証明するだけの活躍をしていた。


「ぐわっ!?」

「がふっ!?」

「なんだこいつら!?」

「1人1人がバカみてえにつええ!?」


ある者は激戦地の只中(ただなか)を走りながら狙撃銃(スナイパーライフル)で無双する者がいたり、ある者はロケットランチャーを放ちながらそれをハンマーとして使用する者がいたり、ある者は拳銃での速射を行い数秒で二桁の撃破数を叩き出したり。しかしその中でも特に無双していたのは二丁拳銃にて遠近問わず、死角も問わずで相手を撃破している最も無双状態のリーシャ。


「相変わらず強いな~リーシャは」

「あれで馬鹿みたいに頭もいいんだから神様もずるいよな~!」

「それ馬鹿なのか頭いいのかどっちだよ!」

「お前が馬鹿すぎるんだろ!」


ピナと三つ子が敵を撃破しながらもリーシャについて言及する。


「お前ら!相手が()ええからって油断してんじゃねえぞ!まだまだいるんだ!気合い入れろ!」

「「「「はい!」」」」


その声にピナ+三つ子も談笑を打ち切り敵の殲滅に思考を切り替えた。するとリーシャに近づくバーグ。


「おいリーシャ。ここをどう思う?」

「テラフォーミングなんてただの宇宙海賊ができない」

「だな。でけえ宇宙海賊なら話は別かもしんねえがこいつらが単体でそれを可能にするとは思えねえ」

「よほど大きなパトロンがいる……この数ももしかしたら……」

「娘さんの捜索といっしょにいっちょその証拠も探してみるか」


というわけでゴードンの無双劇の中で行われる宇宙海賊カリブスのアジト内の大捜索。すると出るわ出るわのパトロンの証拠。ともに行った悪事の資料に録画した記録映像。どうやら宇宙海賊カリブスはいつかこれを手札にゆする算段があったらしい。


「いろいろやってんな~こいつら」

「でもこれでセミス大臣の敵も終わりっすね!」

「あとは人質の娘ちゃんが見つかれば」


そんなことを言っていたらググが近くにいたバーグたちに叫ぶ。


「お~い!バーグさ~ん!ちょっと来てくださ~い!」

「どうした!ロアちゃんを見つけたのか!」


ググの方へと向かうバーグたち。するとググは困った表情となる。


「いや~……ロアちゃんは見つけたんだけど……ほかにも拉致ってたらしくて……」

「あん?ほか?」


バーグがアジトの一室を見てみるとそこにはセミス大臣の娘のロアちゃんだけでなくケモノ耳と尻尾を生やしたググたちを警戒しているビーストの姉妹がいた。

読んでくださりありがとうございます!


もし少しでも面白いと思ったら☆☆☆☆☆をつけてくれるとそれが作者の描き続ける原動力となります!よろしくお願いします!

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